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2016.5.21 愛知県弁護士会子どもの日記念行事この会では、ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映と、舞台となった大阪市住吉区にある大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子先生の講演が行われました。 映画「みんなの学校」は、2014年に製作された映画ですが、実存する学校の実践を追ったドキュメンタリー映画です。特別支援教育の対象となる発達障がいがある子らが、みんなと同じ教室で学び、児童、教職員、保護者、地域が一つになって学校を作り上げていく様子を追ったものです。 随分前に、かがやきさんのお母さんからも勧められていたため、観たい観たいと思っていた映画でした。ようやく観ることができました。 評判通り、見応えのあるもので、チーム学校、コミュニティスクール、インクルーシブ教育…などなど、学校のあるべき姿が見えてくる映画でした。学校経営に大いに刺激を受けるものでした。 また、講演会では、「みんながつくる みんなの学校」を合い言葉に実践を積み重ねられた木村元校長先生の話に、ただただうなずくばかりでした。 講演で印象に残ったフレーズをいくつか紹介させていただきます。(文責・校長) ●(映画撮影時の)レンズの周りに多くのものが動いている。それらがあって、大空小学校が成り立っている。 ●10年後、多様な社会に出るために、小学校の6年間で生きていける力を身につけなければならない。そんな思いで学校をスタートした。 ●特に学校は「失敗させんとこ」とする。失敗するからやりなおしができる。やり直しができるから自分の力が増える。成功体験が増えていく。 ●様々な子が、周りの子といかにコミュニケーションをとれるかが大切。 ●日々のトラブル=学びの教材。ピンチが起きたら、チャンスが来る。 ●全ての子に必要なのは、全ての子がありのままの姿を出しながら、自分をどう高めていくか。安心して学べるか。 ●暴力を振るう子は、振るわれてきた子。口が悪い子は、そんな環境で育ってきた子。 ●子どもたちはいろいろなリュックを背負っている。そのリュックを背負って、どう生きていくか。 ●「自分がされていやなことは人にしない、言わない」これだけは、大切にしてきた。これを破ったときは、大人の出番。 ●子どもは好きな大人の言うことしかきかない。それがいやらしいところであり、特権でもある。では、好きな大人とは。「ほめてほしいところでほめてくれる大人」である。 ●若い教師が「どうして、さっきは本当のことを言わなかったのに、校長先生には言えたの」と訪ねると、「校長先生は最後まで面倒を見てくれる」と言った。この子どもの一言で教師の考え方が変わった。 ●「弱者」という言葉を固定化していないか。人は誰もがいつでも弱者であり、強者である。 ●殴ったときに謝る、ということは優先順位的には次。最も大切なことは、自分の行為にどれだけしっかり反省できるか。 ●子どもを信じない。格好がとんでもない子でも優しさがある。優しい子ほどためているものがある。 個人的にも、そして、本校の学校経営としても意識していきたいことをたくさん拝聴することができました。 定年後、大阪の制度である「再任用校長」として3年継続した後、「再々任用校長」としてさらに2年継続して勤められた木村元校長先生。しかし、とてもエネルギッシュで明るくて、素敵な方でした。 8月に、この丹葉地区(3市2町)の校長・教頭研修会でも、講演をしていただくことが決まっています。今から楽しみです。 ※関係HPはこちら↓ ■映画『みんなの学校』公式サイト ■大空小学校HP |
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