・校長式辞
「今年度、『爆ぜろ』の学年訓で
様々な活動を全力で
取り組んできたみなさん。
75名のパワーは、『運動会』や
『学芸会』など、どの行事でも
最高学年らしいパワーで、
すばらしいパフォーマンスを
発揮してくれました…」
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2018.3.20 卒業式式辞
厳しい寒さから解き放たれるかのように、桜のつぼみも膨らみ、日、一日と春らしさを感じる頃となりました。
本日は、公私ご多用のところ、多数のご来賓の皆さまのご臨席を賜り、卒業式を挙行することができました。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。ここに至るまで、ひとえに我が子の成長を願って、精一杯、育ててこられました保護者の皆様方には、心よりお祝い申し上げます。
そして、本日、古知野北小学校を巣立つ75名の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。
たった今、世界に一枚しかない卒業証書を手渡しました。世界遺産の一つである「無形文化遺産」に登録された「美濃和紙の手漉き」の技術で、この秋に、自らが心を込めて漉きあげたものに、名前を入れた卒業証書です。まさに、世界にたった一枚しかないものです。先ほどの授与の、さわやかな返事や、晴れやかな笑顔は、そんな卒業証書を受け取るにふさわしい姿でした。
さて、今年度は「爆ぜろ!」の学年訓で様々な活動を全力で取り組んできたみなさん。
75名のパワーは、「運動会」や「学芸会」など、どの行事でも、最高学年らしいパワーで、すばらしいパフォーマンスを発揮してくれました。
多くの「感動しました」という感想をいただいた、運動会の「組立体操」。練習ではなかなか成功しなかった「全員サボテン」を本番でしっかりと決めた時は、みなさんの結束力と集中力の高さが伝わってきました。
また「目頭が熱くなりました」という感想をいただいた、学芸会での「オズの魔法使い」。気持ちのこもった台詞と、美しい歌声、奥行きがあり、立体的な構成の演出に、見る者はその世界にしっかりと引き込まれました。
一つのものを創り上げるために、当然、一つにまとまるのですが、それは、さらに「爆ぜる」かのような、大きなエネルギーがあったからこそ、創り上げることができたのだと思います。
ところで、この冬には、心を揺さぶられる、平昌冬季オリンピック・パラリンピックがありました。多くの選手が、私たちに、様々な大切なことを教えてくれました。
ケガから劇的な復活を果たした、フィギュアスケートの羽生結弦選手は、諦めないことの大切さを教えてくれました。
姉妹で切磋琢磨し、二人とも複数のメダルを獲得した、スピードスケートの高木那菜選手、高木美帆選手は、限界まで練習に取り組むことの大切さを教えてくれました。
また、その明るさで応援している人を魅了した、女子カーリングのメンバーは、最後まで仲間を信じきることの大切さを教えてくれました。
そして、5つのメダルを獲得した、パラリンピック・アルペンスキーの村岡桃佳選手は、ハンデに打ち勝つ強い気持ちをもつことの大切さを教えてくれました。
オリンピック・パラリンピックに出場した選手の数だけドラマがあり、私たちに、それぞれに異なる大切なメッセージを伝えてくれました。
それらのメッセージは、旅立つみなさんにとって、参考になることが、数多くあったかと思います。
そして、さらに、どの選手からも聞かれた、共通の言葉がありました。
それは、メダルの獲得に関わらず、必ず「感謝」という言葉を口にしていたのです。
多くの選手が、家族に、仲間に、そして監督やコーチ、応援してくれた人に、その気持ちを伝えていたのは、みなさんもすぐに思い浮かぶことでしょう。
みなさんも、きっと、家族や地域の方、友だち、先生など、多くの人の支えがあって、今日の日を迎えることができたのだと思います。そして、このことは、これからも続き、さらに多くの人に支えていただきながら、成長をしていくことでしょう。
人生100年と言われる時代になりました。まだまだ先は長いです。ぜひ、これからも、これまで以上に、感謝の気持ちを大切にして、一人一人の思いを「爆ぜる」ことができるよう、残りの約90年間を歩んでいってほしいと思います。
結びとなりますが、本校の教育活動に対し、常に、温かいご支援ご協力賜りました多くの皆様に、深甚の敬意と感謝を申し上げますと共に、本日お集まりの皆様方のご健勝と、巣立ちゆく皆さんの輝かしい未来の確かな飛躍を祈念いたしまして、式辞といたします。
平成30年3月20日 江南市立古知野北小学校長 水谷政名