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2016.5.28 熊本は今…その後も度重なる予震が続き、不安な夜を毎日過ごしていると言います。 すると、少し前になりますが、熊本日日新聞の5月23日付コラム「新生面」には、地震発生から1ヶ月以上が経った現在の熊本の様子について、以下のように記されていたので引用します。 詩人の谷川俊太郎さんに、「子どもは眠る」という作品がある。冒頭を引いてみる。<父親が眠るその同じ夜を/小さな息子も眠っている/象形文字のように腕をひろげ/寝息もたてず深く眠っている>▼何の不安もなく、健やかに眠る子どもの様子が浮かんでくる。眠りは子どもの成長に欠かせぬものだ。子どもだけでなく大人も、睡眠不足になったり、眠りの質が悪かったりすると、体や心に変調を来す▼熊本地震の発生から40日ほどが過ぎたが、余震はいまだにやまない。それも、まるで狙ったかのように深夜や未明に来る、と感じている方は多いのではないか。ぐっすり眠っているのに余震で目覚め、身構えたことも数知れない。中には全然気づかなかったという“剛の者”もいるようだが▼先月14日以降、震度1以上の地震は1500回を突破。昨年1年間に全国で観測された有感地震の8割を、1カ月余りで超えてしまった。2度の震度7もそうだが、熊本地震は異例ずくめだ▼余震はさまざまな悪影響を与えているだろう。睡眠不足からか、何となくささくれた雰囲気が漂っているような。荒っぽい運転のドライバーも増えた気がする。何より、今も避難所や車中で暮らす被災者の不安を増幅しているのは間違いあるまい▼谷川さんには「朝のリレー」という広く知られた詩もある。<この地球では/いつもどこかで朝がはじまっている/ぼくらは朝をリレーするのだ>。こんな希望に満ちた朝を迎えることができる日を、待ち望むばかりだ。 「震度1以上の地震は1500回を突破。昨年1年間に全国で観測された有感地震の8割を、1カ月余りで超えてしまった」というところに想像を絶し、驚くばかりです。 何も気にせずに、朝を迎えることができている、私たち。熊本で今なお地震におびえる様子は、想像ができないことでしょう。コラムの結びのように、地震の心配をしなくても済む、希望に満ちた朝を迎えられる日が、一日も早くくることを願うばかりです。 同時に、私たちは、夜中に大地震が襲ったときに対応できるかどうか、備えを見直す必要が大切でしょう。避難グッズは用意がしてあるか。また、それらはすぐに持ち出したり、使用したりできるような場所に備えてあるか…。 家屋の完全倒壊は少ないとみられる江南市ですが、ライフラインの寸暖によって避難を余儀なくされる恐れがあるかもしれません。「備えあれば憂いなし」ですね。 (※写真は阿蘇山) |
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