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2015.11.9 合唱指導に思う「かがやき学芸会」(11月21日(土))や、「音楽集会」(12月1日)に向けて、よりよい合唱にするための、全校での練習です。 500人を対象にした一斉指導役は大石先生。毎回「なるほど」ということを思いながら、その指導法を見ています。 一般的に、合唱曲は、歌詞の意味にあわせて、楽譜に様々な意図が加えられています。かつて私たちが、小中学校の音楽の授業で習ってきた、様々な記号などは、その意図の一つです。「クレッシェンド」「メゾピアノ」「スタッカート」など・・・、懐かしいですね。 まずは、その楽譜に忠実に歌うことが求められます。 まず、一回目の歌声は、「一回目で、ここまで発声できるとはなかなか」と思う、声量でした。すると、すぐさま「いいですねぇ」と、声量を評価する声かけをします。続いて「でも、表情が怖いです。ほっぺたをよく揉んでマッサージしましょう」と言うと、ニコニコしながら、一斉にマッサージを始めます。「あー」「いー」と発声すると、緊張も解け、表情が随分柔らかくなりました。これで、さらにパワーアップするというものです。 次に、具体的な指導に移っていきます。ここからが「さすが」と思う部分です。 「ラララ ラ ラ ラー」のサビの部分は、私なら「リズミカルに」と言ってしまいがちですが、それでは1年生に伝わりません。すると「ボールを弾ませるようにして歌いましょう」と言います。一気に、弾むようなリズムで明るく楽しく変わります。 次に5・6年生への指導では、言葉をはっきりと表現しながら歌うために、「お皿に一つずつ言葉を載せるように丁寧に歌いましょう」と言います。高学年には伝わる絶妙なニュアンスです。 さらに続く1〜4年生への指導では、クレッシェンドの部分を「山を登るようにだんだん大きく」と例えます。これも、低・中学年ならではの指導です。 私が中学校の担任をしていた頃、合唱コンクールが近づいてくると、その指導法に随分と悩んできたものです。楽譜通りの指導はできても、大石先生のような「上手い例え」を使った指導は、もちろんできませんでした。 さらに、その後、授業を見て回っていると、音楽の巡回指導員である片山先生の6年生の指導がありました。その指導は、楽譜の記号に現れていない、歌詞の意味から、歌い方を創り上げていくというものです。指導があると、すぐさま鉛筆で記録をしていきます。鍛えられるのがよく分かります(写真下)。 これらのテクニックをどれだけもっているかで、仕上がりは随分と変わってくるものです。本校には、こうした指導が、特に上手くできる教師がいます。ありがたいことです。 ぜひ、「かがやき学芸会」での合唱を楽しみにしていてください。 |
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