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2016.2.21 日本陸上競技選手権大会20km競歩特に、男女20km競歩は、リオデジャネイロ・オリンピックの日本代表選手選考競技会でもあり、見応えのある大会です。 昨年3月に、日本の鈴木雄介選手が、20km競歩で、世界新記録(1時間16分36秒)を打ち出したことから、日本の競技力の高さに、一気に注目を浴びるようになった競歩。今日もマスコミが約100社も集まっているというのですから、その注目度の高さを物語っています。 「競歩」は文字通り「歩く競技」であるため、「歩いていないと失格」になります。 走ると、両足が空中に浮く瞬間がありますが、歩いているときは、常に、どちらかの足が地面に接しています。ということで、急いで歩いて両足が地面から離れると「ロス・オブ・コンタクト」という反則を取られます。 また、前足は、接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を伸ばす必要があり、曲がってしまうと「ベント・ニー」という反則を取られます。 コース上に9人の審判が配置され、一人の選手に付き、別々の審判3人が、違反を警告する赤カードを切ると、その選手は失格になります。 急げばフォームが崩れ、疲れればフォームが崩れます。いかに日頃の「フォームづくり」を大切にし、疲れてもフォームを崩さずに歩くかが求められる過酷な競技です。 しかし、会場(ロード)は、多くの人であふれていました。また、競技前後や競技中は、ポップな曲やリズミカルな曲がBGMで流れ、アナウンサーとゲスト解説者が常に様々な解説をしてくれることで、大変親しみやすい大会運営になっていました。ところどころで、ルールの解説があり、これまでの競技の歴史を振り返りながら、現在の日本の競歩がいかに世界の中でも高いレベルなのかを解説していただけ、競技を知らない人も応援のしがいがあるというものです。 トップ集団のフォームはとても美しく、走っているかのようなスピードで「歩き」抜けていきます。 結局、男子20kmは、高橋英輝(えいき)選手が、五輪派遣設定記録を上回るタイムで優勝を決め、オリンピック出場を決めました。世界記録保持者の鈴木雄介選手が、先日、故障を理由にリオをあきらめ、東京オリンピックを照準に変えたことを発表しました。高橋選手にリオ・オリンピックでの活躍を大いに期待したいところです。そして、今後、日本の競歩界が盛り上がることを願っています。 |
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