最新更新日:2024/05/31 | |
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2015.6.30 うるう秒日本時間の7月1日午前9時の直前に「1秒」が挿入されます。 日本時間8時59分59秒、8時59分60秒、そして9時00分00秒と続きます。 「1秒」の「うるう秒」というものが挿入されるのです。この「1秒」は、世界同時に挿入されます。 ということは、ロンドンでは、6月30日23時59分60秒がカウントされ、ニューヨークでは、6月30日18時59分60秒がカウントされるという現象が起きるのです。 地球の1日の長さは一定ではなく、常に、0.9秒以内の誤差により、時計は維持されています。しかし、潮流による海水と海底の摩擦、エルニーニョ現象などの影響、地球内部のマントルの動きなど様々な影響が合わさり、地球の自転が不規則に変化していることから、実際の時間と、地球の自転に1秒を超える時が生じます。このズレを調整するために導入されるのが「うるう秒」です。 しかし、コンピュータで動くものが多い現代の世の中では、コンピュータにとって、理解しづらい「うるう秒」が発生することは大きなストレスになります。場合によって、大きなトラブルにもなりかねないと言います。 よって、「うるう秒を無くしてしまえ」という声があがっています。もし無くしてしまうと、何千年後には朝と夜の時間がおかしなことになっているかもしれません。しかし、そんな先のことは、どんな世の中になっているか、わかりません。「時間」の基準さえも、ひょっとして変わっているかも…。 そんな中、以下のようなコラムが中国新聞「天風録」(6/28付)にあったので、引用・掲載させていただきます。 「世間胸算用」で知られる井原西鶴は、今でいう興行師もしていたらしい。17世紀の大阪で盛大な句会を催して、一昼夜に詠む数を競った。1000、1600…と記録を伸ばし、ついに2万3500句に達したと伝えられる▲計算すると4秒足らずで1句となる。にわかに信じがたい数字だが、人々の度肝を抜く速さだったろう。たった1秒でも無駄にしない集中力こそが、言の葉をほとばしらせる鍵だったか▲一秒一秒の重みを感じられる日となるかも知れない。7月1日は、うるう秒が入る日。午前9時ちょうどの直前は「8時59分60秒」となる。門外漢には分かりづらいが要は世界標準時のずれを直す必要があるらしい▲その1秒の挿入で、度肝を抜かれることもあり得る。3年前の前回は海外で航空機の発着が遅れた。わずかな時のずれをコンピュータが処理できなかったという。同じ轍(てつ)を踏むまいと世界中のエンジニアが気をもむ▲秒速を競ったのは遊びの世界。江戸の世は、お天道様の動きや鐘の音を合図に緩やかに暮らしてきた。今はわずか1秒に追われ、何かと振り回される時代に…。かの西鶴なら、その1秒の間にどんな句をひねり出すことだろう。 わずか「1秒」ではありますが、ちょっぴり得をする今年。 この機会に、時間について、少し考えてみるのもいいかもしれませんね。 詳しくはこちら↓ ■国立天文台HP:「うるう秒」ってなに? ■国立天文台HP:1日の長さは変化しているの? |
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