最新更新日:2024/06/10 | |
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亡くなった人を悼む一番驚いたのは、昨年10月に逝去されたプミポン王を追悼したこの写真のような施設が、今も至る所にあることです。 また、このような写真はなくても、黒と白の布で弔意を表している建物も数多くあります。 いわゆる喪に服す期間が長いのです。 毎日朝8時と夕方の6時には、公共施設や公園、テレビやラジオで国王を讃える国家が流れ、国民は直立不動になる国です。国民の国王に対する敬意がよくわかります。 さて、今日は終戦の日。 今朝の社説を読んでも、日本の慰霊の方法については意見が分かれています。 産経新聞は、「安倍晋三首相は第2次政権発足から1年を経た平成25年12月に(靖国神社に)参拝した後、参拝を控えている。」「参拝の再開を求めたい。」とあくまでも靖国神社が慰霊の施設であるとしています。 日本経済新聞は、靖国神社に対して「靖国と戦争指導者の間に一線を引く。そうすれば、周辺国との関係改善に資するし、何よりも遺族がわだかまりなく参拝できるようになる。」と、A級戦犯の合祀を問題にしています。 毎日新聞は、「国家は国民の共同体として存在する。国家意思は変わっても国民への責任は負い続ける。その国家が進めた戦争による犠牲者の追悼をめぐって、戦後日本は異なる流れをまとめられずに今日まできた。 国立の恒久施設のない現状では、この溝が埋められない。」 国立の慰霊・追悼施設の必要性を訴えます。 毎年のように繰り返される意見ですが、72年たっても、解決の糸口が見えません。 毎日新聞は次のように結んでいます。 「立場や事情を問わずに等しく追悼できる環境を整えることが、死者への責任の果たし方だろう。 」 タイに来て、それをより強く感じました。 下の写真は昨年の慰霊式のものです。 |
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