最新更新日:2024/06/07 | |
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「あきらめない心で〜ピアノとともに〜」−1−お話の概略です。 佐藤先生は、小学校5年生の時に、自転車に乗って遊びに行く途中、自宅近くで車にはねられました。脳挫傷、頭蓋骨骨折という瀕死の重傷で、10日間意識不明の重体でした。 奇跡的に意識が回復しましたが、事故前の記憶を5年分すべて失ってしまいました。 その中には、家族や友達との楽しい思い出、友達の名前、ひらがなや足し算、九九といった学校で学習したことも失いました。 弟や妹の教科書を使って、勉強をやり直しました。 そればかりか新しく覚えた知識も次々に薄れていきました。 そんなときに、習っていたピアノの鍵盤に触ったら自然と指が動いたのです。 それからは、ピアノの練習に励みます。 しかし、記憶障害のために、唯一の支えだったピアノでさえ、何度も練習した楽譜が消えていってしまいました。 コンクールは暗譜で弾かなければなりません。 それでもコンクールなどに挑戦し続けましたが、そこにはあまりにも辛い現実がありまた。 突然、記憶がなくなるのです。 石黒先生は、「あなたは人の5倍かかるかも知れないけれど、5倍練習すればできるようになる」と励ましてくださいました。 講演後にお話を伺いました。 「言葉は覚えていたけれど、文字は忘れていました。」 「母親は覚えていたけれど、父親はわかりませんでした。」 5年分の学習内容をやり直すだけでも、たいへんな苦労があったことがわかります。 明日に続きます。 |
江南市立布袋小学校
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