最新更新日:2024/09/20
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毎日暑い日が続きます。熱中症にならないよう、こまめに水分を取ったり、涼しいところで過ごすなどに心がけしましょう。

【校長日記】 機織り機とトヨタ自動車

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昨日、お題を出しました。
Q 「結城紬織屋の図」と「トヨタ自動車」はどんな関連がある?

その解説編です。   

尾張部を含めた今の愛知県は、江戸時代から綿織物業が盛んでした。
「結城縞機屋の図」は、江戸時代後半に分業・協業といった新しい生産過程、いわゆるマニュファクチュア(工場制手工業)が始まった図として、多くの教科書等で紹介されています。
 画像出典 一宮と尾州繊維産業のあらまし
http://www.matimoyou.com/bisiyuseni-2.htm 

尾張は、第7代尾張藩主 徳川宗春が、規制緩和による経済の活性化を図りまた。

一方、世は享保の改革を推進する将軍徳川吉宗の時代。質素倹約の強化が徹底しており、お祭りも縮小されていた時代です。

宗春は、幕府の方針に逆らって、祭りを奨励したため、職を失いかけていた全国のからくり人形師が尾張に集まったのです。
そのため、現在でも、愛知県内には多くのからくり人形を載せた山車が残っています。

からくり人形は、歯車、ぜんまい、カム、棒テンプなどでその動きをコントロールします。
その技は、後の、機織り機、時計、航空機などに生かされました。
ものづくり愛知の伝統は、このときに始まっていたのです。

機織り機は改良を重ね、自動化を試みたのが、あの豊田佐吉です。
1924年に作られた「G型自動織機」は、当時世界一と評価されました。

 画像出典 愛知県HP
  http://www.pref.aichi.jp/0000001273.html
 
その織機の技術を生かして、佐吉の長男、喜一郎は、1933年に豊田自動織機製作所 自動車部を設置しました。国産自動車を作り始めたのです。
それが、現在のトヨタ自動車に発展したのです。
 
 詳しくは トヨタ産業技術記念館 に展示されています。
 http://www.tcmit.org/index.html 

「結城縞機屋の図」とトヨタ自動車との関連、わかりましたか?

歴史は、どこかで現在とつながっています。
それを知ると、子どもたちにとって身近になります。

歴史と今をつないでやるのも、大人の役割かも知れません。

【校長日記】 吹奏楽コンクール抽選会

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 布袋小のネットが止まっているので、外からの発信です。

 昨日は、愛知県吹奏楽コンクール西尾張大会の抽選会でした。
 私は、今年から愛知県吹奏楽連盟 西尾張(丹葉・一宮稲沢・海部)支部の支部長を務めています。

 おそらく、多くの方には意味も分からないかもしれません。
 中学校の部活動というのは、運動部では「愛知県中小学校体育連盟」の丹葉地区大会が目標です。「管内大会」とよんでいるものです。
 丹葉地区大会を勝ち抜き、西尾張大会、県大会へと進みます。その後は、東海大会、全国大会と続きます。

 文化部の中にも、運動部同様、(それ以上?)厳しい世界があります。
 それが吹奏楽部。私も、布袋中学校の吹奏楽部顧問を10年間やりわかりました。
 布袋小学校の保護者の中にも、当時の布袋中吹奏楽部出身の人が、20名以上いるように思います。

 吹奏楽部の練習時間は運動部より長く、時には1日練習もあります。
 出演機会も多く、年間、いろいろな依頼演奏会があります。
そして費用もかかります。
 その勝負の世界が、「愛知県吹奏楽コンクール 西尾張大会」なのです。

 コンクールというのは、一般に、12分間の間に、課題曲と自由曲を演奏し、プロの審査員に順位をつけてもらい、上位者が次の大会に出場するものです。
 高校野球の甲子園同様、全国まで繋がる大会があり、かつては東京の普門館、今では白鳥センチュリーホールが吹奏楽の甲子園なのです。

 昨日の抽選では、小編成のB部門に14校、大編成に39校がエントリーしました。

 今年はどんなドラマが繰り広げられるのか、楽しみです。

【校長日記】 拙稿紹介『社会科教育』7月号

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 『社会科教育』(明治図書)7月号に、拙稿が載りました。

 学校のネット環境が停まっています。外からアップします。

 『社会科教育』は、社会科教師のための唯一の全国版専門誌です。
 執筆は、大学教授や全国の実践家が依頼されます。

 私は教師になって、社会科のいろいろな研究会に顔を出していましたが、初めて『社会科教育』執筆を依頼されたのは8年目の時。

 これまでに載ったもののは大方ここに記録してあります。
  http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/doikenji.htm 

 この記録をみると、今回で53本目でしょうか。
 現在も執筆中の原稿があり、締め切りに追われています。 

 今回のテーマは、「写真・絵画の見方をさらに深める発問」。

 詳しくは述べられませんので、書店で手に取って見ていただきたいのですが、資料『尾張名所図会』の「結城紬織屋の図」と「トヨタ自動車のカタログ」を題材にしました。

 それでは、問題にしましょう。

Q 「結城紬織屋の図」と「トヨタ自動車」はどんな関連がある?   

こじつけてみてください。

 明日、解説します。

【校長日記】  自分の価値を見失う時

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 昨年、名古屋市博物館で国際浮世絵学会創立50周年記念 大浮世絵展が開かれました。
(画像はそのときのHPです)
 浮世絵大好き人間である私も見に行きましたが、世界各地の美術館から集められていました。
 日本にも浮世絵の名品は残ってはいますが、優美品の多くは世界の美術館にあるのです。

 そうです。
 日本人が浮世絵の価値を見失い、大量に海外に流出したのです。

 みなさんもご存じのように、ゴッホやモネは、そこで流出した浮世絵に影響を受けたのです。
 なかでも、ゴッホは、残っているものだけで、477点の浮世絵を収集しています。
 彼の絵は、生涯で、1枚しか売れなかったと聞いています。
 貧乏でありながら、それだけの数の浮世絵を買いまくったのです。

 いかにゴッホが浮世絵の価値を重視していたかがわかるエピソードです。


 なぜこんなことを書くかというと、誰しも、一度は自分の価値を見失いそうになる時期が来る からです。

 それが思春期 です。

 早い子だと、小学校高学年にその時期が訪れますが、特に中学校に入ると顕著です。

 教科学習では成績(順位)が細かく出て、部活動では競い合い。
 それまで自分でできたと思っていたことに対して、自分より上がいることにショックを覚えるのです。
 そうして、自己肯定感をなくしていくのです。
それが、時として、自分の良いものすら見失ってしまうのです。

 程度の差はありますが、この時期は誰にでもきっと来ます。
 そのときに、親として、教師として、どのような言葉かけができるのか、そこは大きなポイントです。

 昨日の宮田中学校の校長先生の朝礼の話は実感できます。
  http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2320018

「中学時代に自分の思うようにはすべてはいかない」

「努力したら報われるということはない」こともある


 最後に次のように結ばれています。

「一生懸命やって、それでだめなら自分で自分を褒めてやれ。でもそこには失ったものに代わる、いや、それ以上のすばらしいものが育っている」

 その通りなのです。
 
 

 

【校長日記】 今日の朝礼は・・・

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今日の朝礼は、日頃お世話になっている先生を紹介しました。

「まなびの教室」(通級指導教室)の松本優子先生です。

松本先生は、布袋北小学校の在籍ですが、週に2日間、布袋小学校でお世話になっています。
今日は月曜日ですが、特別に来ていただきました。

せっかくですので、ただの紹介だけでなく、学びの教室で行っている授業の一端を紹介していただきました。
これは、児童のためであり、我々教師のためでもあります。

漢字を感覚的に習得するための方法が、絵と合わせる方法です。

中央の「蟹」と言う文字が読めない子でも、下の(カニの輪郭が描いてある)「蟹」が読めることで、中央の「蟹」も読めるようになってきます。

そうしたことで漢字を読む感覚が身につき、自信もつき、心も安定してくるのです。

校内で見かけたら、「松本先生、こんにちは!」とあいさつしてくださいね。

【校長日記】 学校から小牧山山頂までの距離は?

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今日のトレーニングは、布袋小の正門から、小牧山山頂までの往復です。

布袋小学校は、かつては、小折城の一部。

生駒氏の屋敷からちょっと離れた砦があったのではないかと想像しています。
そこにいた小姓に、「小牧山の吉乃にこの書状を届けて参れ」と頼んだとしたら、どれくらいで届くのでしょうか?

小姓は馬に乗れないかもしれません。

そこで、自分で実際に走ってみました。

往路は昔の街道(付近)を走ったのですが、記録されていませんでした。
そこで、復路のデータをアップしました。(写真上)
(若干遠回りで、帰りですから疲れています。しかし、小牧山は下りです。)

距離 6.07キロメートル

時間 34分28秒

1キロメートル当たり 5分41秒

高低差59m


復路なので、山は下り。
往路(上り)はもう少し時間がかかります。

写真下は高低図。小牧山以外はほとんど平らです。

 
小姓だから、おそらくワラ草履。

しかも、当時の人は右手と右足を同時に出す走り方。
もう少し遅いのでは・・・・。

でも、おおよその時間がつかめます。

何でも、やってみることが大切ですね。

【校長日記】 横のつながりを求めて

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昨日は、第434回めの社楽の会を開催しました。(写真)

以前にも紹介しましたが、社楽の会とは、丹葉地区の社会科教師の集まりです。
といっても、会員登録がわるわけではありません。来られる時に来て、出られない時には欠席という会です。私自身、主宰者でありながら、今年度、5回中2回欠席しています。

私たち教員社会は、学校以外にも、いろいろな集団があります。
中学校では、同じ部活動の顧問同士は強いつながりです。
同じ職種や校務分掌のつながりも強力です。例えば養護教諭同士、教務主任同士などです。
そして、もう一つ強いつながりが専門教科です。
学校を異動しても一緒に研究を続けていくので、学校よりも長い付き合いになります。
社楽の会は、社会科の、こうした、しかも有志の集まりなのです。

しかし、所詮は同じ業界です。


あるビジネス雑誌に、有能な人ほど、付き合う人の幅が広いという記事がありました。

わかります。
多くの幅広い情報を得ることができるからです。
特に異業種の友人が多い人は、そう思います。
全国に、多くの異業種交流会があるのはそのためでしょう。

一般に、教員は異業種の人との交流が少ない気がします。

横のつながりを求めて行動する人が、もっと増えることを望んでいます。

《社楽の会HP》http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm

【校長日記】 なぜ日本でマイム・マイムを踊るの?

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今朝の「キャンプファイヤーをふり返る−12−」で、なぜ日本でイスラエルの曲を踊るの?と書きました。

フォークダンスの定番「マイム・マイム」は、そこで書いたように、パレスチナにユダヤ人が入植し、開拓地で水を掘り当てて人々が喜ぶさまを歌ったイスラエルの曲です。

なぜ、日本中でマイム・マイムを踊るようになったのか・・・、私なりに推理してみましょう。

日本は第二次世界大戦の敗戦国となりました。
ご存じのように、戦後処理はマッカーサー陸軍元帥を中心に、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の主導によって行われました。
そこで、いわゆる戦後の民主化政策を立案したのはユダヤ人であったことはすでに知られています。
このあたりは http://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/book/01/010... 
をご覧ください。

戦後、娯楽に飢えていた日本人に、ユダヤ人の教育担当者は、自ら好んでいたのでしょうか、「マイム・マイム」を紹介したのです。
 
さらに、日本フォークダンス連盟が発足した頃、小中学校学習指導要領でフォークダンスの学習が義務付けられ、国を挙げてマイム・マイムの普及に努めたのです。
私も、小学校・中学校で、体育の時間にフォークダンスを習いました。


こうした歴史や踊りの意味を知らないと問題になることがあります。
たとえばアラブの人の中には、「マイム・マイム」をよく思っていない人もいるはずです。

知らないがゆえに、人の心を傷つけるかもしれないのです。

勉強することは大切ですね・・・。

【校長日記】 流氷の伝言−2−

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 今朝、全国紙4社が、社説で地球温暖化問題を取り上げました。
 一部紹介します。

 朝日新聞
 ドイツで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、地球温暖化対策として、2050年に世界の温室効果ガス排出量を10年比で40〜70%削減するという長期目標を打ち出した。70%に近い「上方」の達成をめざすという。

 読売新聞
目標を達成するためには、水素エネルギーなどの革新的技術を開発し、脱炭素社会を世界的に構築する必要があろう。(中略)京都議定書では、先進国のみが排出削減義務を負っている。新たな枠組みは、新興国・途上国を含む全締約国を対象にすることが絶対条件だ。G7が結束し、交渉を進めていかねばならない。
 毎日新聞も、朝日・読売と同じような内容でした。

 産経新聞
サミットは今年末、パリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で合意を目指すことで一致した。

 残る課題は排出量の多い途上国での削減だ。頻発する気候変動が弱小途上国を脅かす。


 昨日の「校長日記」で、地球温暖化によってアザラシ、シロクマが絶滅の危機と書きました。
 また、キリバスの大統領が国民全員で島から移住することを考えているとも書きました。

 日本も人ごとではなく、沖ノ鳥島も水没の危機を迎えます。
 沖ノ鳥島の広大な排他的経済水域には、豊富な地下資源と豊かな漁場があり、温暖化でこれらを失うことになります。
 国内ではゲリラ豪雨による水害も頻発し、亜熱帯性の害虫も増えています。

 小原玲さんは、日本の蛍も撮影しています。
 しかし、集中豪雨で川が氾濫し、幼虫やエサになるカワニナが流されてしまったと語っていました。
何とかしなければなりません。

 G7サミットでは、 「70%近い削減」と言っています。
 これだけ生活が便利になり、これまで産業のなかった国が工業で発展しようという中で、70%近い削減は可能なのでしょうか?

 生活はますます便利になり、その多くを電気製品や自動車などの機械に頼っています。
 その動力の多くは化石燃料。
 
私たちの生活を変えないと、70%近い削減は難しいでしょう。


 あなたはできますか?

 
 自分に問い返す機会を、小原玲さんにいただきました。

 ありがとうございました。

【校長日記】 ちょこ会

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今日、出張から帰ったら、ちょこ会 が行われていました。

ちょこ会とは、教員仲間で授業後に自主的に行う勉強会です。

今日は学級の日頃の問題点と感じることを出し合い、意見交換をしていました。


私は社会科教師です。

社会科の究極の目的は、きわめて単純にいえば、自分の生活(社会)を改善できる人間の育成だと思います。

すなわち、身の回りや社会の問題を見つけて解決できる人を育てることなのです。

その意味では、こうして互いの悩みを出し合い、知恵を出し合い解決していくことは、最も社会科的な手法でもあります。

「社会科は問題解決」

ぜひ意識してみてください。






【校長日記】 流氷の伝言−1−

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日曜日に行われた「流氷の伝言−アザラシの赤ちゃんと地球温暖化−」と題された小原 玲 氏の講演の内容を簡単に紹介します。
(画像使用の許可をいただいています。)

ここでいきなり問題です。

アザラシの赤ちゃんと地球温暖化は大きな関連があります。なぜでしょうか? 

ここを理解しないと、本質に迫れません。
ヒントは、「北極海の流氷」です。

実は、北の海で暮らすアザラシの多くは、流氷の上で出産をします。
なぜなら、シロクマやシャチといった天敵がいないからです。
シロクマは流氷がつながるときにはやってきますが、できたばかりの時にはいないのです。

そのアザラシは、2週間は母の母乳で育てます。丸々と育ちます。
10日目ぐらいには泳ぎも教えますが母の仕事はそこまで。赤ちゃんの元を去っていきます。
次の2週間は、何も食べません。流氷の上で鳴いているだけです。
だんだん痩せていき、体が動きやすくなります。
そこで、初めて、自分で魚を捕るようになるのです。
すなわち、ある程度のおおきさの流氷が4週間は必要なのです。

しかし、地球温暖化のため、流氷が小さくなっているのです。
そして、泳ぎを覚える前に溺れてしまうのです。
2002年には、70万頭の赤ちゃんのうち、約50万頭が溺死したと推計されていいます。

小原さんらが、一つの生き物を20年以上追い続けてわかったことなのです。

これは、シロクマも同様です。
このまま温暖化が進めば、シロクマの生活圏もなくなってしまいます。
絶滅が危惧されるのはそのためです。

6月8日の朝日新聞社説に、南太平洋の国 キリバスの大統領が訴えています。
「(温暖化による海面上昇のために、)我々は自分の国に住み続けるのが難しそうだから、日本で受け入れてくれないか。例えば、日本で人手が足りない看護・介護分野ではどうか――。」

キリバス国民の「尊厳ある移住」を求めているのです。
先進国による温室効果ガスの排出により、北極などの氷が溶けて、島国のいくつかが水没の危機を招いているのです。

続きます。

【校長日記】 稲沢市 性海寺へ行ってきました

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第24回稲沢あじさいまつり が開かれている性海寺へ行ってきました。

空海(弘法大師)が、約1200年前、熱田神宮にお参りする途中に開基したと伝えられている由緒あるお寺です。

この境内に、約90種1万株のアジサイが植えられ、まさに見頃を迎えていました。

6月1日から14日まで、アジサイまつりが開かれています。

詳細は、「あなたも社楽人」をご覧ください。

なお、江南市の音楽寺では、第17回あじさい祭りが開かれています。
平成27年6月6日(土)〜平成27年6月28日(日)

【校長日記】 チーム学校

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朝日新聞の記事に、教員支援に「チーム学校」 カウンセラーら専門員法制化文科省検討 とありました。

一部引用します。
 文部科学省は、教員とは別に小中高校の運営にかかわる人材を充実させるため、法令を改正する方向で検討を始めた。子どもの心の相談に乗るスクールカウンセラーや、福祉の専門家スクールソーシャルワーカーの職務を明確にし、数を増やして全公立校で相談を受けられる態勢をめざす。教員を支え、複雑化する課題に「チーム学校」として対応するのが狙いだ。

学校としてはありがたい話です。

これまでにも、話題に出たことはあります。
しかし、今回は法令を改正 する方向です。
これは大きな事です。

例えば、「早寝 早起き 朝ごはん」はあくまでも推奨でありスローガンです。
しかし法令ではないので、呼びかけるだけです。

これが法令になると、行政は制度を作らなければなりません。
学校は、そのほとんどが、法令に則って運営されているのです。
制度を作る義務が生じるわけです。

しかし、課題は山のようにあります。

全国に学校数は、小中、特別支援学校をあわせて35,000校ほどあります。

しかし、家庭への経済支援や虐待について児童相談所など他機関と連携するスクールソーシャルワーカーは1,500人、悩みのある子や保護者の相談に乗りいじめや不登校にも対応するスクールカウンセラーは、7,300人。
とても数が足りませんし、多くの財源も必要です。

現在でも、学校は多くの地域の方のボランティアによって支えられています。
ありがたいことです。
加えて、新聞記事にあるように、専門家の支えも必要なのです。

古知野西小学校・西部中学校は、コミュニティ・スクールの研究を始めています。
コミュニティ・スクールとは、学校と保護者や地域の方が共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支える仕組みです。
「地域とともにある学校づくり」のあるべき形です。

その研究成果は、いずれ、市内の他校へも拡げていくことになります。

その時のために、布袋小学校でも、布袋中学校・布袋北小学校と連携しながら、保護者・地域の方によるライン、専門家によるライン、そして教職員が地域と繋がるラインのそれぞれを太くしていきたいと思います。

 画像は、朝日新聞DIGITALから引用しました。
  http://digital.asahi.com/articles/DA3S11797067....

【校長日記】 歴史は思惑の積み重ね

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今日の教育講演会は、動物写真家の小原 玲 氏に「流氷の伝言−アザラシの赤ちゃんと地球温暖化−」というテーマで講演をいただきました。
その内容は後日お知らせします。

小原氏はもともと報道カメラマンでした。
なぜ動物カメラマンに転身したのか?
今回の公演で、その理由が特に印象に残りました。

それは、報道カメラマンは伝えるのが仕事なのに、伝えられないからです。

例えば、天安門事件。
数百から数万の犠牲者が出たといわれていますが、小原氏はじめ、広場内にいた13人の外国人ジャーナリストは一人の死体も見ていないのです。
広場に向かう人への水平発砲はありましたが、少なくとも、広場内では上や下に向けての発砲だったのです。

LIFE紙に載った小原氏の写真も、違う意味で取り上げられました。
すなわち、学生が抵抗しないようにリーダー達が手をつないで止めている写真が、戦車の進入を阻止しようとしている写真として伝わったのです。

ソマリアでも、10の悲しみの一つも伝えられない。
小原氏はそれをやりきれなく思い、動物写真家に転身したのでした。

歴史は、本当は事実の積み重ねのはずなのですが、実は思惑の積み重ねです。

原田 伊織氏の『明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト 』を読むと実感します。
原田氏によれば、明治維新の英雄も、徳川幕府から見たら狂信的なテロリストです。
しかし、明治以降の政権が、薩長政府の正当性を主張するために、松蔭を英雄視したのです。
まさに、思惑の積み重ねで歴史をつくった例です。

江戸時代でも、新井白石は徳川綱吉や荻原重秀を徹底的に批判をした文書を残しています。
松平定信も、田沼意次を痛烈に批判しています。
後世の歴史家が、そうした文書を重んじたために、歴史は作られたのでした。
これも、思惑の積み重ねなのです。

歴史書を読むときは、誰がどんな立場で書いたかをふまえて読むことが大切なのです。

【校長日記】レクリエーションの中に光を見た…(2)

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私は、野外学習のレクリエーションを通して、大きなヒントを得ました。

人間関係の良さ、つながりの強さは大きな力になり得ます。
それは、授業の中でも発揮しうるものです。

学びは、個から、小集団・全体での練り合いを経て、最後にまた個に返ります。
それでは、なぜ、小集団や全体での練り合いの場が必要なのでしょうか。

個の学びが高まるからです。
個の考えが人との関わりの中で修正され、確かなものになります。
また、個の考えの良さが全体に認められます。それは、次への学習意欲につながります。

さらに、個の学びを共有することで、集団としての学びが高まります。
他者の意見と比べることで一人一人の考えが深まり、話し合うことで理解が深まります。
さらに、協調的・探究的な学習集団になっていきます。

もちろん、それをアシストするのは教師の役割です。
今後も、教師自身が学び合うことで、発言がつながり、練り合える授業を目指して研修していきます。

【校長日記】 レクリエーションの中に光を見た…

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2日間の野外学習は、初日は雨からスタートし、現地では時々小雨、今日は快晴という天候でした。

3日に近畿地方が梅雨入りをし、東海地方も明日には梅雨入りするかもという中で、恵まれた方でした。

すでにお知らせしたように、1日目にはハイキングに代えてレクリエーションを行いました。
「じゃんけんでこれだけ盛り上がるか?」というほどの歓声があがりましたが、そのベースにあるものが見えました。

集団全体が、基本的に「人が好き」であり、男女の壁も低いということです。

これは、ある意味才能です。
これまでに関わってきた家族や教師集団に、そのように感化され、「人と関わる力」が育っているのです。

※ もちろん全員ではありません。個々には難しい子もいますが、集団が助けてくれる機会は増えると考えています。

ファイヤーの最後に昔ながらのフォークダンスがありましたが、予想通り、違和感なくジェンカやマイムマイムを踊っていました。
それを見て、あのじゃんけんで見た盛り上がりの理由を確信したのです。

では、それをどう生かしたらよいのでしょうか?

地域での行事等に積極的に参加できるということもあるでしょう。
私が考えるのは、もっと基本的なことなのです。

授業の中での子どもどうしの関わりです。

授業の中で子ども同士がなぜ関わらなければいけないのでしょうか?

子ども同士が関われない場面を想定してみてください。
例えば、○○受験夏期コース。目的は同じでも、参加者は見ず知らずの他人。
1人の講師に対して、参加者は多数。
ほぼ受け身で情報を受け取るだけで、挙手して指名されるのは全体の一部のみ。
「聞く」という参加はできるが、質問もしずらく、相談もできない。
ただひたすら、考えながら聞くことで、力にしていくものです。

とても疲れます。
集中が一度途切れると、ペースが落ちたマラソンランナーのように脱落してしまいます。先頭集団に復帰するのは至難の業。
経験のある人も多いのではないでしょうか。

その逆に、子ども同士が関わる授業はどうでしょうか。
最大の効果は「リラックス」。
一時的にも疲れがとれ、集中力が持続します。
そして、アウトプット。
小集団内で自分の考えを表出することで、考えがまとまり、関係づけられます。
時には「わからない」ということも、小集団内で解決できることもあります。
さらに、新たな発見、新たな発想に触れ、新たな疑問も生まれます。
脱落しそうなときに、周囲の集団がスピードを落としてくれるのです。

関わり合う授業では、多くの場合、勉強が苦手な層の学力が上がり、全体としても向上するのです。

長くなりました。

明日に続きます。

【校長日記】 自然か人間関係か

 昨日の校長日記で、野外学習の法的根拠を述べました。

 最後には、学習指導要領の「遠足・集団宿泊的行事」の説明を紹介しました。

 次の2点です。
 「平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに」

 「人間関係などの集団生活の在り方や公衆道徳などの望ましい体験を積む」

 今回の美浜の例で言うと、「自然」か「人間関係」なのです。

 今回の学年スローガンが、「見つめよう自然のよさ、広げよう友情の輪!」というのは、筋が通っているといえるのです。

 今日のポイントは、午後1時から、「ハイキング」か「レクリエーション」かという選択です。

 午前中の雨で、足下が悪くなっているのでレクリエーションを選びましたが、実際に見に行くと、行けないことはないという程度です。

 選択のポイントは、「自然」か「人間関係」かなのです。
 今回の目的を達成するためには、どちらを選択するのがよいかということです。

 結論から言えば、子供たちの実態をよく知る学年主任の考えで「人間関係」を選択しました。

 その結果は、すでにお知らせしたとおり、レクリエーションの中で、子供たちが仲間を胴上げするほど、集団としてのまとまりを見せてくれました。

 その勢いは、キャンプファイヤーにも受け継がれ、内容以上に温かみのある声かけが飛び交った時間となりました。

 すばらしい集団が育ちつつあることを実感しています。
 



【校長日記】 イベント日 vs. 日常

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歓声が上がっています。

子供たちにとって、野外炊飯はとても楽しいものになっています。
今日はこれで良しとしましょう。

しかし、現実はどうなのでしょう。
これを朝昼晩と繰り返すとしたら…。
材料から薪まで自分で準備をするとしたら…。
魚も自分で釣って自分でさばかなければならないとしたら…。

今日はイベントだから楽しいかもしれません。
これが日常となると簡単でないことは、子供たちにもわかるでしょう。

毎日、食事を準備してもらう人への感謝、材料を作ったり流通させてくれる人への感謝、電気やガス、水道等のインフラ整備に関わる人への感謝、など、体験して初めて感じられる気持ちがあると思うのです。
その気持ちを大切にしてほしいな…。

まだまだ、歓声は続いています。

【校長日記】 「AさせたいならBと言え」

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「AさせたいならBと言え」

これは、本校の現職教育のアドバイザーでもある岩下 修先生が、30年近く前に書かれた本の書名です。

教育界では、格言とすらなっている有名な言葉です。

子供への指示は、直接的なものより,間接的なものの方がより効果的な場合があるのです。

例えば、「こちらを向きなさい。」と言うよりも、「おへそをこっちにむけてください。」と指示した方がはるかに効果的であることは、教師なら誰でも知っています。

今日の朝礼も、「整理整頓しましょう」といえばそれで終わりですが、ほとんどの児童は、おそらく数時間後には、朝礼で何を言われたかを覚えていないでしょう。
大人でも同じです。

「もう、何回も聞いているよ。」「そんなこと知っている。」
こんな言葉が聞こえてきそうです。
記憶に残すための動機付けも、驚きもありません。

「Aさせたい」Aにあたる言葉は、子どもにはすでに何度も聞かされている言葉なのです。

それを「Bと言え」というBという言葉を出せるかが教師の力なのです。
そのBとは、驚きや新しい発見があったり、具体的であったり、ユーモアがあったりして、子どもの印象に残るものなのです。

先週月曜日に学校訪問があり、教室環境が意識されました。
それを少しでも維持したいというのが、私の中の「A」なのです。
しかし、それを「整理整頓を続けましょう!」といっても、覚えてもらえません。

そこで、私は、Bを「整理 と 整頓 違いは何?」と発問したのです。
さらに、「周囲で話し合ってごらん」と促しました。

これは思考を促し、より印象を深める手立てです。人は、思考しながら聞いたことは記憶に残るのです。

「整理整頓」が大切なことは誰でも知っています。
ここでは、印象に残ることが大切なのです。

そこで、思考(話し合い)をさせた後で、正解を告げて、よい場面の写真をたくさん見せたのです。


さて、私が考えた「AさせたいならBと言え」はうまくいったのでしょうか。

それは、これから、ロッカーやくつ、掃除道具、トイレのスリッパの整頓を見て回ればはっきりとします。

さて、今朝の朝礼の効果はいかに・・・・。

【校長日記】 整理と整頓の違い、わかりますか?

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今日の朝礼を紹介します。

よく、「整理整頓をしっかりしましょう」といいますね。

しかし、ちょっと待ってください。

「整理 と 整頓、違いは何?

 周囲の人と話し合ってみてください。」


一斉に、話し合いを始めました。

周囲との話し合いは、朝礼で初めて試みましたが、これほど活発に行われるとは思いませんでした。

写真は、話し合っている様子です。

私もステージから降りて聞いてみましたが、「わかりません」という人が大多数でした。

あなたはどう説明しますか? 


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