最新更新日:2024/09/19 | |
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ポンペイの不思議 −2−
2002年に名古屋でポンペイ展が開かれた時に、朝日新聞社に依頼されて、7回にわたって紙上に連載した原稿を紹介しています。
名付けて、「発掘!ポンペイ展のふしぎ 子どもたちのための見学ガイド」−2− 今回のテーマは「織機」 2000年前の織物事情は・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 織物の歴史は古く、古代エジプトでは麻、インドでは木綿、中国では絹により布が織られていました。 日本でも、縄文時代早期の土器に布の跡が見つかっています。 ローマ時代にも織物は広く行われ、特に毛織物は、ポンペイの主産業だったといわれています。 織機は縦型で、縦糸には重りがつけられ、布地は上から下に向けて織っていきました。 糸を紡ぎ、機を織る仕事は、当時の女性の重要な仕事で、幼少時から家庭でしつけられていました。 ポンペイでも、機を織る女性の姿が町中で見られたことでしょう。 機織りにまつわる伝説は世界各地に残っていますが、そのいずれも女性が主人公なのは偶然ではないでしょう。 ポンペイ展では、毛織物の仕上げ工場の模型のほか、たて置きの織機や重り(写真上)、紡錘車、はさみや縫い針(写真下)が展示されています。 特にはさみは、和ばさみと同じ形なのが興味深いですね。 織物は、生活の基本です。 織物から始まった産業革命は、人類の生活そのものを変えてしまいました。織物と人類の歴史を調べてみるのもおもしろいテーマですね。 さて、ここで問題です。 ポンペイの毛織物の仕上げ(縮絨=しゅくじゅう)工房では、水とソーダとあるものを混ぜた水槽に毛織物を浸して、足で踏み固めました。 Q このあるものとは何でしょうか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 原稿は以上です。 自分で言うのも何ですが、織物の歴史を簡潔にまとめていると思います。 新聞記事は字数制限が厳しいために、よく練らないといけません。 字数制限は、文章を書く上でよいトレーニングになります。 問題の答は、尿(おしっこ) でした。 びっくりですね! |
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