最新更新日:2024/04/28 | |
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【校長日記】 最後の朝礼テーマは「私の尊敬する人」です。 私は、尊敬する人の一人として、伊能忠敬を挙げました。 彼は小さい頃から星が好きな少年でしたが、伊能家に養子に入ります。 伊能家は、もともとは酒や醤油の醸造、貸し金業などでとても大きな名家でしたが、衰退しかけていました。 それを忠敬は立て直し、米の売買も始めて大成功を収めます。 3億円の資産を、70億円まで増やしたと言われています。 忠敬は、息子に早く後を継がせたかったのですが許可がおりません。49歳でやっと許可がおります。 そして、50歳で江戸に出て、19歳年下の天文学者 高橋至時(よしとき)に弟子入りします。 もともと星が好きではあったのですが、本格的な勉強は初めてです。 そして、55歳で、蝦夷地(北海道)の測量を開始します。 彼は、なぜ測量したかったのでしょうか? それは、地球の大きさを知りたかったためなのです。 小さい頃からの夢でもありました。 江戸から蝦夷地までの正確な距離と緯度・経度が分かれば、地球の大きさを計算することができるのです。 そのついでに、地図を作成したのです。 あくまでもついでです。 彼が計算した地球の大きさは、現代の測定と比べても、誤差千分の一程度にしかすぎない正確なのものでした。 忠敬の地図を幕府が見て、その他の地域の地図を作るように命令をしたのです。 忠敬が歩測したのは4千万歩、その距離は3万5千キロ。 移動距離だけなら4万キロ。これは、忠敬が知りたかった地球の大きさです。 「子どもの頃から好きだった天文学を勉強したい!」 この夢を叶えるために、若い頃はしっかりと働き、50歳から勉強を始め、その技術を地図作りで生かした伊能忠敬。 その生き方には、驚きと尊敬の念を抱かずにはいられません。 一生涯学び続け、社会に貢献した忠敬。 そのような人がいたことを知っていてください。 朝礼の後半は、6年生が作成してくれたパネルを紹介しました。 今週中に図書館に飾ります。 |
江南市立布袋小学校
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