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2016.3.14 陸前高田のたからもの3.11に被災地を襲った津波は、地域の文化財にも大きな影響を及ぼしました。流されてどこかへいってしまったり、破損したりしてしまったのです。そんな文化財を回収し、修復した資料がいくつも展示されていました。 しかし、その作業が大変であることを知りました。海水に浸かった文化財は、泥が付き、塩分による劣化があることから、それらを取り除く作業をするのです。 驚いたのは、「昆虫標本」。箱の中に泥と海水が入り込み、当然きれいに並んでいた昆虫はバラバラです。その昆虫を一体一体、洗浄液で洗い、とれた羽や脚などの修復を図り、元の形のようにきれいに並べられていました。 そんな地道な作業を経て、修復した資料がいくつも並んでいたのですが、目玉の一つは「奇跡のオルガン」と呼ばれる「リードオルガン」です。同じように博物館内で流されたオルガンを3年かけて修復すると、演奏が可能な状態となりました。すると、ちょうど昨日、ピアニストの中村由利子氏による演奏会が行われました。唱歌を中心に演奏すると、聴いていた多くの人が歌い始めます。中には涙を流される人もみえました。ちなみに、この模様は、12日24:30頃のローカルニュースで放送されたのですが、それほど、貴重で奇跡的なことなのです(私も映っていました… ・_・;)。 現在、被災地は、安全の確保をしつつ(堤防の建設や、かさ上げの造成)、街作りや産業の復旧・整備を行っています。現在、具体的な「復興計画」が、平成30年度まで立てられていますが、以前の暮らしを完全に取り戻すことは難しいと思います。31年度以降も確実に、復興作業は必要なことでしょう。1日も早く、以前のような暮らしに戻ることを願うばかりです。 この特別展は、3月27日(日)まで開催されています。興味のあるご家庭は、ご覧になってはいかがでしょうか。 ※特別展の解説はこちら↓ ■名古屋市博物館 |
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