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2017.3.14 東北に思いを寄せて その2地方紙「福島民報」の3月11日付のコラム「あぶくま抄」には、やはり、私たちが考える以上に、大変な思いをしている、被災地の当時小学6年生のことをクローズアップして記しています。以下に、引用し、掲載させていただきます。 着られなかった制服がある。6年前、双葉郡の小学6年だった女の子は卒業式を前に、母と一緒に店で採寸した。数日後にできるという。これを着て友達と中学校に通える。胸が弾んだ。古里を離れたのは、採寸の翌日だった。 駐車場に止めた車の中で家族と夜を明かした。知らない町で空を見上げたこともある。入学したのは避難先の中通りの大きな中学校だった。小学校からの知り合いはいない。新しく作った制服は少し大き目だった。心細かったが、同級生や先生は優しく迎えてくれた。 あの春、被災地の小学校は卒業式ができなかった。さよならを言う間もなく、友達と別れなければならなかった。その子どもたちの多くが今月、高校を巣立った。つらいことや悲しいこともあったはずだ。それを小さな胸にしまい、一日一日を乗り越えてきたのだろう。 女の子は4月から進学で福島を離れる。6年の間に背は母より大きくなった。たくさんの人と出会い、支援を受けた。だから、感謝の気持ちを忘れないで新しい生活を送ろうと誓う。同じ制服を着るはずだった友達と、いつか古里で再会したいと願う。時間は止まっていない。未来へと続いている。 もし、古北っ子が、卒業式を目前にて、このような出来事があったらどうでしょうか。それは、想像に耐えがたい、複雑な思いになることでしょう。 当事者の思いになることは、簡単なことではありませんが、時には、そんなことを考えることで、被災地の人々に寄り添うことができるでしょう。 こうして、平穏な生活を送ることができることに感謝をすると同時に、「いざ」という時の備えをしっかりしておきたいものです。「東南海沖地震」は、いつ発生するか分かりません。 (※関連サイトは以下をクリック↓) ■福島民報|あぶくま抄|着られなかった制服(3月11日) |
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