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2015.3.12 あれから4年 その3−−−−−−−−−−−−−−−−− ある所で起きたことを、地名とともに象徴的に表す言葉がある。サッカー界に「ドーハの悲劇」があり、東日本大震災後は「釜石の奇跡」が広まった。岩手県釜石市で小中学生が率先して避難し、ほとんど無事だったことをさす。その陰の悲劇を、今まで知らなかった▼学校にいた児童全員が助かった鵜住居(うのすまい)小で、1人だけ職員室に残った女性事務員がいたと先の本紙で読んだ。犠牲になった女性の夫は、「釜石の奇跡」という称賛を聞く度に、妻の存在が消されるようでつらかったそうだ▼児童の親からの電話に備えて残ったらしい、としか分からない。夫の思いをくんで、市は「釜石の出来事」と表現を変えたという。震災は一人ひとりに、それぞれの形で降りかかった。当たり前のことに、あらためて思いが至る▼あの日から4年。時間の速度も万別だろう。本紙「いま伝えたい『千人の声』」では、被災した人たちの「いま」が点描画をえがく。原発事故で避難したまま、前の小学校の校歌を忘れた子がいた▼失った漁具と船をやっとそろえた漁師さん。Iターンした女性と結婚し、夏には赤ちゃんが生まれる団体職員。農業法人の社長は「復活なんて絶対できない」と思っていたのに、事業を完全復活させた▼歩む速度もまた、人それぞれだ。立ち直る人のいる一方で、いまも惨(さん)に耐えるような心境の方もおられよう。この日を節目にできる人ばかりではあるまいが、ここは少しでも前を向きたい。捧げる鎮魂の祈りとともに。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「立ち直る人のいる一方で、いまも惨に耐えるような心境の方もおられよう」という最後の一文が印象的です。まだまだ、その歩みは人それぞれであることを改めて思い知らされます。 本校では、昨日・一昨日と2日間のみでしたが、児童会が主催となって、「復興義援金募金活動」を行ってくれました。ねらいは「風化させないこと」というものであり、金額ではなく気持ちで募金活動に参加してもらうことが目的でした。すると、いい意味で、予想を裏切る「約4万円」という高額な募金が集まり、児童の意識の高さに感心しました。 募金額は少ないより、多いにこしたことはありません。まだつらい思いをされている方々に、少しでもお役に立てれば、と思います。 募金は、「日本赤十字社」を通して、被災された地域に寄付されます。古北っ子達の熱い思いに感謝です。 ありがとう&おいしかったですよ!お世話になった、古北小の教職員全てにふるまわれ、校長室にも、4人の6年生が来てくれました。 かわいらしくラッピングされたサンドイッチと、感謝のお手紙が。 とてもおいしかったですよ!ごちそうさまでした! そして、お手紙ありがとうございました! 6年生と楽しく過ごした1年間は、決して忘れませんよ! (^o^)b 2015.3.11 あれから4年 その2−−−−−−−−−−−−−−−−− ・募金箱の前にて幼稚園位の男の子と母親の会話。母「貯めてたのに本当にいいの?」子「3DS我慢する。これで地震の人の家建てる。」と言いお年玉袋から5,000円を寄付。母「偉いね。地震の人、これで寒くなくなるね。」男の子思わず号泣。後ろにいた私、大号泣。 ・長男小4が、自分の財布と貯金箱の中身を全部募金したいと、号泣しながら差し出してきた。コロコロコミック買えなくてもいいから、日本まもりたいから!って。 ・息子が小学校で集められている募金に、自分のためてきたおこづかいの1000円をにぎりしめて学校に行った。そして今日は放送当番なので元気が出る曲をかけると言って「ちっぽけな勇気」を持って行った。息子を誇りに思う。未来を背負うこの子達の気持ちがある限り日本は大丈夫だと思ったら涙が出た。 ・駅員さんに「昨日一生懸命電車を走らせてくれてありがとう」って言ってる小さい子達を見た。駅員さん泣いてた。俺は号泣していた。 ・被災した中学生の子達が学校に残ってた材料使って「がんばろう」て書いた小さい横断幕を避難所に設置しているニュース見てさぁ・・・・。家族の安否がわからない子もいるのに、“自分たちができること”をしたって言うんだよ〜。えらいなーって感動して。わたしたちしっかりしなきゃね。 ・子供がお菓子を持ってレジに並んでいたけれど、順番が近くなり、レジを見て考え込み、レジ横にあった募金箱にお金を入れて、お菓子を棚に戻して出て行きました。店員さんがその子供の背中に向けてかけた、ありがとうございます、という声が震えてました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 子ども達でさえ、なんとかしなくては、と思わせたあの日。私たち大人も、できることをできる範囲で行いたいものです。 (※写真は、福島県南会津郡南会津町HPから引用しました) 整える整えられた班旗に雑巾、置き傘・・・。 見ていて清々しくなりますね。 2015.3.10 あれから4年 その1そんなあの日から4年が経とうとしています。15,899人という多くの命を失い、今もなお、2,594人が行方不明となっており、被災地をはじめ、全国には、まだ苦難を強いられている方がたくさんみえます。 今日は、児童会主催の復興義援金の募金活動が行われましたが、ありがたいことに、たくさんの協力があったようです。しかし、新聞には、「震災義援金が激減」(写真:3/9付中日新聞夕刊)とあり、日本赤十字によると、直後の年度に比べ、今年度は1%にも満たない額だそうです(2011年度:3146億円 → 2014年度:29億円)。 金額が全てではありませんが、不自由ない暮らしができている私たちが、できることをできる範囲で協力できるといいと思います。 そして、私たちが心がけなければならないのは、「風化させない」こと。また、あの地震から学んだことを教訓とし、私たちは今後に生かさなければならないこと、です。 先日も、深夜に大きな地震がありました。「まさか」と思ったものでしたが、幸いにも、大地震ではなく、東南海沖地震とも関連の少ないものということでした。 しかし、深夜であったために、動きが緩慢になったのは事実です。もしその瞬間に大きな地震が来たら…と思うと不安が残りました。 「亡くすことを防げる命」は、確実に防いでいきたいものです。 おいしかったですよ!すると、職員室に何人かの児童がやってきて、「先生、どうぞ召し上がってください」とふるまってくれました。 大きなイチゴが乗った、チョコレートクリームがたっぷりのケーキ。 とてもおいしかったですよ!ごちそうさまでした! (^o^)b ABCを大切にそのためには、それぞれの意見にしっかり耳を傾ける必要があります。 写真のように、多くの児童が発言者の方を見て、きちんと話を聞いています。 引き続き、大切にしたい「ABC」です。 2015.3.8 桜並木ジョギング実は、この日に行われている「ナゴヤシティマラソン」(男性はハーフ。女性は「ウイメンズ・マラソン」でフルに参加できます)の抽選に外れたため、町民としてこちらに参加。昨年は「ナゴヤシティ」を走ったため、一昨年ぶりの「桜並木」となりました。 すると、大口町のスポーツクラブチームに所属している古北っ子も何人か参加しているではないですか。 開会式前に私を見つけると、目の前まで来てくれて、元気に「おはようございます」とあいさつをしてくれました。カテゴリーを聞くと、同じ5kmの部(他には、3kmの部、1.8kmウォークの部、があり)だったため、特に写真の6年生たちとは、 「校長先生には負けますよ〜」「よし、じゃあ勝負だ!」 という会話を交わし、健闘を称え合いました。 スタートすると、アピタ大口店の付近から、オークマの付近までの川沿いを2往復します。途中、古北っ子とすれ違うと、声を掛けあったり、ハイタッチしたりして走りました。すると、颯爽と先頭の方を駆けていく古北っ子がいるではないですか(汗)。「速っ!」と思いつつも、笑顔でハイタッチし、なんとか追いつこうとしましたが、残念ながら追いつけず…。「校長先生には負けますよ〜」と謙遜していたアヤト君には、完敗でした(涙)。 しかし、タイムは大型タイマーで表示はするものの、レースではないため、各自のペースで完走することが目的のジョギング大会です。今日は、笑顔で走ることができました。 来週は、「大正村クロスカントリー」に出場します。コースは9.6kmと長くはないですが、山のアップダウンや山の中の小径も駆け抜ける、なかなかのコースです。初めて挑戦した昨年は、見通しが甘く、最後はヨレヨレでした(笑)。今年は、ペース配分に気をつけて頑張りたいと思います。 古北っ子のみなさんも、お疲れ様でした!いい汗かきましたね。 え、誰ですか、冷や汗でしたと言っているのは…(笑)。 2015.3.7 小さなことの積み重ね以下は記事の一部です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 人となりが正直に出るのが野球−。林さんの持論だ。勉強や掃除など、嫌なことを避けて、仮に野球だけに打ち込んだとしても、「ここぞ」という場面で逃げの姿勢が生まれる。 「野球をやっていない時間をどれだけ大事にできるか、人間的に成長できるか。それが野球に還元される」 だから、部員たちには三つの言葉を繰り返す。「野球を通して人間的に成長する」「感謝の気持ちを持つ」「全ての人に認められ、感動を与える」(中略) つまりは小さな約束事の積み重ね。「授業中居眠りしない」「身の回りを整える」「工業の資格取得にまい進する」「部室棟まで走って集合」「試合中は攻守の入れ替え、一塁アウトからのベンチ帰還など常に全力ダッシュ」「応援は一人一人が誰よりも声を上げる…」 豊橋工の試合を見た県高野連理事、徳美典さんは「グラウンド整備にはダッシュで向かい、攻守交代も速い。どんなことにも、大きな返事できびきび動いて、すがすがしい」と話す。 (※奎真…豊橋工のエース、森奎真くん 林さん…豊橋工野球部監督) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− いくつかのキーワードがありますが、やはり目を引くのは「つまりは小さな約束事の積み重ね」という部分。「ABCを大切に」を合言葉にしている本校と同じ考えです。そして、その項目の中には「身の回りを整える」という、まさに「本校のABC」と同じことが含まれています。 人間的成長を果たすには、やはり、そんなところからでしょうか。本年度も間もなく締めくくりとなりますが、次年度もこの意識は継続して、子ども達の成長を支えていきたいと思います。 2015.3.6 子育て四訓生まれてから15年の歳月の流れの速さを改めて感じているところです。 そんな中、ふと、昨年度のある講演会で拝聴したフレーズを思い出しました。 「手をかけただけ、後から手がかからなくなる。手をかけなければ、後で手がかかることになる。どうせかけるなら幼いうちに手をかけておきたいものだ。 また、高校生にもなれば、一緒に食事をすることも一気に減る。大学生にもなれば、一緒に暮らすこともなくなるかもしれない。そうであるなら、小中学生の間に、食事を一緒にとるなど、共に過ごす時間を大切にしなければ」 という旨の内容です。但し、最後の「手をかける」のは、決して過保護・過干渉になるということではありません。「子育てをサボることにないよう、手をかける」のです。 このことを上手くまとめられた「子育て四訓」というものがあります(山口県で中学校長や教育委員を歴任された緒方甫氏作)。 1.乳児はしっかり 肌を離すな 2.幼児は肌を離せ 手を離すな 3.少年は手を離せ 目を離すな 4.青年は目を離せ 心を離すな 上手にまとめられている四訓です。子どもが青年になり、完全に独り立ちするまでは、親として、ぜひ、心がけたいものです。 しかし、現在では、乳児をベビーカーに乗せっぱなしにし、幼児をスマホのゲームに夢中にさせ、少年はネットの世界につからせ・・・という、肌・手・目が離れつつあります。 わが子も中学校を卒業したとは言え、まだ高校生です。四訓の三段目です。まだ目が離せませんね。 そんなことを感じながら、もう少し、子育てをがんばらねば、と思うのでした。 2015.3.5 北部中学校卒業式に思う厳粛な中にも、温かさが漂う、とてもいい式が挙行されました。 2年生代表生徒による送辞に続き、在校生の合唱「この地球のどこかで」がいい詩でした。「歩いて行く道はきっと違うけれど 同じ空見上げているから この地球のどこかで」のサビの部分は、これから旅立つ卒業生とつながりを感じさせるもので、まさに「みすまるの心」にぴったりだと思いました。 また、卒業生代表の答辞は、飾り気のない自然な、仲間への感謝、家族への感謝の言葉が並べられ、同じ親として、そして、中学生を指導したことがある者として、胸が熱くなるものでした。答辞の途中、代表生徒の思いがあふれ、思わず声が震える瞬間は、多くの卒業生が目頭を押さえていました。そんな姿を見て、私もグッとくるものがありました。 式後の、卒業生による記念合唱「河口」は、難しい歌ですが、壮大な筑後川と自分たちのこれまでの歩みを重ねる、すばらしい歌声でした。 北部中学校の卒業式がとてもいい雰囲気で行えるのも、保護者、地域の支えなくしては成り立たちません。と同時に、小学校も、この日をイメージして指導をしないと成り立たないと考えます。 中1ギャップに代表されるような、中学校へ入学した途端に不登校になったり、それまで穏やかだった子が荒れたりするのを、これまでたくさん見聞きしてきました。 十人十色な個性が集まる公教育において、その違いを認め合い、協力し合い、良好な人間関係が築けるような下地作りを小学校のうちにしなければなりません。また、発展する学習内容についていけるような基礎学力も定着させておかなければなりません。さらに言うなら、数々の困難に打ち勝つ強い心や、やることが増えるためセルフコントロールも培っておかなければなりません。 このように、小学校は、「15の春」をきちんと迎えられるようにイメージして指導に当たる必要があるのです。 今日は、いい式に参列でき、心が温かくなりました、保護者の皆様、北部中学校の先生方のご指導に敬意を表します。保護者の皆様、北部中学校の先生方、お疲れ様でした。 2015.3.4 真似る「まね → まねぶ → まなぶ」なのか、「まね → まなぶ・まねぶ」なのか、諸説がありますが、いずれにしても、「学ぶ」ことは、まず「真似る」ことから、ということになります。 そんな中、先日の6年生の掃除の様子もそうですが(参照:「縦拭き」、次に「横拭き」)、2年生でも、先日の朝礼で紹介した「永平寺中学校」の掃除の仕方を「真似て」いました。 1階から階段を上がって、2階に行くと2年生のフロアです。階段を上がるにつれ、静けさが伝わってきます。朝礼でも「低学年でも特に2年生が…」と言いましたが(参照:2015.2.23 朝礼校長講話)、その時より、さらに静かになっています。永平寺中の動画に刺激を受けたのが伝わってきます。 2年生は、低学年ながらしゃべらないで掃除をすることを意識して取り組めています。担任に聞くと「自分たちで『ピカピカタイム』と名付けて、取り組んでいます」とのこと。とても感心します。 廊下掃除の子を見ると、「縦拭きの後の、横拭き」の姿に出くわしました(写真)。6年生同様に、まさに「まねぶ」姿です。一連の作業の取り組み方がはっきりしていると、集中でき、無駄な会話は必要なくなります。何しろ、「やらされている感」がなくて、気持ちがいい姿です。「真似る」ことで「学んで」います。 イエローハット創始者の鍵山秀三郎氏は「いまだかつて、倒産した企業で、きれいに整然と掃除が行き届いていた会社はありません」と言っています。逆に言えば「掃除が行き届いていれば倒産しない」ことになります。これは「学力が伸びない、落ち着かない学校で、きれいに整然と掃除が行き届いていた学校はありません」と言い換えることができると、ふと思いました。 「掃除が静かに集中してできる学校」。4月に比べ、明らかによくなってきています。 2015.3.3 得意・不得意な教科教科の得意・不得意は多かれ少なかれ、誰にでもあるように思いますが、これを発達段階や性別で調べてみると、ある傾向が見えるようです。 −−−−−−−−−−−−−−−−− 性差を見ると、言語や芸術教科では女子の得意率が高い。理数や体育では、男子の方が高くなっている。(中略)さらに、学年が上がるにつれて、理数教科の得意率の男女差が拡大することが気にかかる。 (中略)理数嗜好の性差は生物学的次元の話ではあるまい。 国際的に見ると、その性差がほとんどない国もある。よって、表のデータは、「生物学的性差」ではなく、「社会的性差」の問題としてみるべきであろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まだまだ日本では、「リケジョ」のような、理系を専攻する女性をあたかも特別な存在のように扱う傾向があります。そういった社会的な雰囲気も、「女子は文系」「男子は理系」のように分けてしまい、イメージから得意・不得意を生み出している可能性も否定はできないと思います。 「ジェンダー・フリー」(社会的性差がない)な社会を作るためには、「男だから…」「女は…」という例えは、今の時代にはそぐわないですね。気をつけたいところです。 整える合言葉の「トン・ツー・ピタ」で、 しっかり揃っています。 いいね! 2015.3.2 失敗したときに「よかったな」と言える発想千葉さんは、水泳のことばかりを考えて生活する毎日を続けていたのですが、大学進学時にアメリカ留学を決めると、考え方の違いにカルチャーショックを受けたと言います。 それは「『オン』と『オフ』がはっきりしている」ということ。日本では4〜5時間練習していたのが、アメリカでは1時間30分に。そして練習が終わると、それぞれの「オフの時間」を楽しむのだそうです。タイムが伸びないと「気分転換して旅行にでも行ってきたら」とまで言うのです。 そんな千葉さんは驚いて、そのアメリカのコーチに「今、練習休んだら致命的では」と言うと、「そんな発想だから負けるんだよ」と返されます。 アメリカでは、大きな失敗をしても「よかったな、今で。本番だったら、取り返しがつかないけど、今だったら勉強になる。練習ではいくらでも失敗していい。本番に備えられるようにしておけ」と言うのです。 日本では、段階を踏み、日頃から失敗しないようにステップを踏むのに対し、海外では「失敗をする練習をする」んだとか。そうしておけば、もし本番でしっぱいするようなことがあっても臨機応変に対応できるのでしょう。そこが、日本の選手と海外の選手のメンタルの強さの違いではないかと感じたのだそうです。 なるほど、と思いました。 教育現場の様々な指導場面でも、失敗という負のイメージを背負わせないよう、練習でさえ大きな失敗をしないようにする雰囲気があります。同様に、子育ても、失敗しないように、先回りをして安全に運転ができるようレールを敷くような雰囲気を感じます。 個人的に思うのは、さまざまな経験をすることで、総合的な判断力が身に付いていくのでは、ということ。成功体験だけでは総合的な判断をするには、経験値が足りないでしょう。取り返しのつく内容であったり、そんなタイミングであったりすれば、失敗するのも「あり」だと思います。どうでしょうか・・・。 千葉さんのシリーズは、まだ第1回と始まったばかり。今後の内容が楽しみです。 2015.3.1 次世代classフォーラム2015 1st国の計画では、2020年に、タブレットPCが一人一台配布される予定になっているのは、過日、本HPでもふれたところですが(参照:2015.1.23 電子黒板の活用を図るために)、それを見越して、本校も、早ければ次年度に複数台のタブレットを導入し、活用ができないか検討をしています。 そこで、主にタブレットPC(主にiPad)の活用をいくつか提案・紹介してくれる本フォーラムに参加し、どんな可能性があるのか、学んできたのです。 フォーラムでは、東京都の「広尾学園」、京都の「同志社中学校」、自治体をあげて取り組んでいる「菊川市教育委員会」の3団体の実践例を聞き、また、企業からはハード・ソフトの両面の設定の提案を聞きました。 中でも広尾学園の実践例は、ため息が出るばかり。BYOD(Bring your own device:個人所有デバイスの活用)により、学びのスタイルを大幅に変えた授業は、iPadのみならず、「Mac book」や「kindle」などの複数のデバイスを学科や目的に応じて使い分けるものです。調べ学習はもちろん、それらのデータを共有するなどして、互いの力を高め合う活用の仕方をしています。「探求型の授業」の究極なモデルを見ることができました。それはまさに「できないことをできる」ための活用でした。 「このレベルは、ちょっと厳しいぞ」と思っていると、菊川市教育委員会の実践例はシンプルなものでした。「ミラーリング」という、手元の画像を大写しするという従来のICT機器の活用と同じ方法から、「1人1台ではカニ料理になってしまうので、鍋料理のように1グループ1台で」の例えのように、協同的な学習をするためのツールとして使用するというものです。ホワイトボードの代わりに活用し書き込んだり、テンポ良く瞬時にディスプレイに表示したり、配信された一つの資料をもとに検討をしたりするなど、手の届く実践方法です。「これなら」と思いました。 フォーラムでは、いくつかの刺激を受けました。いくつかの便利なアプリも知ることができました。何より、タブレットを活用している時の動画からは、生き生きとした子どもたちの表情にあふれ、集中し、能動的に授業に取り組んでいる様子がよく分かりました。今後、ぜひ古北っ子の学びが深まる活用方法を考えていきたいと思います。 2015.2.28 今どきの中高生のICT利用の実態・中1から高2の中で比較すると、学年が下がるにつれて、自分専用のiPadなどのタブレット端末をもつ割合が高くなっている(※中1…13.4。高2…3.9%) ・平日にインターネットやメールをする合計時間の平均は、中学生が1時間52分、高校生が2時間3分。 ・休日にメールやチャット(LINEなど)など、ネット上の「コミュニケーション」を利用する時間は、中3女子で28.1%。 ・動画サイト(YouTubeなど)を「ほぼ毎日」みる中学生は32.9%。 ・インターネット上で知り合った人や友だちがいる人のうち、会ったことのある割合は中学生23.6%、高校生34.7%。 などなど、大人には考えられないような実態が明るみになっています。 調査内では、成績との関係についても触れていますが、やはり成績が下位になるほど利用時間が長く、勉強しながら利用する率も高くなるとあります。 また、高校生の考えとして「ネットで調べられることでも、できるだけ覚えておいた方がよい」が約65%と、「覚えなくてもよい」の約30%を上回っていたり、「携帯やスマホはがコミュニケーション力を伸ばすと思わない」が約60%と、「伸ばすと思う」の約35%を上回っていたりします。このあたりは、聞いて安心するところです。 中には、学習時の活用率など、便利なツールとしての利用についても調査内容が掲載されていますが、大人が考えている以上に、ネットに依存している実態が分かります。 特にスマホなどのデバイスは、端から見ていると何をしているのか分からず、何に繋がり、誰と繋がっているのかも分かりません。「スマホを持った途端に、時間の使い方や成績に影響が出た」という保護者の声も聞きます。 今後、さらにデジタルにどっぷりな時代を生きていくことになると思われる子どもたち。改めて、スマホ等を使わせるのであれば、自分で使い方をコントロールする力を身につけさせることと、家庭内でのルール作ることは、必須であると感じました。 ■中高生のICT利用実態調査 2014 報告書(ベネッセ教育総合研究所) (※写真もベネッセのサイトから引用したものです) 2015.2.27 誰が指導を?部屋に入るなり、「いやあ、ここの児童さんは、しっかりしていますね。感心しました。」と言われました。 「とおっしゃいますと」と尋ねると、次のように説明をしてくれました。 「まず、玄関を入るなり、掃除中の児童のみなさんが、見ず知らずの私に『こんにちは』と気持ちのいいあいさつをしてくれたのです。そして、その児童に『職員室はどこですか』と尋ねると、『こちらです』と言って、一緒に歩いて案内をしてくれたのです。」 と。「あいさつ」を褒めていただくことはよくありましたが、「場所の案内」の件でほめていただくのは初めてでした。 お店で買い物中、目的の商品が見つからないとき、「○○はどこにありますか?」と店員さんが尋ねると「こちらでございます」と言いながら、目的の商品が並んでいる箇所へ案内してくれるあのシーンです。 この「案内」も差があって、サービスが行き渡っていないお店やスタッフだと「あの看板の下ですね」と、指をさして場所を指示するだけだったりし、ちょっと残念な感じを受けることがあります。 お客さんの話によると、そんな対応ではなく、きちんと同行して案内をしてくれる対応だったというのです。 「あいさつをしっかりしましょう」という指導はしても、「お客さんがみえたら、目的の場所まで案内をしましょう」という指導はしていません。いったい誰が指導をしたのでしょう・・・。 考えられるとしたら、普段の生活でそういった場面を見て学習しているのか、児童の優しさが自然と行動となって表れたか、はたまた家庭で教えられているか・・・。 いずれにしても、お客さんの言葉を聞きうれしく思ったのと同時に、児童の振る舞いに心から感心するのでした。 これを読んだ古北っ子の皆さん、校舎に入られて場所に困っている保護者やお客さんがみえたら「こちらです」と言って、ご案内するのですよ(笑)。 「縦拭き」、次に「横拭き」まず、縦拭き。そして次に横拭き。 集中して取り組み、2度拭きすることで、より美しくなります。 「目の前に見えるものを磨き、きれいにする。 すると自分の心も磨かれる。」 の言葉の通り、きっと心も磨かれていることでしょう。いいね! 整える写真は2年生。低学年でもしっかりできています。いいね! (1年生の女の子もしっかりできていました。男の子はちょっと…でしたが・笑) |
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