最新更新日:2024/09/22 | |
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夜叉ヶ池の伝説 読むと涼しくなります・・・。817年(弘仁8年)、この年の美濃国平野庄(現岐阜県安八郡神戸町)は大干ばつに見舞われ、あらゆる作物は枯れる寸前でした。ある日、郡司の安次は、草むらの中に小さな蛇(へび)を見つけ、ため息まじりで、「もしそなたが雨を降らせるのなら、私の大切な娘を与えよう」と語ったのです。 するとその夜、安次の夢枕に昼間の蛇が現れ、「私は揖斐川上流に住む龍神(りゅうじん)だ。あなたの願いをかなえよう」と語ったのです。すると、にわかに雨雲がかかって雨が降り出し、作物は生き返ったのです。 翌日、約束どおり娘をもらう為、蛇(龍神)は若者の姿に変えて安次の前に現れました。安次には3人の娘がいたのですが、安次が娘たちに事情を話すと、一番心がやさしい次女が、「村人を救っていただいたからには、喜んでいきます。」と答えました。驚いた安次は、「何か必要な物はないのか」と聞くと、娘は、「今、織りかけの麻布がありますから、これを嫁入り道具にいたします。」と答えました。 こうして娘は龍神の元へ嫁ぐことになり、麻布で身をまとい、若者(龍神)と共に揖斐川の上流へ向かっていったのです。 数日後、心配した安次は、娘に会う為に揖斐川上流へ向かいました。やがて、揖斐川上流のさらに山奥の池に龍神が住むという話を聞き、その池にたどり着きました。安次は池に向かい、「我が娘よ、今一度、父に姿を見せておくれ」と叫びました。すると、静かだった池の水面が波立ち、巨大な龍が現れました。龍は、「父上、これがあなたの娘の姿です。もうこの姿になり、人の前に現れる事はできません」と告げ、池の中に消えていったのです。 この娘の名を“夜叉”(やしゃ)といい、池の名を娘の名より“夜叉ヶ池”と名づけたという話です。 ※ 写真はその大蛇が住むという夜叉ヶ池です。以前、友達の方が弱った鹿を捕まえたのもこの近くです。 |
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