最新更新日:2024/05/17 | |
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続々 時代の先を読む力 −1−教師は、時代を読まないといけません。 時代の先を読む力を、先人から学ぶシリーズ。 今回は、徳川家康 愛知県の製造品出荷額は、36年連続全国第1位です。 これは、家康の政策と関係があるのです。 徳川家康は、関ヶ原の合戦の後、秀吉が領有していた木曽檜の山林を自分の土地(蔵入地)としました。 (木曽氏や山村氏などの話は複雑になるので略します) 木曽の山林がもつ価値を知っていた秀吉も家康もさすがです。 その家康は、尾張藩の初代藩主・徳川 義直に木曽を譲ります。 そして、森林保護を力を入れると共に、河川を改修して、木材を運びやすいように環境を整えました。 「ひのき一本首一つ」という言葉は、あまりにも有名ですね。 その周辺地域を含めた木材は、その後の大きな力になりました。 伝統工業である名古屋のタンスや仏壇もさることながら、前回紹介した、時計・航空機・車輌も、豊富な木材資源を生かしたものでした。 特に、愛知の時計はアジア(世界?)1位でした。 その理由は? 当時、木材の価格は、多くは運搬費用でした。切り出すのは簡単ですが、道路やトラックはない時代、運搬に多くの人手を要したのです。 しかし、木曽川(支流も含む)沿いの山林は、切り倒した後、川の流れを利用して下流に流し、途中で筏(いかだ)を組んで、熱田の白鳥まで運んだのです。 現在は休止している「ライン下り」の終点は、流れが緩やかになるところ、それが犬山・鵜沼地区なのです。 犬山・鵜沼には材木が集結し、ここで筏を組んだのです。 木曽節でうたわれる「木曽のナア〜アなかのりさ〜ん」の「中のりさん」は船頭さんのことです。 従って、運搬費が安く済み、低価格で作れたのです。 前回述べたように、からくり技術は世界トップクラス。 安いコストと高い技術 精密機械である時計生産がアジア1位になるのは必然だったのです。 愛知時計電機からは、愛知航空機株式会社が分離しています。 当時は、航空機や鉄道車輌にも、木材が多く使われていました。 あれ? 家康はあまり関係ない? いいえ、仕組み(システム)を考えたのは家康なのです。 実際に行動する人も大切ですが、仕組みを考える人はもっと大切なのです。 参考サイト 木曽川・飛騨川の筏(いかだ)流しと人々 http://book.geocities.jp/gifurekisi/rekisi/no24.htm 画像出典 職人が作る木の上ネット http://kino-ie.net/genba_201.html |
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