最新更新日:2024/05/24
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【連載4−7完】 言葉を大切にした学校づくり〜みんな ありがとう!!〜

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写真は、3年生の教室黒板です。このクラスの担任の先生は、毎日登校する子どもたちを、黒板メッセージで迎えています。写真には次のような言葉が書かれてあります。
 ○リレー チームワークがよくなった。 助け合う力アップ!
 ○算数ノート とてもきれいになった。 学ぶ力アップ!
 ○班代表 すぐに決まり行動しています。 挑戦する力アップ!
 ○けんかをしても仲なおり。 笑顔いっぱいアップ!

 子どもたちは昨日起こった出来事を、このように先生が価値付けて、ポジティブな言葉を使って、子どもたちの成長を喜んでいます。
 そして、メッセージは、「みんな ありがとう!!」という先生の言葉で締めくくられています。

 子どもたちを認め、その成長を自分自身の言葉を使って喜びを表現する。そんな言葉が、子どもたちの心に刻まれます。

(連載記事4 シリーズ「言葉を大切にした学校づくり」をお読みいただき、ありがとうございました。本連載はこれで完結とします。連載記事は、画面左のカテゴリ「校長メッセージ」をクリックしていただくと、連続して閲覧することができます。)

【連載4−6】 言葉を大切にした学校づくり〜価値語に出会う〜

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写真は、1年生の学級掲示物です。この一枚一枚の短冊には、次のような言葉が書かれています。
 「すぐにありがとう」
 「しずかにまつ」
 「きゅうしょくじゅんび 12分」
 「しょうじきにいう」 など
 これらの言葉は、実際にあった子どもたちの姿であり、子どもたちを称賛する教師の言葉であります。短冊の下には、日にちを記した紙が貼り足されていますが、これはこうした姿が繰り返して出来た日を意味します。
 
 こうした言葉を、「価値語」と呼んでいます。個人のありたい姿、学級集団としてのありたい姿が、ポジティブに表現されています。子どもも教師も、思い出を共有しながら、価値語を積み重ねたり、広げたりしていきます。

【連載4−5】 言葉を大切にした学校づくり〜前向きな言葉を意識して使う〜

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二つ目は、『セルフペップトーク』と言って、子どもの背中をひと押しする、前向きな言葉を意識して使うことです。
 人にはそれぞれ口癖があるそうです。その口癖は、大きく次の二つの分類があるとのこと。
 一つは、「ダメだなあ」「どうせ無理」「難しいなあ」「疲れた〜」。
 もう一つは、「大丈夫だよ」「やってみよう」「やりがいあるぞ」「元気出そう」。
 こうした口癖は、言葉に発しなくても、頭の中で一日3〜7万回、再生されているそうです。ここで大事なのは、「脳は思ったことより言った事を信用する」ため、たとえ前者分類が癖になっているなっている人でも、意識的に後者分類の言葉を発すると、現実が本当にそうなっていくと言うことです。
(次回に続く)

【連載4−4】 言葉を大切にした学校づくり〜してほしいことを明確にして、ポジティブに伝える〜

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 一つ目は、『してほしい変換』と言って、「してほしい」ことを明確にして、ポジティブな表現で伝えることです。しばしば子どもたちに対して、「廊下は走らない」「授業中はおしゃべりしない」などと、「してほしくない」ことに「否定形」をプラスして話してしまいます。英語にすると、「Don’t+●●」という形です。しかし、脳は肯定形と否定形を区別できないそうです。すなわち、子どもの脳の中には「●●」という単語だけが焼き付くのだそうです。「ミスするなよ」「緊張するなよ」と言われると、余計にミスしてしまう、緊張してしまうのは、経験上、誰しも心当たりがあるのではないでしょうか。ミスしないようにするには丁寧に行うことが大切であり、緊張しないためには深呼吸をすることで和らいだりします。
(次回に続く)

【連載4−3】 言葉を大切にした学校づくり〜心に届く言葉〜

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言葉は不思議です。いっぱい話しても相手の心に届かないことがあります。一方で、ほんの一言で相手を元気づけたり、やる気を引き出したりすることがあります。言葉は、自分自身を映す鏡だと思います。鏡は先に笑いません。

 本年度、本校では、「ペップトーク」という職員研修を行いました。ペップトークとは、もともとは、スポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチのことで、この知見を活かして、どのように言葉を使うと、子どものやる気を高めたり、自主性を伸ばしたりすることができるのか、ということを主題にした研修でありました。
 研修で学んだ中から2つのことを紹介します。(次回に続く)


【連載4−2】言葉を大切にした学校づくり〜言葉が相手の心に届く時(後半)〜

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(前回に続く)

 私は父との関係がうまく結べない息子でしたので、2人だけの旅行などこれまでしたことがありませんでした。気恥ずかしく、父には何にも言葉を返せなかったのですが、いまでもこの父の言葉は胸に刻まれています。
 私は、学級に戻って次のように考えました。「担任である自分が、自分の学級の子のことを褒めなければ、だれが褒める。」
 すると、私自身が発する言葉が変わったのです。これまでは、ダメな学級の子どもたちをよくしようと考えていました。そうした思いから発した言葉は、学級の子どもたちには届かなかったのでしょう。でも、父の言葉を自分の学級の子に置き換えて子どもたちに面した時、自分の発する言葉が確かに変わったんです。そして、その言葉は、徐々に子どもたちの心に届き始めたように思います。窮して、窮して、自分で導き得た解決法でした。
 言葉が相手の心に届く時。この時を得るために、ともに笑ったり泣いたりしていきたいと思います。(次回へ続く)

【連載4−1】 言葉を大切にした学校づくり〜言葉が相手の心に届く時(前半)〜

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 校長メッセージ 【連載企画4】として、「言葉を大切にした学校づくり」についてお話したいと思います。はじめに、これに関わり、私事のエピソードを述べます。長文になりますので、2回に分けます。(古西だより8月号より再掲)

 私が青年教師だったころ、担任する学級の子どもたちとぶつかってしまい、うまく学級を取り回せない現実に直面したことがありました。私が右を向けと言えば、学級の全員が左を向くという現状でした。朝、教室に向かおうとすると足がすくんで、トイレで吐いてから教室に向かうありさまでした。こんな状態が数か月続いたころ、見かねた私の父親が旅行に誘ってくれた時のエピソードです。
 旅行中、父が、私に言いました。「子供のことで吐くほど思い悩むお前を、親として尊敬する。親が自分の子どものことを褒めないで、だれが褒める。」
(次回に続く)
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