最新更新日:2024/04/26
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【連載4−7完】 言葉を大切にした学校づくり〜みんな ありがとう!!〜

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写真は、3年生の教室黒板です。このクラスの担任の先生は、毎日登校する子どもたちを、黒板メッセージで迎えています。写真には次のような言葉が書かれてあります。
 ○リレー チームワークがよくなった。 助け合う力アップ!
 ○算数ノート とてもきれいになった。 学ぶ力アップ!
 ○班代表 すぐに決まり行動しています。 挑戦する力アップ!
 ○けんかをしても仲なおり。 笑顔いっぱいアップ!

 子どもたちは昨日起こった出来事を、このように先生が価値付けて、ポジティブな言葉を使って、子どもたちの成長を喜んでいます。
 そして、メッセージは、「みんな ありがとう!!」という先生の言葉で締めくくられています。

 子どもたちを認め、その成長を自分自身の言葉を使って喜びを表現する。そんな言葉が、子どもたちの心に刻まれます。

(連載記事4 シリーズ「言葉を大切にした学校づくり」をお読みいただき、ありがとうございました。本連載はこれで完結とします。連載記事は、画面左のカテゴリ「校長メッセージ」をクリックしていただくと、連続して閲覧することができます。)

【連載4−6】 言葉を大切にした学校づくり〜価値語に出会う〜

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写真は、1年生の学級掲示物です。この一枚一枚の短冊には、次のような言葉が書かれています。
 「すぐにありがとう」
 「しずかにまつ」
 「きゅうしょくじゅんび 12分」
 「しょうじきにいう」 など
 これらの言葉は、実際にあった子どもたちの姿であり、子どもたちを称賛する教師の言葉であります。短冊の下には、日にちを記した紙が貼り足されていますが、これはこうした姿が繰り返して出来た日を意味します。
 
 こうした言葉を、「価値語」と呼んでいます。個人のありたい姿、学級集団としてのありたい姿が、ポジティブに表現されています。子どもも教師も、思い出を共有しながら、価値語を積み重ねたり、広げたりしていきます。

【連載4−5】 言葉を大切にした学校づくり〜前向きな言葉を意識して使う〜

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二つ目は、『セルフペップトーク』と言って、子どもの背中をひと押しする、前向きな言葉を意識して使うことです。
 人にはそれぞれ口癖があるそうです。その口癖は、大きく次の二つの分類があるとのこと。
 一つは、「ダメだなあ」「どうせ無理」「難しいなあ」「疲れた〜」。
 もう一つは、「大丈夫だよ」「やってみよう」「やりがいあるぞ」「元気出そう」。
 こうした口癖は、言葉に発しなくても、頭の中で一日3〜7万回、再生されているそうです。ここで大事なのは、「脳は思ったことより言った事を信用する」ため、たとえ前者分類が癖になっているなっている人でも、意識的に後者分類の言葉を発すると、現実が本当にそうなっていくと言うことです。
(次回に続く)

【連載4−4】 言葉を大切にした学校づくり〜してほしいことを明確にして、ポジティブに伝える〜

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 一つ目は、『してほしい変換』と言って、「してほしい」ことを明確にして、ポジティブな表現で伝えることです。しばしば子どもたちに対して、「廊下は走らない」「授業中はおしゃべりしない」などと、「してほしくない」ことに「否定形」をプラスして話してしまいます。英語にすると、「Don’t+●●」という形です。しかし、脳は肯定形と否定形を区別できないそうです。すなわち、子どもの脳の中には「●●」という単語だけが焼き付くのだそうです。「ミスするなよ」「緊張するなよ」と言われると、余計にミスしてしまう、緊張してしまうのは、経験上、誰しも心当たりがあるのではないでしょうか。ミスしないようにするには丁寧に行うことが大切であり、緊張しないためには深呼吸をすることで和らいだりします。
(次回に続く)

【連載4−3】 言葉を大切にした学校づくり〜心に届く言葉〜

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言葉は不思議です。いっぱい話しても相手の心に届かないことがあります。一方で、ほんの一言で相手を元気づけたり、やる気を引き出したりすることがあります。言葉は、自分自身を映す鏡だと思います。鏡は先に笑いません。

 本年度、本校では、「ペップトーク」という職員研修を行いました。ペップトークとは、もともとは、スポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチのことで、この知見を活かして、どのように言葉を使うと、子どものやる気を高めたり、自主性を伸ばしたりすることができるのか、ということを主題にした研修でありました。
 研修で学んだ中から2つのことを紹介します。(次回に続く)


【連載4−2】言葉を大切にした学校づくり〜言葉が相手の心に届く時(後半)〜

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(前回に続く)

 私は父との関係がうまく結べない息子でしたので、2人だけの旅行などこれまでしたことがありませんでした。気恥ずかしく、父には何にも言葉を返せなかったのですが、いまでもこの父の言葉は胸に刻まれています。
 私は、学級に戻って次のように考えました。「担任である自分が、自分の学級の子のことを褒めなければ、だれが褒める。」
 すると、私自身が発する言葉が変わったのです。これまでは、ダメな学級の子どもたちをよくしようと考えていました。そうした思いから発した言葉は、学級の子どもたちには届かなかったのでしょう。でも、父の言葉を自分の学級の子に置き換えて子どもたちに面した時、自分の発する言葉が確かに変わったんです。そして、その言葉は、徐々に子どもたちの心に届き始めたように思います。窮して、窮して、自分で導き得た解決法でした。
 言葉が相手の心に届く時。この時を得るために、ともに笑ったり泣いたりしていきたいと思います。(次回へ続く)

【連載4−1】 言葉を大切にした学校づくり〜言葉が相手の心に届く時(前半)〜

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 校長メッセージ 【連載企画4】として、「言葉を大切にした学校づくり」についてお話したいと思います。はじめに、これに関わり、私事のエピソードを述べます。長文になりますので、2回に分けます。(古西だより8月号より再掲)

 私が青年教師だったころ、担任する学級の子どもたちとぶつかってしまい、うまく学級を取り回せない現実に直面したことがありました。私が右を向けと言えば、学級の全員が左を向くという現状でした。朝、教室に向かおうとすると足がすくんで、トイレで吐いてから教室に向かうありさまでした。こんな状態が数か月続いたころ、見かねた私の父親が旅行に誘ってくれた時のエピソードです。
 旅行中、父が、私に言いました。「子供のことで吐くほど思い悩むお前を、親として尊敬する。親が自分の子どものことを褒めないで、だれが褒める。」
(次回に続く)

【連載3−8完】 「学校における働き方改革」はなぜ必要か。

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 本連載の最終回として、校長として願う学校の職場環境について述べます。

 中日新聞平成29年1月8日版の「ニュースを問う」に、三浦耕喜記者の『「わけあり人材」を生かせ 社会全体で長時間労働撲滅を』というタイトル記事があります。著作権の関係で記事そのものを掲載することはできませんが、『介護、子育て、病気など、いろいろな「わけ」があっても、それだからこそ、あなたにしかできない仕事がある。あなたにしか出せない知恵がある。「わけ」のない人間がどこにいるというのか。・・・』という記事内容に大きく共感するところがあります。
 
 だれもが「わけ」をそれぞれもっている。わけを人に見せられず、“わけのない人材”しか働けない学校では、未来を生きる子どもたちを育てられない。また、多様性をもった組織こそ、持続可能で、かつ、強い。職員それぞれの“強み”と“弱み”を寄せ合わせ、子どもの成長を図れる学校にしていきたい。だからこそ、働き方改革は必要なんだと考えます。

(連載記事3 シリーズ「学校における働き方改革をそのように進めるか」をお読みいただき、ありがとうございました。本連載はこれで完結とします。連載記事は、画面左のカテゴリ「校長メッセージ」をクリックしていただくと、連続して閲覧することができます)

【連載3−7】 「学校における働き方改革」をどのように進めるか

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 学校と地域が協働して教育活動に取り組んでいくことが、学校における働き方改革を進める有効な方策になると考えています。その活動を推進するのが、学校運営協議会です。

 学校運営協議会とは、「地域の力で子どもたちを育てていこう」とする地域住民による団体で、学校と連携をして、学校支援のボランティア活動を企画したり、支援を行ったりしています。現在の主な活動は、登下校の見守りボランティア「となじまセーフティーネット」と、絵本の読み聞かせグループ「えほんの森」の活動を支援しています。   

 この他にも校外学習の見守りボランティアをお願いしています。これらボランティア活動は、学校に子どもが通っていない人も参加していただけます。また、お孫さんがいらっしゃるおじいさん、おばあさんもご参加いただけます。

 学校支援ボランティアは、学校を助けるという本会の趣旨に沿ったものですが、子どもたちとの触れ合いを通じた生涯学習活動として、ボランティアに参加する方自身のためになればとも願っています。
(明日に続く)

【連載3−6】 「学校における働き方改革」をどのように進めるか

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 文部科学省は、働き方改革に関する報告書の中で、スライドに転載した考え方を示しています。この表は、これまで一律に学校の業務として行われていた教育活動の中から、「基本的には学校以外が担うべき業務」と「学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務」と「教員の業務だが、負担軽減が可能な業務」の3つに分けて、洗い出しています。

 この中で、私たちが着目し、地域や保護者に力を貸していただきたいと考えていることが、「登下校における対応」です。本校の教員の勤務時間は、朝8時30分から夕方5時まで(休憩時間45分を含む)であります。登校時間は勤務時間前であります。また、登下校における対応は、実は、学校の管理責任の外にあります。(そうは言っても、子どもの安全に関わる重要事項なので、これまで教員も責任範囲の一つとして捉えてきた節があります)

 学校では、安全を担保する手段として、通学班による集団登下校、グリーンベルトや安全標識などの整備などを行っていますが、その見守りについて、保護者様や地域社会のお力をお貸しいただければと、お願いするところであります。
(明日に続く)

【連載3−5】「学校における働き方改革」の目的

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 長時間労働は教師の学びを減らします。ある統計によると、資格が必要な専門職の中で読書する時間が一番少ない職種は教師である、と言われています。毎日、夜遅くまで職員室で残業をしていれば、本を読む時間など考えられないのが現実だろうと思います。

 子どもはどんな先生が好きなのでしょうか。私の恩師は、放課時間、よく遊んでくれました。このほか、教師が子どもの信頼を得るためには、授業を充実させたり、子どもの話をよく聞いたりするなど、いろいろな方法があります。本を読み、旅に出て、人と会い、視野を広めたりすることも、先生の魅力をより高めることにつながるのではないでしょうか。また、リフレッシュは心を一新させます。

 教師自身が自分の時間を持ち、自分に向き合う時間をもつこと。そして、広い視野をもって、子どもを見つめる目を持った教師になるために、「働き方改革」を進めることが重要であると考えます。

【連載3−4】 「学校における働き方改革」の目的

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 私自身の体験談を少し述べたいと思います。私が教務主任を務めていた頃、産業医のドクターに次のように言われました。(その頃、土日出勤は当たり前。平日は連日、夜中12時を越える勤務状況でした。)

「あなたが後輩に、『私はこんなに大変な時期があったけれど、根性で乗り越えた。だから、君も頑張れ!』と話す人間になるか、『私は大変な時期をこんな工夫をして乗り越えた。君の今の仕事では、○○の工夫ができるのではないか』と話す人間になるのか。あなたはどちらを選ぶか?」

 当たり前の事かもしれません。まず、自分自身が健康で、自分の身の周りの人、家族に感謝して、笑顔でいられなければ・・・。

 子どもたちに、幸せに生きる道を指し示す教師になりたい、と思います。
(次回に続く)

【連載3−3】「学校における働き方改革」の目的

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 前回記事の物語の要約は、「ノコギリの刃を研いだら、もっと効率的に仕事が片付くはずなのに、その暇がないんだよと言って、目の前のことに集中する。」ということだと思います。

 効率が悪いだけなら、時間をかければなんとかなるのでは? と考えることもできるのですが、失うものが効率だけでなく、もっと大事にしなければならない事だとすれば心配です。

 私自身もこれまで、「時間をかけて仕事をすることが、子どものためになる」と信じてやってきました。ですが、この信じてきたことを、自ら省みて変えていかなければならないと思っています。

 次回はその理由について、お話しします。

【連載3−2】「学校における働き方改革」の目的

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【刃を研ぐ】
 森の中で、必死で気を切り倒そうとしている人に出会ったとしよう。
「何をしているんです?」とあなたは聞く。
 すると男は投げやりに答える。「見ればわかるだろう。この木を切っているんだ」
「疲れているみたいですね。いつからやっているんですか?」
 あなたは大声で尋ねる。
「もう五時間だ。くたくただよ。大変な仕事だ」
「それなら、少し休んで、ノコギリの刃を研いだらどうです?そうすれば、もっとはかどりますよ」とあなたは助言する。すると男は吐き出すように言う。
「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」

(明日に続く)

【連載3−1】 「学校における働き方改革」をどのように進めるか】

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 11月は働き方改革推進月間です。
 校長メッセージ【連載企画3】として、「学校における働き方改革」をどのように進めるか、についてお話しします。

 働き方改革は、どの業種、職場においても大きな課題として取り組まれていることと思います。その中で、学校教育の中において、どうしてこの課題が重要なのかについて、述べていきたいと思います。

 まずは、一つの“ストーリー”をお示しします。
(明日に続く)

【連載2−9完】 スマイルアップ宣言〜児童会の取組〜

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 本年度、児童会の取組として、「スマイルアップ宣言」が行われました。まず、運営委員会の児童が話し合って、仲間を大切にするためのスローガンを決めました。そして、全校児童一人一人が、このスローガンを受けて、自分自身の誓いとして「スマイルアップ宣言」を書き、各学級で掲示し合いました。
 「みんながないていたら、どうしたのってこえをかける」
 「みんなをたいせつにする。はなしをちゃんときく。」
 「クラスのもくひょうが笑顔いっぱい。だから、わたしもみんなが笑顔いっぱいになるように、みんなが笑顔になるような楽しいことをします。」
 「みんなが気持ちよく、生活できるように、おそうじのプロになる。」

 全校児童の力を合わせて、「安全・安心な学校づくり」を進めていきたいと思います。

(連載記事2 シリーズ「安心安全な学校づくり」をお読みいただき、ありがとうございました。本連載はこれでいったん完結とします。連載記事は、画面左のカテゴリ「校長メッセージ」をクリックしていただくと、連続して閲覧することができます)

【連載2−8】人権感覚を高める

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 もう一つ、見逃してはならないことは、現在のいじめの定義の中に、「故意」という動機は含まれないことです。無意識に無自覚に発した言動によって、相手が「苦痛」を感じている。この「無意識」「無自覚」から生まれているいじめ。だからこそ、誰もが当事者になり得る問題であり、自分事として皆が協働して考えなければならない問題だと言えます。

 いじめ問題に向き合うと言うことは、私たち一人一人の人権感覚を問うていく取組と同じ事が言えると考えます。子どもばかりでなく、教師も同様です。子どもは、教師の温かな言葉掛けから、他者へのかかわり方を学んでいます。このことを自覚し、教師は言葉を選びたいと思います。

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【連載2−7】学校の主な取組例

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 学校のいじめ対応に関わる主な取組を挙げていきたいと思います。詳細は、「学校いじめ防止基本方針」を学校HPの右側バナー欄に掲載していますので、そちらで確認いただきますようお願いします。

 まず、子どもの声をよく聴いて、苦痛に思っている事実をしっかり捉えたいと思います。そして、この問題を解消するために、担任はじめ、学校組織として対応していきます。

 いじめ事案は、対応・指導したら、即、解消することばかりではありません。解消したかに思える場合でも、3ヶ月間を見守り期間とし、本人や保護者に改善がなされているか確認していきます。

 また、日頃からの観察はもちろんですが、定期的にアンケートやチェックシートを用いて、早期の発見に努めます。これらについては、担任はじめ、生徒指導係、役職者が重ねて確認するようにします。

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【連載2−6】 いじめにきちんと向き合う学校とは

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 本連載の冒頭に、「いじめにきちんと向き合う学校を目指す」との思いを記しました。

 安心・安全な学校づくりを進めるためには、児童生徒が「嫌な思い」「苦痛」を感じている場合、いじめとして積極的に認知し、その問題解決を図っていくことが、何よりも児童生徒の利益につながるものと考えます。

 スライドに記したように、いじめの認知件数が多い学校=生徒指導上問題のある学校、ではなく、子どもの命を守るためにきちんと対応した「証」として、認知件数を捉えていくことが必要だと考えます。

 「『いじめゼロの学校』よりも、『いじめにきちんと向き合う学校』を目指します。」と述べたのには、こうした考え方が土台になっています。

【連載2−5】捨てるべき、間違った考え方

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 いじめ問題に対して、捨てるべき、間違った考え方があると思います。
 
 一つは、問題を過小評価することです。「それくらいのことなら、大丈夫」「よくあること」という言葉を捨てたいと思います。
 もう一つは、問題に正対しないことです。「お互い様だ」「いじめられている子にも原因がある」「一回きりだから」という言葉は使いたくありません。

 日常生活における子どもの様子・言動の観察から、子どもの心情の変化に気づく観察力、受け止める人権感覚、感性を持ち得たいと思います。

(連載記事は、画面左のカテゴリ「校長メッセージ」をクリックしていただくと、連続して閲覧することができます)

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