最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

英語の授業から

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 10分程度でしたが,2年生の英語の授業を見せてもらいました。
 先生が会話的な日本語を話し,その英語表現を生徒が教科書を見ながら言います。その後本日のポイントを押さえ,練習しました。
 英語の授業としてはよくあることかも知れませんが,「○○はとっても△△だよね」といった,会話的な日本語表現を聞かせ,その英文を生徒が言うといった活動が新鮮でした。こういったことの繰り返しが,英語をコミュニケーションの一つの手段であるという意識を高めていく気がします。
 今日のポイントは,「○○は△△に見える」という表現でした。はじめに「○○先生は悲しい」という表現を扱い,この場合は,本当に悲しいということ。次に,「悲しく見える」という表現を扱いました。このとき,あえて「look」と書き,「s」の付け忘れをしました。するとすぐに挙手する生徒がいました。当然なのですが,やはり,生徒は先生の板書をよく見ているものだと改めて思いました。そして,気づいたことがあればすぐに発言しようとする(しようとするだけで,無秩序に発言しないところが大切)姿勢に感心しました。
 どこが違っているのかを全員に投げかけ,指名して発言させました。「sがありません」「なぜいるの?」「三人称単数現在だから」。このようなやりとりがありました。また,「is sad」を「was sad」に変えると「look」はどうなるのか,といった問いかけもありました。
 やはり理由を意識させ,考えさせることは大切です。英語科においては,他教科と比較してその時間的な比重は少ないかも知れませんが,間違いを減らしたり,表現を工夫したりするときのもとになると思います。
 わずか10分の参観でしたが,ゆったりとした空気の中で授業が進み,生徒は集中し,落ち着いて学習している印象を持ちました。

一を聞いて十を知る

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 今日の集会では,「一を聞いて十を知る」ということわざを元に,一つの経験からたくさんの学びを得よう,と呼びかけました。

 「一を聞いて十を知る」,このことわざを,生徒の皆さんは聞いたことがあるでしょうか。意味は,ある事柄の一部分を聞いただけで全体を理解する,といった意味で,非常に賢くて理解力があることのたとえとして使われます。
 このことわざに真似て,「一つの経験から十を学ぶ」ということわざを考えてみました。
 学校では様々な経験をします。せっかくいろいろな経験をするのですから,一つの経験から一つの学びではなく,たくさんのことを学べたら,その人は,実に大きく成長できるのではないでしょうか。
 さて,今週は中間テストがあります。1年生にとっては初めての大きなテストです。この中間テストという経験。この一つの経験から,どのようなことが学べるのでしょうか。
 何も準備をすることなく,ただ単に受けるだけ。そして,結果に対して何も行動しない人。そういった人は,中間テストという一つの経験から,現状の学力を知るという一つの学び(情報)しか得られません。しかし,中間テストに向けて計画を立て,それに沿って準備を進め,結果に対しては,その内容を詳しく見て,準備から本番にかけての自分を振り返る人は,多くの学びを得ることができます。
 まずは計画を立てる段階。ここでは,試験範囲などから,自分にとって必要な勉強時間を把握します。また,どの教科にどのくらい力を入れるべきかを,普段の授業や練習問題などから判断します。そして,具体的な計画を立てます。このように,計画を立てるだけでもたくさんの学びがあります。ただし,様々なことを考えることなく,いい加減に計画を立てていては多くの学びを得ることはできません。
 次に,計画に沿って勉強を進めます。ここでは,なんと言っても学習内容の理解が広がったり深まったりします。また,その過程で,分からない問題に当たったときの解決方法や怠けたい,という誘惑に打ち勝つ方法も学ぶことになります。
 いよいよテスト本番。どの問題から手をつければいいのか。初めから順番に取り組んでいく,あるいは最初に全体を見て,できそうなものから解き始めるのか。 最後に,テストが返却されたら,その得点が自分にとって満足できるものかどうかを考えます。ミスはなかったのか,テスト本番での時間配分は適切だったのか。計画に無理はなかったのか。計画通りに進められたか。このように,中間テストに向けた自分の取り組みやテスト本番について振り返ります。さらに,間違えた問題が再度出されたときに正解できるようにしておくことが大切です。これによって学習内容の理解がさらに確実になります。
 このように,中間テストという一つの経験から多くの学びを得ることができます。ただし,今私が示したのは一つの理想です。初めからこのようにできる人は少ないと思います。しかし,やろうとすることが大切。やろうとすることによって理想に近づき,多くを学ぶことができるのです。
 もうすぐそれぞれの学年で,修学旅行,野外活動,校外学習があります。これらの経験からも,取り組み方次第で多くを学ぶことができます。
 今後,様々な経験を通して多くのことを学び,大きくなっていってください。

数学の授業から

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 2年生の数学の授業を見せてもらいました。
 単項式と単項式のかけ算の方法を理解することとその練習がねらいの授業でした。
 授業のはじめに次のようなやりとりがありました。「この前は何をやった?」「たし算とひき算」「じゃあ今日は何をやると思う?」「かけ算と割り算」。
 生徒は,次に学習すべき内容は先生が示してくれると思っています。しかし,このようなやりとりを行うことによって,生徒自らが次の学習内容を意識するようになると思います。生徒は学校を離れると,学習すべきことは自分で考えなければなりません。些細なことかも知れませんが,次の学習内容を予想する場面を作ることは非常に大切です。
 「+」×「−」→「−」といったように,2数の符号によって,積の符号がどうなるのかを確認した後,図を使って2a×3bの求め方を,生徒とのやりとりを通して理解させていきました。
 2a×3bの求め方を,数の部分をかけて6,文字の部分をかけてab,合わせて6abと,方法だけ教え,あとは練習,といった指導もあります。もちろん,それもありだと思いますが,この授業はそうではありませんでした。
 2a×3bは,大きな長方形の縦×横なので,大きな長方形の面積を表しています。これは,中の小さな長方形の面積abが6個分。ですから6ab。よって,2a×3b=6abとなります。このことを先生は,図を使って理解させようとしていました。また,いきなりa,bといった文字で考えさせるのではなく,具体的な数で進め,その後に文字で考えさせました。まだまだ文字に抵抗のある生徒もいます。このようなていねいな指導は,生徒が文字を使いこなせるようになるためにはとても大切です。
 このような図を使った手法には,同じ物(大きな長方形の面積)を,別な二つの方法(縦×横と小さな長方形6個分)で表し,これら二つをイコールで結ぶ,といった考え方が根底にあります。これは,等しいことを説明するために,今後も活用できる非常に有効なものです。計算ができればよしとするのではなく,生徒がこういった考え方を身につけてくれれば最高です。改めてそんなことを感じました。
 その後,プリントを使って計算練習を行いました。このとき,何問かあるうちの初めの5問ができた段階で,3〜4人グループで確認をさせました。そして,確認ができたところで次の問題に入らせていました。また,a×a=a(2乗) ,−a×a=−a(2乗) を確認した上で,(−a)(2乗) の計算についてグループで確認させ,その方法と結果を発表させていました。
 練習のでき具合を見てみるとかなりよかったです。やはり,グループでの活動が有効に機能していると感じました。

国語の授業から

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 1年生の国語の授業を見せてもらいました。
 教科書の詩を,生徒一人一人が朗読した様子を事前に録画してあり,それをクラスみんなで視聴し,その後感想を書いて発表する,という授業でした。
 私が教室に入ったときにはすでに視聴が始まっており,全員の机を中央やや前に寄せて視聴していました。より見やすいように,より聞きやすいように,といった先生の配慮が感じられました。
 視聴後,先生は次のような内容の発言をしました。「もしも自分の朗読のビデオを他のクラスの生徒が見て,『○○○』(よく聞き取れませんでしたが,馬鹿にしたような言葉?)と言われたらどう思う? 失敗したときに『○○○』と言われたらどう?」 おそらく視聴中に,そのような発言をした生徒がいたのでしょう。クラスの誰もがシーンとしていました。そして,「先生はこんな国語の授業をするつもりはない」と発言しました。
 さらに「自分が馬鹿にしてしまったと思う人は手を挙げてください」。3〜4名の挙手がありました。手を挙げた生徒に対して「よく手を挙げたね」と,勇気を出して挙手したことをほめていました。
 「失敗を笑うのか,その人のよいところを挙げていくのか」「失敗を笑うクラスってどう思う?」「失敗したっていいじゃないか。次につながればいい」「発表しづらい空気。これはだめだよね」
 この一連の先生と生徒とのやりとりは,学習内容とは直接関係ありません。しかし,極めて重要です。今後の授業の雰囲気,生徒の授業に対する基本的な姿勢を作る,今の時期,あるいは気づいたときにやっておくべき重要な内容です。
 録画視聴後,国語ノートに生徒は各自で感想を書きました。そして発表。
 先生は,生徒の発表した感想や聞いている生徒に対してその「よさ」を認めるコメントをしていきました。「いいよ,その意識」「感想のその読み方にまで間があったね」「発表のときにみんなの方を向いていたね」「その声がいいですね」「○○さんのメモがすごい。びっしりだ。みんなの発言をメモしていくと,自分の感想も広がります」など。
 発言の内容や姿勢などを,認め,ほめることによって,何がよいのかが自然に伝わります。「○○しなさい」「○○はいけません」と言っても伝わるし,言うべき場面もありますが,認め,ほめることは,なんと言っても言われた本人に「認められた感」「ほめられた感」が残ります。これは,授業に意欲的に取り組もうという気持ちを育て,さらに,その教科や先生を好きになることにもつながると思います。



理科の授業から

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 2年生の理科の授業を見せてもらいました。
 授業の始まる前に教室に行くと,全員が各自,あるいは友達同士で原子記号や化学式を一生懸命覚えていました。この日は小テストがあり,それに備えての勉強のようです。高得点を取ろうとする意欲がかなり高いと感じました。
 テストプリントを配付するときに,先生は,列の先頭の生徒に「お願いします」と言いながら渡し,渡された生徒は「ありがとうございます」と言って受け取り,後ろの生徒に回していました。些細なことかも知れませんが,大切な一言であり,こういった言葉のやりとりを見ている生徒は,自然にその大切さを感じ,身に付けていくのではなでしょうか。そして,そのことが当たり前になっていくように思います。
 テスト時間はおよそ10分。テスト開始時に時間を決めてあったのではなく,「まだ時間の欲しい人は?」と確認しながら終了時間を決めていました。テスト時間があまり間延びしてもいけませんが,生徒に納得のいくまで取り組ませたいという配慮を感じました。
 9割以上の生徒が,解答欄の全てを埋めており,正解かどうかの結果はともかく,こういった生徒の姿勢が素晴らしいです。
 テスト終了後,すぐに3〜4人グループで答え合わせが始まりました。答案用紙を互いに交換し,教科書などを見ながら回答の横に小さく○付け。一通り終わったところでさらに交換。3人グループなら小さな○が2個,4人なら3個付くことになります。グループのメンバー全員が,他の答案全てを見て確認,ということです。その後,答案用紙を本人に返却し,確認と間違い直しに入りました。
 この一連の流れを見ていて,互いにみんなで覚えていこうという雰囲気を感じました。間違い直しのときに,「O(酸素)の書き方は〜だよ」「いつもこれを間違えちゃう」「しっかり覚えなきゃ」「C(炭素)は大文字だよ」「aを付け忘れてるね」といった教え合いの声が,いたるところから聞こえてきました。
 普通,小テストも回収して先生が採点します。しかし,この授業のように,テスト後すぐに答え合わせをすることによって,すぐに結果が分かります。そして,すぐに間違い直しをすることで記憶に残りやすいのではないでしょうか。さらに,グループで一緒に活動することで,みんなで,といった雰囲気や教え合いが生まれます。もちろん,指導は入っているでしょうが,生徒たちは実に自然に取り組んでいました。
 一通りの活動が終わったグループは,テストプリントの「練習」の欄に,原子記号や化学式を書いていました。しかも,先生からの指示は一切ありません。とにかく何もせずにぼーっとしている生徒はいないのです。授業でのよい習慣がかなり身に付いている印象を持ちました。

結果がすべてか

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 今日の集会では,学校の目的を再確認しながら,努力を続けることの大切さについて話しました。

 先週の集会で,自転車の練習を例に挙げ,努力を続けることの大切さを話しました。しかし,どれだけ一生懸命努力し続けても,思うような結果が出ないことがあります。ひょっとしたら,結果が出ないことの方が多いかも知れません。では,その努力は無駄なのでしょうか。
 現実の社会を見てみましょう。
 例えばプロ野球の選手。打率が3割のバッターと2割のバッター,どちらが評価されるでしょうか。当然3割の方です。この二人がどの程度の努力をしていたか,その努力の量が評価されることはなく,結果のみが評価されます。また,例えば営業マン。年間の売り上げを一千万円あげた人と百万円しかあげなかった人。その企業にとって,どちらが有能な社員か。当然一千万円の人です。ですから,給料もそちらの人の方が多くて当たり前です。この場合も努力の量が給料に反映されることはありません。
 このように,現実の社会では結果のみによってその人が評価されます。このことについて皆さんはどう思うでしょうか。努力も評価して欲しい,と思う人もいるかも知れません。
 しかし,プロ野球はチームが勝つことを要求されています。ですから,その人がチームが勝つことに貢献できているかどうかで評価されるのは当然です。また,企業は利益をあげることを要求されています。ですから,その人が企業の利益に貢献できているかどうかで評価されるのは当然です。現実の社会は厳しいものです。結果がすべてと言っても過言ではありません。
 しかし,どんな世界でも,結果を残すには努力が必要です。努力のないところには結果もありません。
 かの天才バッターイチロー選手の言葉に次のようなものがあります。
 「努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら,僕はそうじゃない。努力した結果,何かができるようになる人のことを天才というのなら,僕はそうだと思う」
 要するに,イチロー選手が結果を残せているのは,努力があったからこそ,ということです。結果を残すためには,必ず努力が必要なのです。現実の社会では,結果を残すことを目的として人は努力するのです。
 では,学校はどうでしょうか。学校でも,学習成績や部活動などで結果を残すために皆さんは努力します。しかし,学校は結果を残すことだけを目的としているわけではありません。学校は,生徒が人間的に成長することを最大の目的としています。その成長の中には,努力することも含まれます。学校では,努力できる人を育てることも大切で大きな目的です。通知票の成績を,テストの結果だけではなく,普段の努力の様子も含めて評価しているのはそのためです。
 努力しても結果が出ないことは必ずあります。これは,勉強に限らず,部活動なども含めてです。しかし,今は結果を出すことが目的ではなく,将来のために努力できる自分を作っているのだと考え,努力を続けて欲しいと思います。そして,その先に結果が残せれば最高ですね。

昨年度,美術の授業から

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 昨日に引き続き,授業を見せてもらったときの感想を載せたいと思います。
 やはり昨年度の授業で,1年生の美術です。

 二点透視図法の練習でした。課題を先生が提示し,ポイントを説明したり確認したりした後,4人グループで相談しながら描いていました。そして,その後全体で確認,といった流れの授業でした。
 課題は,立方体の一面に出っ張り,一面にへこみのある立体を描くことです。「えーっ」といった声があがり,生徒にとってはかなり抵抗のある課題のようです。しかし,授業を見る限り,適度な難易度だと感じました。
 グループの中で,教え,教えられる姿が随所で見られました。先生の指示により,描けた生徒が他のグループに派遣される場面もありました。生徒からは,「そうそう」「だから〜」「きれいに描くには〜」「分かった」といった声が聞かれます。なんと言っても,何もしない生徒,他ごとをしている生徒が全くいません。誰もが意欲的です。
 全体で描き方を確認するとき,生徒に黒板で描かせたり説明させたりして,それを使いながらポイントを押さえていました。また,描き方の手順が分かるように,途中で止めながら確認していました。先生が説明してしまえば簡単ですが,生徒のやり方や説明を生かそうとする姿勢が感じられました。このことは,生徒の説明する力を伸ばすことにつながると思います。さらに,何名かの生徒に説明させ,手順や描き方の違いに注目させ,それぞれの手法を先生が認めていました。生徒たちは,自分のやり方や考え方のよさに,なかなか気づかないものです。そこで先生が認め,価値付けすることによって,自分のよさに気づき,そして,他の生徒も友達のよさに気づくのです。

昨年度,社会科の授業から

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 今日から授業が本格的に始まりました。
 昨年度ですが,2年生の社会科の授業を見せてもらったときの感想を載せたいと思います。

 この日は,授業の前半,復習の意味で,歴史の問題プリントを使い,関連する問題を先生が出題し,それを生徒たちが答えていました。
 出題に対してすぐに手を挙げる生徒がいましたが,隣同士で相談したり確認し合ったりするように促していました。コミュニケーションを取らせたいという先生の気持ちが伝わってきます。また,このことは,すぐに分かってしまった生徒だけで授業が進むことを防ぐ効果もあります。
 とにかく生徒の反応が活発で,どんどん手が挙がります。常に8割程度は手が挙がっている感じがしました。
 少し難しめの発問に対しては,さすがにすぐに手を挙げる生徒はいません。しかし,調べ,相談すると,多数手が挙がります。それにしても発言の意欲はかなり高いです。
 「分からない→調べる・相談する→挙手」といった流れは,学び合いの一つのパターンだと思います。色々な目的でこのパターンは使えると思いますが,この授業では,知識の新たな獲得や確認がその目的で,当然これもありです。特にこの時間のように,授業の前半で行うことは,授業に勢いが出てよいと感じました。
 クイズのような感覚で,連想ゲーム的な出題もあり,生徒は楽しく取り組み,実に生き生きとしていました。

飛行機と自転車

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 今日の集会では,飛行機と自転車をたとえとして,今の時期に頑張ることの大切さと,勉強の努力を続けることの大切さを話しました。

 新学期が始まって1週間余りが過ぎました。学級の係や委員会が決まり,給食や掃除も始まりました。今週からは本格的に授業も始まります。新しい学年や学級に,少しは慣れたでしょうか。1年生にとっては,まだまだこれから部活動が始まり,授業後の活動があり,朝練習もあります。毎日の家庭学習もあります。精神的にも体力的にも,今以上にきつくなると思います。
 さて,ここで,飛行機が滑走路を走り,地上を離れてぐんぐん高度を上げ,上空高く安定した水平飛行をするまでをイメージしてみてください。飛行機が最もパワーを必要とするのは,どの場面でしょうか。おそらく多くの人が予想できると思いますが,離陸してから安定した水平飛行に移るまでだそうです。重くて大きな機体を,空高くまで持ち上げなければならないわけですので,当然,大きなパワーが必要となります。水平飛行をしているときに比べると,3.5倍ものパワーが必要だと言われています。
 今の皆さんは,ちょうど飛行機が水平飛行に移るまでの,最もパワーの必要なところにいます。いろいろなことが新しく,十分に慣れて物事を順調に進めて行くには,まだまだ時間がかかります。また,それまでは苦しいこともあると思います。しかし,今が頑張りどき。テレビのCMではありませんが,「いつ頑張るの?」「今でしょう」。また,「はじめよければ全てよし」ということわざもあります。新しい環境に十分慣れるまで,水平飛行に移るまでのしばらくの間,頑張ってやっていきましょう。
 先に書いたように,今週から時間割に沿って,本格的に授業が始まります。
 勉強というものは,自転車に乗る練習とよく似ています。世の中には,全く練習しなくても,いきなり自転車に乗れてしまう人がいます。残念ながら,私にはそういった恵まれた才能はありませんでしたから,小学生の頃,乗れるように一生懸命練習しました。早く乗れるように,毎日毎日練習しました。しかし,なかなか思うようにはいきません。しかし,あるとき,フッと乗れるようになったのです。「あっ,乗れた」という感じでしょうか。もしも,練習の成果が現れないため,乗れるようになるのをあきらめて練習をやめてしまったら,この瞬間は訪れることなく,自転車に乗れるようにはならなかったでしょう。
 目に見える成果は現れなくても,練習を繰り返すうちに,私の身体の中で,ほんの少しずつ,自転車に乗るための準備が進んでいたように思います。それがあるとき実を結び,「あっ,乗れた」となったのだと思っています。
 勉強もこれと同じです。一生懸命勉強しても,なかなか成果が現れない。テストの得点が伸びない。しかし,目には見えませんが,努力の成果は,少しずつ確実に身に付いているはずです。大切なことは,成果が現れることを信じて,努力を続けることです。努力をやめてしまえばそれでおしまい。それまでに少しずつ身に付いた力も,やがては消えていってしまうかも知れません。
 今後,一生懸命勉強しても,なかなか成果が現れないといった時期が必ず来ます。そんなときは,この話を思い出し,努力を続けてください。

あいさつ

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 今日は集会で「あいさつ」について話をしました。

 新学期が始まり,皆さんが登校するのは今日で3日目です。まだまだ始まったばかりですが,いろいろなことが少しずつ動き出しています。
 私も例年のように,校門付近を歩いたり走ったりし始めました。
 この時期,登校の様子を見ていると,1年生と2・3年生はすぐに見分けがつきます。2・3年生は顔を知っているということもありますが,1年生は,やはりまだまだ小学生の雰囲気が残っています。また,身につけている物,例えば靴や制服などが新しく,少し大きめの物になっていることが多いようです。
 さらに,大きく違うこととして,あいさつがあります。2・3年生の人たちは,ほとんど全てと言っていいぐらい,みなさんの方から「おはようございます」と言ってくれますが,1年生は,半分ぐらいでしょうか。もちろん,私からあいさつすれば,きちんと応えてくれます。
 品野中の生徒はあいさつがしっかりできる,と地域の方や来校された方からよく言っていただけます。また,高校入試に備えた面接練習で,品野中のよいところを生徒に聞くと,「あいさつがよくできる」と答えてくれる人がたくさんいます。私も,品野中のあいさつは素晴らしいと思っています。これまでに私が勤めた学校にも,あいさつがよくできるところはたくさんありました。しかし,品野中の素晴らしいところは,生徒のみなさんからあいさつができる,という点です。このような学校は,経験したことがありません。
 あいさつは,互いにどちらからともなく声をかけてこそ成り立つものです。ですから,どちらも声をかけなければ成り立ちません。そういった意味で,自分からあいさつできるのは,とても貴重なことだと思うのです。
 今の2・3年生も,1年生のときは,全員が自分からあいさつができていたわけではありません。上級生の様子を見ながら,あるいは指導されながら,いつの間にか自分からできるようになったのです。伝統とは,このように伝わり引き継がれていくものです。あいさつだけではなく,品野中の様々なよい伝統を,みんなで伝え,伝えられながら守り,さらによいものにしていって欲しいと思います。
 最後に,ネットで見つけたあいさつに関する標語の中から,私が気に入った作品を紹介しておきます。

   目を合わせ かわすあいさつ 自分から

   おはようの 元気なあいさつ 活力源

   あいさつは みんなを結ぶ 心の輪

入学式・始業式

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 新1年生の保護者の皆様,お子様のご入学,おめでとうございます。心よりお祝いいたします。
 さて,4月5日は,入学式と始業式を行いました。そこで,始業式で述べた式辞を載せたいと思います。

 先ほどは,新1年生84名を迎え,入学式を行いました。また,新しく品野中学校にみえた職員の紹介を行いました。そして始業式。新しい仲間を迎え,いよいよ平成25年度のスタートです。皆さん一人一人にとって,楽しく,充実した1年になるよう,頑張っていきましょう。
 入学式では,命を大切にしよう,自分の命はもちろんですが,自分以外の命も大切にしよう,という話をしました。また,心を鍛え,育てよう,という話もしました。強い心,豊かな心,優しい心を,行事や授業,日々の生活の中で,鍛え,育てていって欲しいと思っています。
 毎日の学校生活の中で,最も長い時間を過ごすのは何でしょう。それは,授業です。授業では,教科の内容だけではなく,例えば努力の大切さなど,いろいろなことを学びます。また,授業を通して,心を鍛え,育てることもできます。ですから,皆さんには授業を大切にして欲しいと思います。
 本校では,昨年度から全校体制で,生徒同士の「学び合い」ができるような授業を目指し,実際に取り組んでいます。難しい問題の解き方を教え合う,自分の考えを発表し合う,生徒同士で意見を言ったり質問したりして議論する,こういった活動を授業の中に取り入れ,コミュニケーションの力を伸ばしたり,学力を高めたりしようとしています。
 授業は受けるものではなく,参加し,皆さんが自分たちで創っていくものです。是非,積極的に発言し,他の生徒の発言を意欲的に聞き,互いに学び合っていって欲しいと思っています。
 今日の入学式に向けて,昨日,3年生の皆さんが一生懸命準備をしてくれました。おかげで,すばらしい環境の中で入学式を行うことができました。3年生の皆さん,ありがとう。品野中学校には,3年生だけではなく,2年生も含め,すばらしい先輩がたくさんいます。1年生の皆さんは,このことを頭に置き,よいところをしっかりと吸収し,自分を成長させていってください。そして,品野中学校のよい伝統を引き継いでいってください。
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学校行事
4/1 学年末休業日 3日まで
4/3 入学式準備 新3年8時45分登校
4/4 入学式 始業式 新2 3年9時15分登校
瀬戸市立品野中学校
〒480-1203
愛知県瀬戸市広之田町2-5
TEL:0561-41-0019
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