令和6年度の合い言葉は「『き』力を高めて挑戦しよう」です。  『き』力とは、「雰囲『気』を大切にする力」「『聴』いて考える力」「『気』づき考え行動する力」「『協』力する力」です。これらを高めて、挑戦しよう!

2015.3.27 種まき桜

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3月25日付の産経新聞のコラム「産経抄」に以下のようなコラムがあったので紹介させていただきます。
 
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花見を楽しんでいるのだろうか。「あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ をみなごしめやかに語らひあゆみ…」。詩人の三好達治が、大正15年に発表した「甃(いし)のうへ」の一節である。静かに語らいあいながら歩く少女たちの頭上に、桜の花びらが舞い落ちている。▼福島県川内村でも桜の季節になると、秋元千果さん(12)と友達による同じような光景が見られるはずだった。もっとも東京電力福島第1原発事故から4年たった今月23日、村で唯一の小学校で卒業式を迎えたのは、千果さんただ一人である。▼事故の後、郡山市内で暮らしていた千果さんと家族は3年前、学校再開とともに村への帰還を果たした。しかし、学校に戻ってきた児童は全校でも16人にすぎず、18人いた千果さんの同級生は今も避難先にとどまっている。千果さんと担任の先生は、ずっと教室で1対1の授業を続けてきた。寂しさが募って、泣きたい日もあったはずだ。それでも、卒業文集の作文には、「今は充実しています。川内村に戻ってきたことに少しも悔いはありません」と記していた。▼21日の鹿児島市を皮切りに、桜前線が北上している。23日には、東京でも開花が確認された。千果さんが、やはりたった一人で迎える、村の中学校の入学式の頃には、校庭の桜は咲いているだろうか。▼もともと日本人にとって桜は、単なる春の美しい花にとどまらない。東北地方の農民たちは昔から、コブシとヤマザクラが咲くのを目安にして、種まきを行ってきた。秋の豊かな恵みを願いつつ、ヤマザクラを「種まき桜」と呼んできたという。▼千果さんにとって中学の3年間は、人生の種をまき、心と体が目に見えて成長する時期に当たる。ガンバレ!千果さん。

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巷では、桜の開花にあわせて、テレビでは、おすすめスポットを紹介したり、花見をする人にマイクを向けたりと、日々、にぎやかさが増しています。本校でも、「入学式までもってくれれば…」と、敷地内の桜の状況を見て、一喜一憂しています。

秋元さんのニュースは、メディアや中日新聞でも取り上げられていたので、知ってはいたのですが、掲載コラムのように、その桜が、開花に伴い、寂しささえ感じさせるものでもあることに気づかされました。

しかし、ヤマザクラを「種まき桜」と呼ぶ、日本人の繊細な感性は、さすがだなと思いました。そして、今春の桜が、秋元さんだけでなく、本校を含めた全国の新しい年度を迎えた子ども達にとって、「種まき桜」になることを願うばかりです。

(※写真はヤマザクラです)
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