令和6年度の合い言葉は「『き』力を高めて挑戦しよう」です。  『き』力とは、「雰囲『気』を大切にする力」「『聴』いて考える力」「『気』づき考え行動する力」「『協』力する力」です。これらを高めて、挑戦しよう!

2017.10.21 生涯学習

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「生涯学習」という言葉がありますが、一般的には、「人々が生涯に行うあらゆる学習」(学校教育、社会教育、文化活動、スポーツ活動、レクリエーション活動、ボランティア活動、趣味など様々な場や機会において行う学習)の意味で用いられます。平たく言えば、少々乱暴な表現になりますが「何でもあり」の学習になります。

江南市の「生涯学習課」のホームページには、平成14年度から23年度まで策定された「生涯学習基本計画」を掲載し、その趣旨として以下のように記しています。

 わたしたちを取り巻く社会・経済環境の変化と価値観の多様化の中で、生涯を通じた学習活動への関心と意欲が一段と高まり、「いつどこで学んだか」から「何をどれだけ学んだか」が適切に評価される社会が求められています。

上記のように、これからの社会は「何をどれだけ学んだか」がポイントになってきているのです。よって、誰もが生涯学習に接する可能性があります。

実際、社会の成熟化に伴い、趣味なども多様化し、さまざまなことを身につけられる機会や場が整備されつつあります。「生き甲斐」「心の豊かさ」を得るための学習需要が増えているのです。

そういう意味で、今日、明日と、古知野北公民館で行われている「公民館フェスタ」は、多くの人の上述した生涯学習の「学び」で得たものを、展示物や舞台といった、様々な形で表現したものが一堂に会しており、大変見応えがあります。

本日も、足下の悪い中ではありましたが、多くの人で賑わっていました。中には、「おじいちゃん・おばあちゃんが出演するから」と言って、古北っ子もお父さん・お母さんたちと一緒に来ている姿も見られました。

フェスタは、明日22日(日)までです。3年に一度の地元開催ですので、ぜひ、足を運ばれてはいかがでしょうか。内容の詳細は、ホームページにも記載されています。

(※詳細はこちら↓)
江南市 第23回江南市公民館フェスタ(江南市ホームページ)

2017.10.20 挙手=手を挙げる

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授業中に手を挙げる児童。ご存じの通り、これを「挙手」と言いますが、植草学園大学名誉教授・野口芳宏先生は、「手を挙げるは『曲げる』ではない。指先までまっすぐとすばやく」と言っています。
 
「読んで字のごとく」ですが、見事に「まっすぐすばやく」挙がっている学級があります。感心するのは、「まっすぐ」が、「耳についている」ということ。前後左右の斜めにまっすぐではなく、「真上」への完璧な「まっすぐ」です。これに指先がビシッとしたら、120点です。
担任の日頃の指導や、これまでの担任の指導がきちんと生きていることが分かります。

もちろん「ABC」(A:当たり前のことを B:ばかにしないで C:ちゃんとする)の一つではありますが、「常にちゃんとする」ことは、やはり簡単ではありません。
しかし、こうした小さな当たり前をしっかりすることで、児童の、授業に対する集中度や緊張感が保てますし、授業者もその塩梅が計れるというものです。

「たかが挙手」ですが「されど挙手」です。こうしたことを大切にしながら、授業をする必要があることを改めて確認させられました。

(※ちなみに写真は、「相互指名」という手法で、発言者が次の発言者を指名するもので、ちょうど、指名を待っている瞬間です。発言者の発言を遮るようにして、周りが挙手をしているわけではありません)

2017.10.19 学び合い

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本日は、学校公開日でした。授業参観では、様々な学習形態をご覧いただけたことと思います。

ペアによる学び合いや情報交換、4人グループでの学び合い(写真左)、全体をコの字にしての学び合い(写真右)、1人1台のタブレットPCを用いた学び合い…など、教師主導の時間帯もありますが、仲間の多様な考え方に触れる場面をご覧いただけたことと思います。

教師が指名した仲間の発言を聴いて、自分の考えと比較することは、もちろんオーソドックスな手法ですが、ペアやグループでの話し合いは、それ以上に、議論する時間が増えたり、濃くなったりします。
また、1人1台のタブレットPCを用いて、全員の考え方をスクリーンに映し出して「視覚化」することで、耳だけでなく、目からも情報をインプットできます。

さらに、上記の写真のように、4人グループや全体のコの字の学習形態は、少し顔の向きを変えれば、話者の顔を見ることができ、聴く方はもちろん、話者も聴いてもらっている安心感が得られ、話しやすくなります。

お母さん、お父さんの小中学校の時代では、もしかしたら、先生1人×児童・生徒40人という学習形態がほとんどだったかもしれません。

現在の教育では、上記のように、多様な考えに触れる「学び合い」が、一般的になっています。

2017.10.18 教育研究会

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愛知県の小中学校の先生は、教師の力量向上のために、尾張であれば「尾張教育研究会」、三河であれば「三河教育研究会」というものに所属し、それぞれが所属する教科等の研鑽を図っていきます。ちなみに、江南・犬山・岩倉の三市と丹羽郡で、「尾張教育研究会丹葉支部」という支部を形成し、地区で活動をしています。

具体的に言えば、本校の23人の教員が、丹葉支部の「国語、社会、算数・数学、理科、生活、英語、音楽、造形(図工・美術)、書(書道)、家庭、技術・家庭、体育、保険、道徳、特別支援教育、生徒指導、図書館教育、視聴覚教育、統計教育、特別活動、総合的な学習」という21の教科・分野に、一人1〜2つの教科・分野に所属し、一年間、もしくは所属先によっては複数年で研究を重ね、それぞれの教科・分野内での研鑽を図っていきます。

ちょうど、昨日(17日)と、明後日(20日)は、その中でも、7つの教科に所属する先生方が、それぞれの会場に集まって、どの教科等でも行うことになっている「3年に一度」の研究発表会を行います。

研究発表会は、授業に参観し研究協議をする教科、実践発表を聴き研究協議をする教科、さらに外部(大学、他校)から指導者を招聘し指導・助言を仰ぐなど、それぞれの研究発表会のスタイルがありますが、他校の実践を見たり、聴いたりすることで、参加する先生方にとって、新しい発見があったり、学ぶところがあったりします。

さらに、これらが「愛知県」「東海・北陸」「全国」という枠組みで広がるものもあり、場合によっては、この地区からも、三河地方で発表する先生がいたり、福井市で発表する先生がいたり、秋田県で発表したりする先生もいることがあります。

日本の教員は、こうして、それぞれの教科・分野の指導に磨きをかけるという文化があります。世界でも珍しい文化のようです。

学習指導要領に則り、全国で一律な指導をしつつも、ただ指導をするだけでよしとせず、全ては子どもたちのためにと、常に高みをめざす日本の先生方が多くいることを知っておいていただければ、と思います。

(※写真は、私が所属する特別支援教育部の研究発表会のワンシーンです)

2017.10.17 「世界食料デー」月間

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昨日、朝礼の校長講話で紹介をしたところですが、昨日10月16日が「世界食料デー」であり、日本では、その日がある10月を「世界食料デー月間」とし、飢餓や食料問題について考え、解決に向けて一緒に行動する1ヵ月です。
 
世界では、すべての人が食べられるだけの食料が生産されているのにもかかわらず、行き渡らずに、飢えて亡くなる人が多くいます。そんな現状に、HP「世界の食料問題:「世界食料デー」月間 みんなで食べる幸せを」を見ると、特に「食品ロス」について、以下のような問題があると、記されています(以下、サイト内より引用)。

・生産されている食料の3分の1にあたる13億トンが捨てられている。
・食べ物を捨てることは、その食料を生産するために使われた水などの資源も無駄にしていることになる。
・日本は約6割(カロリーベース)の食料を海外からの輸入に頼っているが、「まだ食べられるもの」が約600万トンも捨てられている。

昨日の講話の中でも話しましたが、せめて「嫌いだから」「口に合わないから」と言って、残すことは減らしていきたいものです。

昨年度の1月30日に行われた「古北っ子集会」では、給食委員会がそんな提言をしており、「校長室から」の記事でも紹介をしました(参照:2017.1.30 給食の残滓は…←クリック)。改めて、読み返すと、「給食の食べ残しだけで、国内の食品ロスの1/100を占めている」など、考えさせられることが書かれていました。

学校だけの指導では、なかなか改善されないところもあると思います。ぜひ、この機会に、家庭でもそんな「食のありがたみ」について、話題にしていただけると幸いです。

以下のように、関係サイトは数多くあります。一度、ご覧になってはいかがでしょうか。

(※関係サイトは以下をクリック↓)
「世界食料デー」月間 みんなで食べる幸せを
世界の飢餓と私の食:飢餓のない世界を創る国際協力NGO
飢餓ってなに?|ハンガーゼロ
食べ物の問題・フードバンクとは

ABCを大切に

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今日は雨の日。よって、傘立てには、みんなの傘が並んでいますが、東西の脱履を見ると、写真のように、きれいに並んでいる学級がたくさんありました。

これなら、取り出しやすく並んだ傘は、他人の傘に引っかかって、「互いに壊れてしまう」ということもないですね。

雨の日のABCをこれからも続けていきましょうね。

2017.10.16 朝礼校長講話

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今日は、以下のような講話をしました。

今日は、何月何日ですか?10月16日ですね。
今日、10月16日は、「世界食料デー」と言い、世界の食料問題について考える日になっています。特に、10月を「世界食料デー月間」とも言います。

さて、
「食料問題」には、様々な問題がありますが、その中の大きな問題の一つに「食品ロス」というものがあります。この言葉、聞いたことがある人?あまり多くはありませんね。
これは、「食べられる食品が捨てられること」を言います。
世の中には、まだ食べられるのに、食品が捨てられてしまう場面があります。どんな場面が考えられますか?周りで話をしてみましょう。

例えば、お店に売れ残った食品が捨てられてしまうことがあります。また、家庭でも、食べずに残ったものが、最終的に捨てられてしまうこともあるでしょう。
このように、世界では、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品が大量に発生していることが、大きな問題になっています。

ここで、世界に目を向けてみましょう。
私たちは、食べ物に苦労することはほとんどありませんが、
世界には、食べたいものや食物を十分に食べられない人がたくさんいます。その結果、何も食べられずに命を落とす人が、なんと、1年間に約900万人もいます。
どう思いますか?

私たちのように、こうして普通に食事をいただけることに感謝したいものです。
日本でも、2011年3月11日におきた東日本大震災直後の給食は、こんな感じでした。
「おにぎり・チーカマ・牛乳」だけだったり、「コッペパン・チーズ・デザート・牛乳」だけだったりし、汁物やおかずが食べられない日が何日も続いたそうです。しかも、全国から寄せられた食品を分けて食べたとも聞きます。私たちの給食と比べると、大変な思いをしていたことがよく分かりますね。

また、給食のことを考えると、随分、多くの大人が関わっていることが分かります。
野菜を作る人、魚を獲る人、食品を工場で加工する人、それらをトラックなどで運ぶ人、給食センターで調理をする人、さらに学校へ届けてくれる人、教室まで運んでくれる配膳員さん…、と、本当に多くの人が関わっていますね。

そんな中、「嫌いだから」「まずいから」と言って、簡単に残している人はいませんか。もちろん、アレルギーだったり、体の調子が悪かったりするときは別ですが、そうでないときに、簡単に残すことは考えてほしいものです。世の中にはまだまだ食べられない人がたくさんいます。そして、多くの人が関わって、食品が手元に届いています。

「世界食料デー」の日に、食について考え、こうして食べられること、多くの関わってくれた人に感謝して、いただけるといいですね。

2017.10.15 幼少期のあそび体験は…

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あそび道具やあそび環境の創造やあそびの研究をしている(株)ボーネルンドは、10月3日、「体育の日」を機に「体を動かすあそび」と「スポーツ」の関係性にする調査の結果を発表しました。

同調査は、全国の20〜50代の男女1600人を対象に実施されたもので、なかなか興味深い結果が出ていました。

調査結果のまとめとして、以下のような要点が挙げられています。

・体を動かすあそびが好きだった人ほど、スポーツにも積極的
・体を動かすあそび・スポーツともに好き/嫌いになる理由として、「楽しさ」は重要
・「スポーツ好き」になるかどうかは、過半数が小学校低学年までに決まる
・体を動かすあそびが好きだった人ほど、大人になってからのスポーツ習慣を持つ
・体を動かすあそびが好きだった人ほど、身体的な不安が少ない
・8割以上の人が、あそびの経験はその後のスポーツにとって大事だと回答

まとめると「体を動かすことが好きになれば、スポーツも好きになり、その習慣がもて、身体的な不安が少なくなる」ということになります。

では、根本にある「体を動かすことが好きになる」にはどうすればいいのでしょうか。アンケート内には、「子どもは遊ぶことで、楽しみながら体を動かし、そのなかで基礎的な運動能力を育むことができます。こうして段階を踏んだ上でスポーツに触れることが、子どもがスポーツ好きになる重要なポイント」とあります。

まず遊ぶ。そして、一気に難しいことをせずに、基礎的な運動能力を身につけ、段階的に様々な運動をすることで、イメージした体の動きができるようになり、結果、運動好きになるようです。そうすれば、生涯にわたって、スポーツを続けられるようになるようです。

自由に伸び伸びと外遊びを積み重ねていくことが大切なようです。幼い頃は、屋内でじっと座ってゲームばかりするのではなく、やはり、元気に体を使って遊びましょう!

(関係サイトはこちら↓)
ボーネルンドオフィシャルサイト
「体を動かすあそび」と「スポーツ」の関係性に関する調査(プレスリリース)(PDFファイル)

2017.10.14 スマホ・PCの使用時間と生活時間の関係

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総務省が9月15日に、「平成28年社会生活基本調査の結果 ― 生活時間に関する結果 ―」を報道発表しました。

この調査は1986年から5年ごとにあるもので、家事や仕事の時間など、1日の生活時間の配分を調査したものです。今回、その調査に「スマートフォン・パソコンなどの使用状況」というものがあり、上図のような興味深いデータが示されました。

グラフ内の文字が小さいので、ここで改めて補足をします。
凡例(下から順に):睡眠 → 身の回りの用事、食事 → 通勤・通学 → 仕事 → 学業 → 家事関連 → 自由時間 → その他
項目(左から順に):使用しなかった → 1時間未満 → 1〜3時間未満 → 3〜6時間未満→ 6〜12時間未満 → 12時間以上

まず、15〜19歳では、スマートフォン・パソコンなどの使用時間が長い人は、学業時間が短く、自由時間の配分が長い傾向がみられ、睡眠時間も比較的長めに確保しているということ。ということは、「スマホ・PCを長時間使用するなら睡眠時間を削るのではなく、勉強の時間を削る」あるいは「スマホ・PCを長時間使用する人は勉強をしない」傾向にあることが見えてきます。

そして、もう一つ、着目したいのは、「使用しない」という人より、「1時間未満使用」という人の方が、「学業の時間が長い」「自由時間が短い」「睡眠時間が短い」ということ。
これは、スマホ・PCを上手に活用しつつ、必要以上に使用しないというセルフコントロールがしっかりしており、「勉強の時間を確保し、ダラダラ寝ない」傾向にあることが見えてきます。

スマホ・PCとは、切っても切れない時代になりつつありますが、やはり、その「つきあい方」が、生活のリズムに大きな影響を与えていることが見えてきます。

ちなみに、他にも「25〜29歳」の調査結果が出ていますが、ここでは、スマホ・PCの長時間使用者は「仕事」の時間が短くなっていると同時に、1時間未満の使用時間の者が、最も長く仕事をしているという傾向が見えています。

すでに自分のスマホを持っている人はもちろんのこと、これから自分のスマホを持つ人も、「『使わない』ではなく、どれくらいの時間を使用していいのか」というルールをしっかり作っておくとよいですね。

(引用サイトはこちら↓)
「平成28年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)(PDFファイル)
統計局ホームページ/平成28年社会生活基本調査の結果

2017.10.13 「読書の秋」に寄せて…

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「ごん、おまえだったのか、いつもくりをくれたのは…
 ごんはぐったりと目をつぶったまま、うなづきました」
 
フィナーレが印象的な新美南吉の名作「ごんぎつね」。ちょうど、4年生の国語は、この時期、教科書の「下」に入り、「ごんぎつね」を学習しています。
この「ごんぎつね」は、昭和31年に初めて国語の教科書に登場すると、7社が採用し、以来、ずっと掲載され続けている名作です。

4年生では、ブックトークも行い、「新美南吉の世界」について学ぶ機会がありました。図書館入ってすぐのところに「新美南吉コーナー」が設けてありますが、幸いにも、何冊かが貸し出されています(写真下)。

特に、新美南吉が「同じ愛知県民」だったということを知ると、よけいに親近感も湧き、物語にも興味が湧いてくるようです。

ちょうどこの季節に学習する国語の読み物には、名作が多くあります。大人になった私たちが読むと、ちょっと薄らぎつつあったストーリーが鮮明によみがえるようで、楽しみながら読むことができます。

季節は「読書の秋」でもあります。名作に触れ、親子で、そんな物語について語り合うのもいいかもしれませんね。

2017.10.12 ノーベル賞受賞者は…

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今年のノーベル賞受賞者の発表が先日ありました。残念ながら、今回の受賞者に日本人の受賞者はいませんでしたが(文学賞受賞は、日系イギリス人のカズオ・イシグロさんでしたが…)、昨年まで、3年連続で受賞しており、2000年以降、14人もの受賞者がいるというのは、同じ日本人として、うれしく思うところです。

さて、そんな中、業界紙である「教育新聞」の10月5日付号のコラム「鉄筆」に、以下のような記述があったので、引用させていただきます。

 『神童は大人になってどうなったのか』(小林哲夫著、太田出版)という本が評判を呼んでいる。子の中で、ノーベル賞受賞者の学生時代の“神童エピソード”にみられる、ある共通項が浮き彫りにされている。それは、「好きなことへの異常な集中」である▼例えば、青色発光ダイオードの開発者である中村修二氏。小さい頃から理数科の科目が得意で、じっくり考えることが好きだった。暗記科目は嫌いで、数学や物理の問題をああでもない、こうでもないと考えて解いていくのが楽しかったという▼素粒子物理学に貢献した益川敏英氏は、興味がないものは一切やらない。宿題もやらず、教師はたびたび親を呼んで言い聞かせようしたが、ダメだったという。興味の中心は数学で、中・高・大学を通じて、図書館などで数学の本を読みあさったという▼iPS細胞作製者の山中伸弥氏は、難問を解くのが大好きで、「自分に解けない問題はない」と豪語していたほどだった。理科の実験も好きで、暇を見つけてはラジオを分解して、親に怒られる、そんな科学少年だった。(後略)

こうして見てみると、やはり「好きなこと」に対して、とことん極めるというのは、「好きこそものの上手なれ」ということばではないですが、上達も早いようです。
逆に、大人は経験があると思いますが、好きでないことを「無理していやいや…」では、なかなか力が付かなかったり、成長しなかったりするものです(「下手の横好き」ということばもありますが…)。

公立の学校では、そうしたことに特化して学習を進めさせるということはなかなか難しいところがあるのですが、家庭では、好きなことがあれば、徹底して取り組ませたり、環境を整えたりすることで、やがて、大きな花を咲かせることがあるかもしれませんね。

古北っ子には、ぜひ、「好きなこと」「興味のあること」を持ってほしいと思います。自分が成長するチャンスになるかもしれませんよ。

2017.10.11 きめ細かな指導

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江南市には、小中学校で音楽を教える教員に、指導法についての助言をしていただいたり、実際に指導法を見せていただけたりする指導教員がいます。
既に、定年を迎えられており、正規の教員としては退職をしてみえますが、長年に渡って積み重ねてきた実績が物語る、的確な指導法を仰げるということは、基本的には各学校に1名しかいない音楽教師にとって、大変ありがたい存在です。

市内の小中学校を巡回しているため、「毎週来ていただく」という訳にはいきませんが、本校にも月に1〜2回ほど、来ていただき、2年生以上の音楽の授業に入っていただいています。

すると、場合によっては、写真のような指導があります。
写真は6年生ですが、パート別に、本校の音楽専科の教員と指導教員が分かれ、同時に指導をするのです。通常は、指導者は一人しかいないため、一つのパートを指導していると、他のパートの指導は「自主練習」になりがちです。しかし、毎回とまでいかないまでも、こうした指導もしていただけるのです。

特に、高学年になると、高学年らしい発声や、場合によっては、中学校で行う発声も意識しながら学んでいきます。どうすると声量が増えるのか、どうしたら声域が広がるのか、どう気持ちを込めるといいのか等実に具体的な指導が続きます。見ていて、とても勉強になります。

本校の音楽専科教員も声楽を専門にしているため、その指導はすばらしいものがありますが、ここに、もう一人ベテランの指導者が加わると、かなり手厚く、「鍛えられ」ます。

「鍛えられる」というのは、「修練を繰り返して、心身や技術をしっかりしたものにする」(三省堂大辞林)という意味のように、中途半端に学ぶのではなく、「しっかり」と身につけるのです。そのためには、時には「徹底」する指導もあるでしょう。すると、確実な技能となり、本校であれば、中学校での音楽の授業や合唱コンクールに生きていきます。

少し前の時代には、なかった体制です。江南市は、子どもたちや教師の力量向上のために、こうした指導体制の工夫をしていることを今回は紹介をしました。

2017.10.10 目の愛護デー

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10月10日は「目の愛護デー」です。これは、「1010」を横にすると、人の顔の「目と眉」に見えるからだそうです。 また、10月にはもう一つ、目の記念日があります。それは10月01日の「眼鏡の日」です。 こちらは、「1」を「眼鏡のつる」、「0」を「レンズ」とみなすと眼鏡の形(−○○−)に見えるからだそうです。
これらを合わせて、10月1日〜10月10日は「目と眼鏡の旬間」とも呼ばれています。

ところで、目を悪くしないためには、「近くでものを見続けない」「暗いところでディスプレイ(テレビ、PC、スマホ)を見ない」などがあります。
「視力が落ちる」というのは、「目に大きな負担をかける」ことにより生じます。上記のような状況は、目の筋肉を緊張させて酷使させることになり、それが視力低下につながっていきます。
例えば、手もとの文字や、小さな画面の携帯型ゲーム機ばかりを見続けていると、目にまつわる筋肉が硬直し、ストレスをためます。また、部屋を暗くしてテレビ見ていると、部屋は暗いのにテレビは明るいので、目の筋肉はどちらを優先して調節したらいい混乱し、同様に、筋肉がストレスをためます。

よって、このような状況とは逆の「遠くを見る」ことは「目に良い」こととなります。目の筋肉が弛緩し、リラックス状態となります。近くのものや小さなものなどを見続け、酷使しないことが大切です。

ところで、視力低下を防ぐには、「環境」に気をつけることもそうですが、「体の中」から維持・改善できるよう、食材にも気をつけると良いようです。

★ビタミンA:目の粘膜を強くする
 にんじん、ほうれん草、かぼちゃ
★ビタミンBの仲間:目の神経の働きを助け、視力の低下を防ぐ
 ビタミンB1 鶏肉、サバ、玄米、レンコン、
 ビタミンB2 納豆、レバー、たまご、のり
★ビタミンC:目の健康を保つ
 柿、小松菜、ブロッコリー、じゃがいも、さつまいも、大根

などです。古北っ子の中に、上記の食材が嫌い!という人はいませんか?

文部科学省の学校保険統計調査によると、年々、こどもの視力が悪くなっているというデータが出ています。目の使い方に気をつけ、目に栄養を与えられる食事を心がけられるといいですね。

ちなみに、今日の配膳室前のメニューボードには、写真のようなかわいらしいイラストがありました。給食委員さんのさりげない遊び心に、うれしく思いました。

ABCを大切に

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今日は、「交通事故0の日」につき、学校西の押しボタン信号機のところで、街頭監視活動を実施。

すると、写真のように、横断歩道を渡り終えると、押しボタン信号で止まっていただけた車に「ありがとうございました」と一礼をして、サッと、列に戻っていく班長さん、副班長さんの姿が健在。登下校時のABCがきっちりできていて感心をします。

通学班の班長さん、副班長さん、毎日安全第一で、下級生の登下校を導いてくれて、ありがとうね。

2017.10.9 教師力アップセミナー

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今日は、一日日程で大口中学校を会場に開催されている「教師力アップセミナー」に参加。年7回行われるセミナーで、今日は今年度の第4回目です。

本日の講師は、このセミナーのレギュラー講師(毎年必ず務めていただている)の、植草学園大学名誉教授・野口芳宏先生です。人気講師のセミナーとあり、会場は今日も大勢の会員でした。休日に、身銭を切って、集まる教師がたくさんいるのです(県外からも多数)。

野口先生は、小学校の教師・校長を務められ、退職してもなお、国語教育、家庭教育、道徳教育を研究され、年間100本以上の講演・講義を行っている先生です。御年「81歳」というのですから驚きです。今回も、そんな齢を全く感じさせないエネルギッシュな講義で、常に、脳に汗をかくような受講者に対するプレッシャーをかけつつも、常にユーモアやウィットにあふれ、笑いが絶えません。「野口節」とも言われる、時には歯に衣着せぬ、数々の分かりやすい端的なフレーズが炸裂すると、多くの参加者のペンが走ります。

野口先生の講義は、今回も3部構成。①低学年の国語文学教材の扱い方〜小学校1年生教材たぬきの糸車の模擬授業を通して〜、②玉置道徳を野口が斬る(※玉置…岐阜聖徳学園大学教授玉置崇先生)、③野口道徳の模擬授業〜幸福の条件〜、です。

今回の講義でも、毎回聴くフレーズ有り、貴重なフレーズ有り、と以下のような勉強になることばかりでした(文責・校長)。

「授業は『入手獲得』が大切。多ければ多いほど学力形成につながる」
「漢字を読む力の『読字力』を高めることが大切」
「手を挙げるは『曲げる』ではない。指先までまっすぐとすばやく」
「『常時善導』を心がけ、その場で指導をし、よくしていく」
「分からなくて挙手した子には『今日は分かるようになる。よかったね』と意欲に結びつける」
「○か×か。『判断・根拠・整合性』を大切にする」
「『分かりません』は許しません。分からないから考えてみる」
「教育は『恐怖・脅迫・強制』。しかし根底には愛がある」
「『教師の聞き耳アンテナ』を磨き、間違いを見逃さない」
「学力形成は『入手獲得』『訂正・修正』『深化・統合』『反復・定着』『応用・活用』の5段階」
「国語学力は『読字力、語彙力、文脈力』」
「『学力の落ちこぼれ』より、『道徳の落ちこぼれ』は不幸になる」
「『できること』より『変わること』が大切。心のコップは上向きで」
「『利己』より『利他』」
…などなど、毎回、刺激が強い言葉も並びますが、どれも納得できるものばかりです。しかも、家庭でも応用できそうなものがいくつもあります。

今回も本校からの参加職員がいました。きっと、古北っ子に還元されることでしょう。先生達も、古北っ子同様、こうして勉強しているのですよ。

2017.10.8 「みちびき」がすごい!

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10月10日(火)午前7時頃に、人工衛星「みちびき」が打ち上げられる予定になっています。
現在、同じ衛星がすでに2機打ち上げられており、10日に打ち上げられる衛星で3機目となります。計画では、来年度にもう1機打ち上げ、計4機となって、正式な運用が開始されます。

この4機の「みちびき」が機能すると、とんでもない世界が待っています。カーナビやスマートフォンのGPS機能は、現在の何mという誤差が、数cmへと激減するのです。
これは、常に日本の上空付近を軌道としているためで、この「ほぼ誤差0」の世界は、以下のように様々な分野に活用される計画です。

・子どもや高齢者の居場所の確認
・災害時の安否確認
・農作業の無人化、自動化
・有料道路の自動課金システム
・スポーツ分野で選手の動きやパフォーマンスの確認
・ドローンの活用

などなど、まだまだありそうです。
特に、個人的に興味深いのは、「有料道路の自動課金システム」「スポーツ分野で選手の動きやパフォーマンスの確認」です。

現在では、有料道路は基本的に、ETCのゲートを通らなければなりませんが、このゲートが無くなり、止まったり、スピードを落としたりせずに有料道路内に入ることができます。

また、「スポーツ分野での活用」は、現在でもありますが、さらにGPS機能が精密になることで、ランニングであれば、正確な距離とタイムを測定し、心拍数や気温などと総合して、ペース配分の指示が自動でメッセージとなって届くことも可能になります。

「みちびき」のサイトを見れば、小学生高学年や、中学生以上であれば、それらの活用が分かるような解説や動画があります。一度見てみてはいかが?改めて、日本の技術力の高さに気づくことでしょう。

(※関係サイトはこちら↓)
みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト-内閣府
みんなのみちびき(みちびき打ち上げ特設サイト)
ペーパークラフトダウンロード|みんなのみちびき

(※画像出典:qzss.go.jp

2017.10.7 桑名の折り鶴

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今日は、芸術の秋にちなんで、折り紙の話を一つ…。
尾張地方に隣接する三重県の桑名市は、一枚の紙からつくられる数羽の連続した折り鶴の「連鶴」発祥の地と言われており、その美しい連鶴は「桑名の千羽鶴」として知られ、桑名市の無形文化財に指定されています(かつては「連鶴」を「千羽鶴」と読んでいた)。

というのも、江戸時代は1797年に出された、現存する世界で最も古い「遊技折り紙」の書物である「秘伝千羽鶴折形(ひでんせんばづるおりかた)」には、「49種類」もの連鶴の折り方が、絵入りで解説がされており、その書物を書いたのが、桑名のお寺の住職である「義道一円」(1762〜1834)だったのです。

よって、桑名市に行くと、連鶴が折れる折り紙や、解説本などが販売されているのを見ます。

ネット上には、桑名市の企業「昭和印刷」と、「広める会」の二つのホームページにて、その49種類の連鶴を写真で見ることができます。
特に、「昭和印刷」には、6つの作品について、作り方の動画も掲載されており、紙さえあれば、見ながら作ることも可能です。

誰もが、小学校入学前や低学年の頃は、様々な折り紙を折って楽しんできたことと思いますが、やがて、そんな遊びもしなくなってしまった古北っ子も多いと思います。
そんなとき、あえて、こんな「大人の折り紙」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
新しい世界が広がるかもしれませんよ。

(※関連サイトはこちらをクリック↓)
つながる折り紙|桑名市無形文化財 桑名の千羽鶴(昭和印刷株式会社)
桑名の千羽鶴を広める会
秘伝千羽鶴折形(wikipedia)

2016.10.6 江南市小学生平和教育派遣事業

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今年度より、市内の小学6年生を対象とした、「江南市小学生平和教育派遣事業」が始まったのは、以前、「校長室から」でも報告したところです(参照「2017.7.1 江南市小学生平和教育派遣事業」←クリック)。

少し遅くなりましたが、その研修の報告会が、本校からの参加児童によって、今週月曜日の朝礼時に行われました。
研修時の様子が写真に映し出され、平和記念公園内の見学、千羽鶴の奉納、語り部の方のお話による学習、式典への参加、世界遺産である宮島の見学…、と1泊2日の充実した研修であったことがよく分かりました。

私が大切にしている言葉に「百聞は一験にしかず」というものがあります。
「一見」ではなく「一験」です。これは、パナソニックの創業者である松下幸之助さんが言ったという「塩の辛さはなめてみないと分からない。百聞は一験にしかずだ」からきている言葉ですが、まさに、実際に肌で触れ、体験してみないと分からないことは、世の中にはたくさんあるように思うのです。

そして、実際に「資料館を見学した」「式典に参加した」という事実が、その後の、物事の考え方や価値観を変えていくように思います。まさに「一験」の効果だと思います。

派遣事業に参加できる対象は、各学校の6年生から1名となります(計10名。一次審査は作文、人数が多い場合は二次審査で抽選。費用は一部負担)。
式典に参列することなど、なかなか経験できないことかと思います。ぜひ、現在の5年生以下のみなさんで、感心がある古北っ子は、お父さん・お母さんに相談して、参加を検討してはいかがでしょうか。5月頃に募集がかけられると思いますよ。

2015.10.5 この時季を表す漢字

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昨日は、中秋の名月。ホームページにも掲載しましたが、昨日は、きれいな月を見ることができました。家族でそんな月を一緒に見た人も多いのではないでしょうか。

さて、そんな中、昨日(10/4)付の岩手日報のコラム「風土計」に、「中秋の名月」に関わる、ものが掲載されていました。「言葉」に関する興味深いものだったので、ここに引用させていただきます。

 「八月十五日」と書いて「なかあき」とか「あきなか」という読ませ方がある。今日は旧暦8月15日。旧暦の7〜9月は秋に相当する。真ん中の月の、そのまた真ん中の日だから、季節は秋のど真ん中。「中秋の名月」だ▼とはいえ天文学的には、今年の「名月」は満月の一歩手前。国立天文台によると、満月になるのは6日未明だ。月が地球を回る軌道は完全な円ではなく、満ち欠けの周期にズレが生じるからだ▼厳密な意味での満月は、地球を間に置いて太陽と月とが一直線に並んだ瞬間をいう。月が太陽の光を真正面から受ける状態だ。逆に月を挟んで太陽と地球が一直線になると新月。旧暦の「朔(ついたち)」だ(後略)

「なかあき」と読んだり、月との位置関係から「屰(さか)」の「月」と書いて「朔(ついたち)」とするあたりの、言葉を編み出した先人の知恵に感心するばかりです。

ちなみに、この時季の七十二候は「水始涸(みずはじめてかるる)」(※10月3日頃:田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃)、「鴻雁来(こうがんきたる)」(※10月8日頃:雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再びやってくる)に該当しますが、その感覚や表現の仕方に、これもまた、感心するばかりです。

私たちが使う日本語というものは、随分と奥が深いですね。
ふと、そんな言葉に触れたとき、子どもたちにも伝えてあげると、いいかもしれませんね。

2017.10.4 日常でローマ字・外国語を学ぶ

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昨日は、「校長室から」で、「ローマ字の学習」と題して、記事を掲載しましたが、今日は、関連の学習法について、紹介いたします。
 
ちょうど昨日の記事の後半に「街中にある「OPEN」の文字を「『オペン』ってどういう意味?」ときたら、しめたものです。アルファベットに興味が向き始めた証拠です」と記しましたが、そうした、街にあふれるアルファベットは、たくさんあります。

「カラーバス効果」という心理学用語がありますが、これは、「意識していることに関連する情報が、無意識のうちに自分のところにたくさん集まるようになること」を言います。

ちょうどローマ字を習っているために、「ちょっとローマ字を探してごらん」とするのです。すると、意識するので、意外と町中にたくさん使われていることに気づきます。

交差点の「地名表示板」。この付近には少ないですが「横断歩道にある地名表示」。駅に行けば「駅名標」(写真)。普通に歩いていれば、日本名の企業名(TOYOTA、SAGAWAなど)。一般家庭の表札…。結構、鍛えられそうではありませんか?

同時に、英語も目に入ってきます。ローマ字読みができない英語にも気づくことでしょう。しかし、そんな英語でも「PULL」という英語の上に「引」と書いてあれば、これは「“プル”と読んでね、“引く”という意味なのよ」となれば、少しずつ、英単語の語彙数も増えていくことでしょう。
そうしたちょっとした積み重ねを大切にし、ローマ字や、英語に対する垣根を低くして親しませていきたいものです。

そして、最近では、駅や空港に行けば、ローマ字・英語に加え、中国語の漢字や、ハングル文字も目につきます。意味は同じでも、中国語の漢字が、日本の漢字と似ていたり異なったりしているのを知ったり、ハングルも母音と子音の組み合わせのローマ字のようなものですから、意外と小学生なら楽しみながら覚えて言ってしまうかもしれません。

カラーバス効果で、日常の中から、ローマ字や外国語を学ぶ。楽しみながら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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