最新更新日:2020/04/07 | |
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サクランボを仏前に「ほろほろ通信」【中日新聞 29.7.9より】それから十年がたったある日の事。岩野さんが亡くなられたと耳にした。他校に異動しており知らなかったとはいえ、葬儀に出られなかったことが悔やまれた。岩野さんは校庭にサクランボの木を植え「実がなったら、子どもたちが喜ぶかな」と話していたと聞いた。くしくも亡くなった二ヶ月後、初めて実を付けた。道泉小学校の先生方が、岩野さんの仏前に供え「サクランボがなりましたよ」と報告したという。 年月が過ぎ、三年前、水野さんは再び道泉小に赴任した。サクランボの木は健在だったが、児童はもちろん教職員も入れ替わるので、誰が植えて世話をしていたのかを知る人はいなくなっていた。昨年も実を付けたものの、ほとんど野鳥に食べられてしまった。 今年は、ネットで防護して世話した。おかげでたわわに実り、全校児童がおやつとして食べた。その時、水野さんは校内放送で「岩野さんという方が…」とサクランボのいわれを説明した。すると、各教室に自然に拍手が沸き起こった。 「今年もたーんと実を付けました。子どもたちも喜んでいます。岩野さんよかったですね」と、水野さんは話す。 |
瀬戸市立道泉小学校
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