最新更新日:2024/09/26 | |
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クワ(桑)プレハブ校舎の運動場側にあります。 カイコの餌として古来重要な作物であり,また果樹としても利用されています。 ■特徴 落葉性の高木で,大きいものは15mに達するが,普段見かけるのは数m程度のものが多いようです。 果実は初夏に熟します。キイチゴのような,柔らかい粒が集まった形で,やや長くなります。熟すと赤黒くなり,甘くて美味しいそうです。 ■生薬 ログワの根皮は桑白皮(そうはくひ)という生薬です。(日本薬局方による) 利尿,血圧降下,血糖降下作用,解熱,鎮咳などの作用があり,五虎湯(ごことう),清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤に使われます。 また,葉を茶の代用品とする「桑茶」が飲まれていた地域もあり,現在も市販されています。若くて柔らかい葉は天ぷらにして食べることもあるります。 ■果実 果実は桑の実,どどめ,マルベリー (Mulberry) と呼ばれ,地方によっては桑酒として果実酒の原料となります。その果実は甘酸っぱく,美味であり,高い抗酸化作用で知られる色素・アントシアニンをはじめとする,ポリフェノールを多く含有します。 旬は4月〜5月です。キイチゴの実を細長くしたような姿で,赤黒くなります。蛾の幼虫が好み,その体毛が抜け落ちて付着するので食する際には十分な水洗いを行う必要があります。 また,非常食として桑の実を乾燥させた粉末を食べたり,水に晒した成熟前の実をご飯に炊き込む事も行われてきました。 なお,クワの果実は,キイチゴのような粒の集まった形を表す語としても用いられます。発生学では動物の初期胚に桑実胚,藻類にクワノミモ(パンドリナ)などの例があります。 ■養蚕とクワ 桑を栽培する桑畑は地図記号にもなったほど,日本で良く見られる風景でした。養蚕業が最盛期であった昭和初期には,桑畑の面積は全国の畑地面積の4分の1に当たる71万ヘクタールに達したといいます。 しかし,現在,養蚕業が盛んだった地域では,生産者の高齢化,後継者難,生糸産業全般の衰退の中で,株を抜いて畑等に転用されたり,放置された桑畑も多く残ります。クワの木は成長が早く,大きく育ちますが,幹の中が空洞であり,若い枝はカイコの餌にする為に切り続けてきたので製材できる部分が少なくまります。他方,近年,クワの実が郷愁を呼ぶ果物として,注目を浴びてきてもいます。 ■木材としてのクワ クワの木質はかなり硬く,磨くと深い黄色を呈して美しいので,しばしば工芸用に使われます。しかし,銘木として使われる良材は極めて少なくなります。特に良材とされるのが,伊豆諸島の御蔵島や三宅島で産出される「島桑」であり,緻密な年輪と美しい木目と粘りのあることで知られます。江戸時代から江戸指物に重用され,老人に贈る杖の素材として用いられました。国産材の中では最高級材に属します。 また,古くから弦楽器の材料として珍重されました。正倉院にはクワ製の楽琵琶や阮咸が保存されており,薩摩琵琶や筑前琵琶もクワ製のものが良いとされます。三味線もクワで作られることがあり,特に小唄では音色が柔らかいとして愛用されましたが,広い会場には向かないとされます。 毒痛み (どくだみ)■ 学名 Houttuynia cordata:ドクダミ科 Houttuynia : ドクダミ属 ・Houttuynia は,18世紀のオランダの医師で,植物学者の「Houttuyne さん」の名前にちなむ。 ・「毒痛み」は,ハート型の葉の先端に十字型の白い花を咲かせる。道端のちょっとしたところで,この時期よく見かける。 ・花びらがたくさんある,「八重毒痛み(やえどくだみ)」という品種の花もある。 ■ 開花時期 5/20 〜 6/末頃。 ■ 名前の由来 ・「毒」を「矯める(ためる=収める)」,毒を止める効能があるところからの命名。 ・葉,地下茎は漢方薬になる。 (「どくだみ茶」というのがあります) ■ 別名「十薬」(じゅうやく) ・10種類の効能があるところから。 ■ ドクダミの効能と副作用 ・効能 ドクダミの葉や茎を乾燥させたものは,「十薬(じゅうやく)」という名前の生薬として知られています。煎じて飲むと利尿作用や動脈硬化予防,解熱,解毒の効果があるとされています。これは,ドクダミにラウリンアルデヒドといった抗菌作用のある成分や,クエルシトリンやカリウム塩といった利尿作用のある成分が含まれているためです。 ・副作用 ドクダミ茶は利尿作用や便を柔らかく作用があるため,たくさん摂取すると下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。また,尿が頻回になることで,大切な場面で支障をきたすことも。また,カリウム塩を多く含んでいることから,腎臓の悪い方は上手に排出できず,不整脈や心不全の危険性があります。 エンジュ(槐)エンジュは,古北小の玄関の東側に植わっています。 丈夫で大気汚染にも強いことから,道路や公園に植えられていることの多い樹木です。太い幹を伸ばして大きく生長し,葉っぱを茂らせている姿は堂々としています。また,その花や蕾には薬効成分が含まれ,生薬としても利用されてきました。 ■エンジュ(槐)の学名・原産国・英語 学名:Styphnolobium japonicum 科・属名:マメ科・エンジュ属(クララ属) 英名:Japanese Pagoda Tree 原産地:中国 開花期:7〜8月 花の色:白,クリーム 別名:槐(エンジュ),槐樹(カイジュ),黄藤(キフジ),三公の木 ■エンジュ(槐)の花言葉とは? 『幸福』『上品』 原産地の中国では,高官に出世すると庭に植える風習があり,幸福を呼ぶ縁起のよい木とされていました。このことから,「幸福」という花言葉が付けられました。「上品」は、枝の茂り方や白く美しい花を咲かせるその姿に由来します。 ■エンジュ(槐)とは?どんな花や葉っぱをつける植物? 直径70cmほどの太い幹を,高さ10〜25mほど伸ばす高木となっています。枝には羽のように並んで葉っぱをたくさん茂らせます。葉っぱの表面は緑色,裏面は緑白色で短い毛が生え,フェルトのような触り心地をしていることが特徴です。 夏になると,蝶のような形をした小さな花が枝からぶら下がるように咲きます。そして,結実するとマメ科特有のさやを作り,中に種を付けます。この種や花にはルチンという成分が含まれ,止血や高血圧を予防する漢方薬として役立っています。 ■エンジュ(槐)の風水の意味は? エンジュは,その丈夫な性質と名前が「延寿」に通じることから,中国では「出世の木」や「長寿の木」として大切に扱われてきました。日本でも,古事記のエピソードから宇美八幡宮に植えられているエンジュは「平産の幸ある木」とされ,「安産の守り神」として信仰されてきました。エンジュの木を庭に植えると,たくさんの幸せが家に舞い込んできそうですね。また,北に植えると「キタエンジュ」と言われ,魔除けの効果があるとされています。 ■ 材 国産材の中では色の濃い木目は美しく,堅牢です。 辺材が白いため,床柱としてもよく使われます。 普通,木は中心の部分が割れる(芯割れ)ため,建築材以外では「芯」の部分は使いません。しかし,槐は芯割れしない性質を持つため,芯持ち材でマグカップを作ることができます。 同じことを他の木ですると,必ず割れて底抜けカップになってしまいます。 青桐 (あおぎり)校庭のアオギリが,葉を広げはじめました。夏,多くの児童がアオギリの木陰に入ります。 ■ 人間との関わり ・庭木・街路樹にし,材を建具・家具・楽器などとします。種子は古くは食用にされ,太平洋戦争中には炒ってコーヒーの代用品にしたそうです。 栽培は,主に春に発芽前の若枝を切って挿し木して育成されます。 種子は「梧桐子(ごどうし)」と呼ばれる生薬として用いられ,胃痛,下痢の薬効作用があるそうです。葉は,煎じたものを服用することにより,浮腫,高血圧に対し薬効作用があるとされます。 ■ 青桐(あおぎり)科 ・学名Firmiana simplex(Firmiana : アオギリ属 simplex : 単一の)とFirmiana(ファーミアナ)は,18世紀のオーストリアの「Firmian さん」の名前にちなみます。 ・開花時期は, 7/ 5 〜 7/15頃。 ・街路樹でよく見かけます。生長が早く,大きな葉が涼しい木陰をつくります。 ■ 名前の由来 ・樹皮が緑色で,葉が桐に似ているので”青桐”。 ■ 花 ・夏に,うす黄色の花が咲きます。(高いところにあるのでほとんど目立たない)花は咲いたらすぐ「落ちる」ようで,咲き終わりの時期は木の下に立っていると雨のように花が「降って」きます。壮観♪花が「降った」あとはまるで「じゅうたん」のようになります。 ■ 実 ・実は袋状で大きい。中に種子がある。袋状のところにぶら下がるようすは,痰切豆に似ています。 ■ 幹 ・材は家具用となる。「梧」とも書く。 ・韓国で昔,黄帝が即位した際,青桐の上に鳳(おおとり)が止まった,との伝説があります。 ・別名「梧桐(ごとう)」 |
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