最新更新日:2024/09/20 | |
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ポンペイの不思議 −3−今日はその3回目。 「貨幣」です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「今と変わらない!」 ポンペイ展を参観した人の多くが抱く感想です。 それだけ、ローマの文化は成熟しており、現代につながるものが多いのです。 なかでも「ウェスパシアヌス帝の銅貨」(写真)は今でも立派に通用しそうです。 UFJ銀行貨幣資料館(名古屋市中区)によれば、紀元前650年には古代ギリシア最古の硬貨が使われています。 ローマでもその形状は引き継がれ、アウグストゥス帝(前27年〜)以降は、表面に皇帝の肖像を描くようになりました。この形式が、以後の西欧の基本デザインになったのです。 一方、日本では7世紀後半の「富本銭」が貨幣の歴史を変えましたが、庶民の間で使われるようになったのは、それからずいぶん時を経なければなりません。 さて、ポンペイ展では、当時の物価も紹介されています。 ●3人家族1日分のパン 2〜8アス 同じくチーズ 2〜4アス ●普通のワイン(約1リットル) 1アス ●高級ワイン(約1リットル) 4アス ●ラバ 2千アス ●奴隷 1万アス こうしてみると、当時の人々の生活がしのばれます。 物価は、そのころの生活を知る大きな手がかりです。調べてみるとおもしろいですよ。 そこで問題です。下写真のつぼは、何に使われた物でしょうか? −−−−−−−−−−−−−−−−− 以上が原稿です。 当時の物価を見ると、ワインが安いと思いませんか? 「奴隷」というのも、当時の社会の状況がわかります。 今の「出稼ぎ」とはワケが違います。 さて、答えは 貯金箱 でした。 注目すべきは、壺を割らないと中のコインが出せないことです。 当時も今も、貯金の難しさは変わりません。 |
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