日中は汗ばむ季節となってきました。水分をこまめにとりながら、戸外での活動では暑さに十分気をつけて、学習や運動にしっかりととりくみましょう。

【校長日記】 ソウルの地下鉄

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夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。

今日は、ソウルの地下鉄

社会科に関係ない?
いえいえ、関係ありますよ。

私の好きなまち・ソウル。

そのソウルの地下鉄は1号線だけが左側通行で、その後の2号線以後は右側通行 です。

なぜ?

韓国の旧国鉄は、日本統治時代に敷かれた左側通行 を採用しています。

戦後、アメリカの統治下におかれ、車は右側通行 になりましたが、鉄道はそのまま残りました。

地下鉄1号線は、旧国鉄とつながっているため左側通行。

それ以後にできた地下鉄は、車と同様に右側通行にしたのです。

困ったことがおきました。地下鉄4号線です。

右側通行なのに、左側通行の在来線に乗り入れる ことにしたのです。

ぶつかってしまう?しかも、地下鉄は直流、在来線は交流


そこで、境界駅の南泰嶺〜ソンバウィ間で、デッドセクション(無電区間)をつくり、地下で立体交差により左右の通行が入れ替わるようにしたのです。

かつて、東京・銀座線も、無電区間で電気が消えていましたね。


どちら側を通行するかにも、歴史があるのです。


ところで、韓国の学校では、朝礼、修学旅行、運動会、遠足、班長と週番制度、校訓とクラス標語、登校指導、服装検査… があります。

1968年の国民教育憲章公布で全面的に再整備され70年代に定着しました。
この中には、日本統治時代の名残もあることでしょう。 

少し前に、ソウル教育大教授が、これらを「日帝残滓」と主張していました。だからどうしたいのかは分かりませんでしたが…。

その経緯はどうであれ、文化は混じり合うものだと思います。

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【校長日記】 色丹島訪問記 −30−

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8月3日(土)13時から15時の2時間、穴澗初等中等学校において、穴澗初等中等学校の先生方とわれわれ訪問団員とが意見交換を行いました。

2グループに分かれた、その第2グループの様子を紹介します。今回はその2回目。


団員:この学校は1年から11年生まである。日本は6・3・3制だが、どうしてか。複式学級か。

教頭:その方が便利だから。町が小さいから仕方がない。
ロシアは国として1年生から11年生までのシステムをとっている。しかし、昔は、小と中が分かれていたこともあるし、男女別の時もあった。

ダネリア:いろんな学校があり、サハリンのユジノサハリンスクの学校は、小学部と中学部は別々にやっている。
来年できる斜古丹の学校は、幼稚園から一緒にやるそうだ。地域によって多少のバリエーションはある。                  
それと、普通は11年終わってから大学へ入る子もいるが、9年・10年やって、カレッジに行って、特殊な勉強をやっていく子もいる。

団員:島の子は、将来島から出ていくが、その心構えを教えるのか。

ダネリア:色丹は小さいので、大学などの特別な学校を作る意味がないので、子ども達は本土などの大学へ行く。また、9年を終えて、サハリンの学校で学ぶ子も数人いる。精神的に子どもが準備をすることもあるが、高等教育への理解は親の間に浸透している。

しかし、資格を取っても、実際に社会で生かせるわけではない。最近の調査では、大学卒の80%が自分の専門の仕事に就いていない。特に文系に多い。

我々としては、卒業の後は、必ず大学に行かなくてもいいのではないか、(専門学校等で)専門の知識を得た方がいいのではないかと思っているが、両親の考えを変えるのは難しい。

逆に質問したい。日本では、こういう問題はないのか?工場で働く人なのに、大学を出た方がいいと思っているのか?

団員:個人的には、日本では、進学率を高めたいと思ってもやっと50%を越えるようになってきた。いわゆるブルーカラー、高校を卒業して就職しようとすると厳しい。

ロシアのカレッジと、日本の専門学校とは違うかもしれないが、高校の後は、大学に行くように勧めている。

団員:中学校の進路選択は、経済の様子によって変わってくる。たとえば、高卒後の就職率が高いときは、実業系の人気が高く、就職率が低いときは、大学を目指す子が多い気がする。 

ダネリア:大学を卒業した人は、自分の専門を生かす仕事を見つけることはできるのか。

団員:それは厳しい。日本もロシアと同じような状況である。

ダネリア:ロシアでは、大学の数が増えて質が落ちた。卒業生の質がよくないので、大学の数を減らす傾向にある。それは日本でもあるのか。

ただ違うのは、ロシアの大学は国立で、ほとんどが無料。大学には、一部は有料な部分もある。優秀な子は無料でいけるが、成績の悪い子は、お金を払って入る大学もある。

団員:日本の国立大学は入るのが難しいので、私立大学の方が多い。レベルの違いはあるが、国立でも初年度80万円以上かかる。私立だと、理系と文系で異なるが、100万から150万円かかる。日本人の平均年収が300万から350万円なので、国立に入ることができても保護者の負担は大きい。

ダネリア:奨学金とかローンのしくみはあるか。ロシアでも、奨学金の額は少ない。

団員:日本は、アメリカやロシアに比べたら少ない。日本には、約900の大学があり、高校生の数をまかなえるだけの定員がある。しかし、それでも進学率は50%を越えた程度。

高学歴化が進んでおり、大学院を出ても就職率が5割を越えた程度しかなく、どうしてよいかわからない。
(ここでノリチェバ先生が退席。入れ替わりにマルチェンコ先生が参加。)

ダネリア:ノリチェバ先生のおかげで色丹の子ども達のスポーツレベルが高い。

団員:日本では、発達障害やいじめ、不登校などの問題があるが、こちらではどうか。

ダネリア:ロシアは大きいがここは小さい。こちらで27年間働いているが、いじめや発達障害などには出会ったことがない。ただ、マスコミ報道を聞くと、ロシアの中ではあると聞いている。発達障害児などはおかげでいないし、授業をさぼる子、校内で喫煙する子はいない。

マルチェンコ:ダネリア先生の教え子で、現在、授業の補助をしている。確かに昔はいなかったが、最近は子ども達が図々しくなって、先生にわからないようにたばこを吸う子もいる。

ダネリア:私が考えるのは、今のところはまだ古い伝統が残っている。なぜなら、先生の年齢が高いから、年上の先生を尊敬しなさいというモラルを教えている。

教頭:先ほど、教室を見てもらい気づいたと思うが、ゴミが落ちていないし、壁のへこみ、机の落書きもなく、物も壊れていない。(公共物を)大事にしようとする心は育っている。

ダネリア:日本にもいろんな学校があり、状況もいろいろだと思うが、私が思うには、先生の教え方によっているのではないか。

団員:秩序を教えることが基本だ。1年生から11年生までが一緒に暮らすことのメリットは。

ダネリア:この学校はユニークだと理解してほしい。小さいところなので、家族のように過ごしている。大きい子が小さい子によいイメージを与えようとしている。
しかし、よその学校では、逆に、大きい子が悪い見本を見せる場合もある。だから分けようということもある。

教頭:小さい町なのでみんな顔を知っている。家族みたいなものだ。

 明日に続きます。

【校長日記】 世界の救急車・消防車事情

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夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。

今日は、世界の救急車・消防車事情
次の記事をご覧ください。

救急車の有料化をめぐる議論が、いよいよ本格的に始動することになりそうだ、2015年5月11日に開かれた財政制度等審議会(財務相の諮問機関)で財務省が示した案の中で、「軽症の場合の有料化などを検討すべきではないか」と明記されたためだ。
 出典  http://www.j-cast.com/2015/05/12234979.html 

世論調査でも、救急車の有料化に賛成する人が多いようです。
確かに、病院の診察代に転嫁すればよく、内容によっては保険適用もあり得るでしょう。今後の論議が待たれます。

それでは、海外ではどうなっているでしょうか?

たとえば、オーストラリアの救急車出動は有料です。

基本料金に走行距離が加算されていきます。タクシーみたいですね。使用料金がけっこう高いので、オーストラリアでは救急車を気軽に呼ぶことはありません。

 http://www.au-saa.com/contents/li/li_hospi.htmlによれば

VIC州 距離に関係なく659ドル(無制限)(約6万円)

QLD州 基本料金 781ドル(救急)(約7.2万円) 追加料金 1.25ドル


それでも赤字の州の中には、電気料金に強引に上乗せして徴収するようになりました。電気料金の領収書には“Community Ambulance Cover 3ヶ月分$24.78”などと書かれています。

アメリカも州によって異なりますが、1万1千円から12万円までなど、かなり高額です。 

その他、次のサイトをご覧ください。

海外の医療事情 http://4travel.jp/doc/insurance/help_iryo.html

有料が多数派です。


それでは、消防車は有料?無料?

私がオーストラリアで聞いたときは、オーストラリアの消防車は、誤報であっても約2000ドル(18.4万円)の支払いを請求されるといわれました。高いですね!

今はどうなのでしょうか?

どなたか教えてください。

マナーがよければ、有料化の話題は出ないはずです。

公共の精神について、見直すべきですね。

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【校長日記】 色丹島訪問記 −29−

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夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

今日は意見交換会 その1です。

8月3日(土)13時から15時の2時間、穴澗初等中等学校において、穴澗初等中等学校の先生方とわれわれ訪問団員とが意見交換を行いました。

2グループに分かれた、その第2グループの様子を紹介します。今回はその1回目。

参加者〉
島 側
オレイニコワ教頭、ダネリアさん、ノリチェバさん(途中まで)、マルチェンコさん(途中から)

訪問団側
高橋由紀子通訳、岩佐貴美子副団長、団員13人(第2グループ)

〈 内 容 〉

副団長:今回訪問させていただくことになった私たち教育関係者が、ロシアの教育に携わっておられる方々といろいろ情報をいただく機会を取っていただき、ありがたく思っている。それぞれの国の間では教育の事情も違うと思うが、私たちに教えていただき、相互の理解を図っていきたい。それでは事前に考えてきたのでお尋ねしたい。

教頭:時期が悪く休み中で残っている人は4人しかいないが、可能な限りお答えしたい。

副団長:私たちはほとんどが社会科教師で小、中、高校の教師がいる。参加された先生はどうか。

ダネリア:5年生から11年生の社会科を教えているが、基本は英語。2年生から11年生の生活安全も教えている。

教頭:生物と化学を教えるが、現在は8年生から11年生の化学だけ教えている。

ノリチェバ:体育を週3時間、全ての学年を教えている。バスケとバレーの部活動もやっている。

団員:それでは、はじめに本田圭佑選手(ロシア・プレミアリーグ・CSKAモスクワ所属)を知っているか。

ノリチェバ:知っている。子ども達はサッカーをやっているが、専門の先生もおり、本田選手のことはよく知っている。

団員:スーパーリーグの話には関心があるか。

ノリチェバ:スポーツチャンネルがあり、子どもは好き。カザンではユニバーシアードもあった。テレビを見ては、チームの勝利を喜んでいた。ユニバーシアードカザン大会では、ロシアがメダルの第1位だった。

ダネリア:日本では、カザンでユニバーシアードであったことは知っているか。日本も出ていたが。

団員:知らなかった。今回は世界水泳ばかり見ていた。シンクロはロシアが強い。日本の選手がモスクワで活躍しているのをどう感じるか。

ノリチェバ:悪くない。

団員:色丹の子ども達が日本に来てやることはないか。

ノリチェバ:今のところはない。ロシアにもよい大学があるので。

団員:朝、船から下りたとき、京都に来たことがあると聞いた。また来てほしい。

ダネリア:その招待をぜひお受けしたい

団員:修学旅行で京都に来ることはあるか。

ダネリア:島であり、文化的な都市からは離れているので、修学旅行に行くことは難しい。
実際には、子ども達は、夏休みを利用して両親と一緒に本土やヨーロッパ、極東へ親戚を訪ねるので、夏の修学旅行の実施は難しい。
夏休みには姪が帰ってきたが、この休みを利用して筏に乗ることなどを体験してきた。本土の子は、サンクトペテルブルグなどの大都市を見ることはある。
ここの子ども達は、年に2回、本州のどこかの町と、1回は北海道に行く機会がある。
だから修学旅行と同じだ。

団員:1回につきどれくらいの生徒が行くのか。また、学生の時代に、1回は日本に来るのか。

ダネリア:9人行く。国後島や択捉島は、人口に比例して多くの生徒を出す。また、一人1回に限らず、2回、3回と行くこともある。成績のよい子、日本語を勉強している子、芸術などの成績のよい子が行ける。

団員:京都で気に入った所はどこか。

ダネリア:個人的には神社仏閣の参拝が好き。子ども達も気に入ったのは金閣寺。京都にいるときは自由時間があったので、レンタサイクルで子ども達と回った。好きなように散策できてよかった。
本物の芸者(舞妓・芸妓?)も見ることができた。芸者という文化があることは知っていたが、生で見ることができてラッキーだった。

団員:金閣寺の近くに住んでいるので、近くに来られたら声をかけてほしい。

副団長:ビザなし交流が、子ども達の世界を広げることに役に立っているか。

ダネリア:非常に大きな役目を果たしている。1990年代は、財政が苦しく、島から出られない子どもも多かった。近い国である日本に行けることは、日本に馴染むことができ、大学に行って日本語を勉強している子も出ている。そのうち一人は日本に住んで、ロシア語を教えている。子どもの時代に日本を見ると、日本を近い存在と見るようになる。
現在は島の経済状況がよくなり、本土に行く資金を持つことができるが、それでも、日本に対する興味は減っていない。喜んでビザなし交流を行っている。

   明日に続きます。

【校長日記】  愛知用水

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夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。

今日は愛知用水

4年生社会科では、郷土を開いた人々の学習が行われています。
比較的新しいところでは、愛知用水をはずすわけにはいけません。

1961年9月30日に、愛知用水の通水式が行われました。

尾張丘陵部は、昔から水不足が問題になっていた地域です。

そのために、江戸時代には、江崎善左衛門ら六人衆が入鹿池をつくり、さらに木津用水や新木津用水を開削し、新田開発が進みました。

その昭和版が愛知用水です。

尾張丘陵部から知多半島にかけての一帯に農業用、工業用、上水道用の水を供給している用水です。


岐阜県八百津町から知多半島南端の南知多町に至る112キロメートルの幹線水路と、幹線水路から分岐して農業用の水を導く支線水路1,012キロメートルからなります。

Wikipediaによれば、第二次世界大戦後、浜島辰雄元陸軍幼年学校教官の発案に吉田茂が協力し世界銀行の融資を受け、アメリカ合衆国の進んだ土木技術、建設機械を用いて、わずか5年間で6,800立方メートルを蓄えるダム(牧尾ダム;写真中)、幹線水路、支線水路を建設しました。

日本も戦後はODAの恩恵を受けていた のです。

ちなみに、東海道新幹線や黒部第四ダム、東名高速道路もODAのお金で建設しました。
その借金を返済し終えたのは平成2年です。

この愛知用水は、ため池に頼っていた尾張丘陵部、知多半島の農業・井戸に頼っていた住民の日常生活を著しく向上させました。

なかでも、知多半島南部や日間賀島・篠島・佐久島の住民からは特に感謝されたようです。
また、この用水によって、今の新日本製鐵名古屋製鉄所もつくられることになりました。


愛知用水がなければ、今の愛知県の繁栄はありません。


発案者や決断者、建設時に不幸にも殉職された50名の方々に感謝せずにはいられません。

【校長日記】 色丹島訪問記 −28−

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夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

今日は交流行事アトラクション

昼食後、12時から50分間、交流行事としてのアトラクションが行われました。

訪問団側からは、大谷先生の空手の形の披露。
青森県チームの大湊ねぶた囃子、流し踊り。
井上先生、大谷先生による護身術。大迫力でした。
東京チームによる、ロシア語でのカチューシャの合唱、木俣さんのピアノ演奏と続きました。

色丹島からは、日本語受講生による日本語での発表と合唱、ピアノ演奏が披露されました。


和気藹々とした雰囲気の中、会場にはあたたかい空気が流れていました。

こうした中で、ちょっとした一芸を披露できることは、国際交流では大切な事です。

学校に集まった色丹島のみなさんは、もともと日本への関心が高い人で、おそらくビザなし交流での訪日経験のある人も多いのではないかと思います。
そのみなさんに、空手、護身術、民謡という日本的な文化を、肌で感じ取ってもらえただろうと思いました。

次回からは、いよいよ意見交流会です。

【校長日記】 色丹島訪問記 −27−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

今日は穴澗初等中等学校について、書ききれなかったことを紹介します。

(写真上)
学校のグランドです。
いろいろな遊具がありますが、狭く球技は出来ません。
球技は体育館でやるそうです。

ランニングは、学校の敷地の外周を走ります。

(写真中)
生徒の日本語の自由研究です。
おそらく、日本からの来客があるということで、気を遣ってくれたのでしょう。

松尾芭蕉の「奥の細道」 を調べています。

「古池や  飛び込む 水の音」  「かわず」の文字が抜けているのが子どもらしいですね。
「しばらくは 瀧にこもるや 夏の初め」

かつて、この学校からお茶の水女子大学に進学した生徒がいました。
この生徒も日本に来てくれるかもしれません。

(写真下)
校舎から廃墟が見えます。
1994年(平成6年)10月4日、北海道根室半島沖約200kmを震源とする、マグニチュード8.2の大地震がおきました。北海道東方沖地震 です。
北方領土にも大きな被害があり、多くのロシア人が本土へ帰りました。

写真の建物は、ロシア軍関係の建物でしたが、そのまま放置されています。
色丹島内には、こうした建物があちこちに残っています。

【校長日記】 色丹島訪問記 −26−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

色丹島・穴澗初等中等学校を紹介しています。

今日は職員室・化学室・物理室

写真上が職員室
オーストラリアの学校もそうでしたが、自分の机はなく、どこに座ってもいいようです。
前に、連絡掲示板がありました。
自分の荷物は、自分の教科教室にあるので、ここはミーティング程度しか使わないそうです。

写真中が化学室。教頭先生の部屋です。周囲は観葉植物でいっぱいでした。
元素の周期表や等の掲示物がありました。

写真下が物理室
準備室には、いろいろな教材がありました。
掲示物には、矢印が付いたモーメントの表がありました。

まだまだ、いろんな部屋があるのですが、部屋シリーズはここまでにしましょう。

明日に続きます。

【校長日記】 色丹島訪問記 −25−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

色丹島・穴澗初等中等学校を紹介しています。

今日は文学教室&歴史教室


前にも説明しましたが、この学校は、生徒が教科の教室へ移動します。
海外では一般的ですが、教科の先生の部屋へ、生徒が休み時間中に移動するのです。

写真上はロシア文学教室です。トルストイやドストエフスキーの写真も当然ありました。ロシア語(国語)の教室とは別にあるのです。

偉人の写真の中に、何と、アレクサンドル・ソルジェニーツィンの写真が!
ご存じのように、彼は、ソビエト連邦時代の反体制作家であり、強制収容所を世界に知らせた『収容所群島』でノーベル文学賞を取った人です。

ロシアとしては、偉大な作家として認めているようです。
ソ連時代とは違いますね。


その下は、今回のメイン、歴史教室の掛け図です。

日露戦争のポーツマス条約後の領土を、色丹島ではきちんと教えていました。
そして、現在の地図では、北方領土はロシアの色に塗られています。

まずは、日露戦争の結果を正しく教えているということに(当たり前のことですが)驚きました。

今の、隣の某大国とは違います。

【校長日記】 色丹島訪問記 −24−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

再び色丹島・穴澗初等中等学校を紹介します。

今日は数学室

歴史上の数学者の肖像が掲示されています。(写真上)
かデカルト、パスカルを見つけました。

教室の掲示を見ると、かなりレベルは高いようです。(写真中)

特に驚いたのは、整数のn乗の表。(写真下)

5の5乗は3125。8の3乗は512。
ロシアの子はすぐに言えるようです

日本ではここまで覚えませんね。

この学校を出た生徒は、全員が大学へ進学します。

やはり、レベルは高いのか・・・?

【校長日記】 色丹島訪問記 −23−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

穴澗初等中等学校の紹介にもどります。

今日は保健室

学校の訪問で、私が最も驚いたのは「歯の治療ルーム」。(写真上)
週1回歯医者が来て、無料で治療をするのだそうです。
教員も緊急の時は看てもらえるが、一般人はだめです。歯磨き指導は、学校としては行っていないようでした。

保健室としては、とても殺風景でした。(写真中)
日本の学校へ来たら、驚くだろうな・・・。

身長体重計です。(写真下)

このほかの情報です。

・ 義務教育は9年。1〜4年生が日本でいう小学校。5〜9年生が中学校。10、11年が高等学校
・ カリキュラムは地方によって異なる。前(ソ連時代)は同じだった。
・ 村長が言うには、「ソ連時代はよかった。失われた20年があったけど、最近少しずつ復活してきた。
 例えば、教員資格の確認テストなどが復活した。かつては、10,11年生が行く中等職業訓練校が約1000校あった。ロシアになり、それらがすべてなくなった。技術者を育てる仕組みが壊れた。」

 我々社会科教師にとって、ソ連からロシアに変わってどうなったかは最大の関心事です。
 複数の人に尋ねても、意外な答えが「ソ連時代が良かった」

 これには驚きました。
 職員のボロスタシビリさんは、「ゴルバチョフは破壊者、プーチン&メドは創造者」と言っていました。
 西側に人気のゴルビーは、ロシアでは人気がないというのは本当でした。

 「今から100年後に、20世紀後半の世界史で、教科書で太字になるのはゴルビーと山中伸弥教授」と、予言しておきます。

・ 授業時間は、9時〜3時30分。終わったら帰宅。その後、部活動に行く子や、音楽塾へ行く子など。

・ 1,2年生は、1,2時間目が終わってから20分の給食。終わってから3時間目。午後は2時間か3時間。 
・ それ以上の学年は、午前3時間、昼食後3、4時間。授業1単位時間は45分間。
・ 男女比は約半々でした。

明日に続きます。

【校長日記】 なぜ岐阜・愛知に地芝居が多い?

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夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。

今日は、なぜ岐阜・愛知に地芝居が多い?

2年前の6月2日に、中日新聞サンデー版は、「全国地芝居マップ」がありました。

それが上の図です。

皆さん、どう思いますか?

明らかに、愛知・岐阜・長野の南部に多く固まっています。


全国各地で息づいている地芝居保存団体 は全国に約200あります。

中でも、最も多いのが岐阜の29。愛知も三河にたくさん残っています。

なぜでしょうか?


次のように説明されていました。

盛んな理由は、美濃には尾張藩領、飛騨は天領、三河は旗本領が多く、娯楽禁止の規制が緩やかだったことと、ヒノキや漆などの産地で経済的に余裕があったためとみられる

徳川宗春の経済振興政策は有名ですが、それ以外にも要素があったのです。

経済的な余裕も間違いありません。

興味深い内容です。

【校長日記】 色丹島訪問記 −22−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

穴澗初等中等学校を紹介していますが、今回は変更します。

今日はレストラン「インペリアル」

昨日、映画「ジョバンニの島」を見てきました。
その様子はお知らせしましたが、映画の最後に出てきたのが、私たちもお別れのパーティーをしたレストラン「インペリアル」です。(写真上)

8月3日、10時40分から11時40分までが、レストラン「インペリアル」での昼食でした。
見かけは、ご覧の通りの普通の家ですが・・・・。中は立派なレストラン。

そして、量が多い!前菜だけでもお腹がいっぱい。
その後はボルシチ、あとはいろいろ出てきました。

トイレはトルコ式 。(写真中)

かつて、オスマントルコが支配した地域には、イスラムの習慣と共にしゃがむタイプのトイレが普及しました。
それで、トルコ式と呼ばれました。
フランスなど西ヨーロッパでも見かけますが、色丹島にまで普及しているとは・・・・。

8月4日(日)、15時45分から17時20分まで、ここレストラン「インペリアル」で夕食交流会が開催されました。(写真下)

訪問団と色丹島青少年によるゲーム交流、合唱など盛りだくさんでした。
色丹の人たちは、誕生日の人たちへのプレゼントを準備したり、歌の準備をしたりと、気配りを感じました。

また、映画でも見られましたが、みんなで踊って盛り上がる文化は、日本ではあまりないものです。

この文化の違いは興味深いところです。

終始、和やかな中で交流が行われました。

【校長日記】 映画「ジョバンニの島」を見てきました

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7月28日に紹介しました映画「ジョバンニの島」を見てきました。
会場は、岩倉市総合体育文化センター。戦後70年、岩倉市平和祈念事業映画として上映されました。

今、この校長日記で連載している、北方領土・色丹島の物語です。

その時紹介しましたが、声優陣が、仲代達矢、市村正親、北島三郎、ユースケ・サンタマリア、柳原可奈子、仲間由紀恵、八千草薫、犬塚弘・・・。著名人のオンパレード。

原作は、「北の国から」の杉田成道。監督は「みゆき」の西久保瑞穂。メインテーマはさだまさし
日本音楽事業者協会創立50周年記念作品として、どれほど力を入れているのかがわかります。

基本的に実話

すばらしかったです。

私自身、戦争に対する見方が変わった部分もありました。
これまで多くの戦争映画をみてきましたが、このようなアプローチをした映画は初めてです。
しかも、舞台は色丹島

見ていて、「本当にあったのかな?」と思ったのですが、原作の杉田さんは、インタビューで次のように答えています。
  http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/gein... より

「ほぼ全て、史実通りと思っていただいて結構です。目を背けたくなるような戦争の悲惨さは数えきれませんけれど、小学校では日本とロシアの子どもたちが一緒に相撲を取ったり、互いの国の歌を歌い合ったり、海で遊んだりしていたのです。そうした交流も、強制退去までの3年間にはあったと聞きました」
映画中の、歌の交流は泣けてきます。

あまり書くとネタバレになりますのでやめておきます。
ただ、ソ連軍が家族ぐるみで来ているというのは、この映画の大きなポイントです。
しかも、映画の内容が正しければ、現地の人の母屋を接収し、ロシア風に改装しています。

日本軍が南方の島に家族ぐるみで侵攻しましたか?

事情は違いますが、以前沖縄で取材した時には、嘉手納基地では、ハウジングエリアと基地の中の学校を結ぶスクールバスの基地には50台以上のスクールバスが止まっていたのを思い出します。何世帯分でしょうか・・・。
また、基地外住宅は5000世帯以上あり、米兵住宅の家賃は日本人の住宅の3〜5倍。
(もちろん無税で、光熱費等も含めて、全て日本の思いやり予算ということでした。)

「家族」と「戦争」の日本と欧米との違いは、今の「仕事」と「家族」の違いに近いかもしれないと思いました。

エンドロールを見ていたら、特別協力の名に得能 宏さんの名前を見つけました。
色丹島を訪問した際に、得能家のお墓をお参りした事を思い出しました。

そして、最後には、私たちもパーティーをしたレストラン「インペリアル」が出てくるではありませんか!

実際に行った者にしかわからない、ディープな感傷に浸りました。

DVDも出ているそうです。

ぜひご覧ください。

【校長日記】 武功夜話セミナー&火縄銃演武

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今日は、江南市民文化会館で行われた武功夜話セミナーに行ってきました。

武功夜話最終編として、多くの参加者がありました。

講師は、もちろん吉田蒼生雄さん。

まさに、これまでの総集編という内容のお話でした。

これまでのセミナーでも語られていましたが、あくまでも歴史は「勝者の歴史」であり、「武功夜話」は敗者の記録であるということです。

前野長安が秀次事件に連座し、また編者である前野家十六代吉田孫四郎の3人の娘がキリシタンであったことから、世に出ずに、家族のみが見ることにされてきたものです。

そのあたりのいきさつや、文書をこれからどうするのかを語っていただきました。

「文書や手紙などすべてを公開する」

「すべてを写真に撮り、ブルーレイに焼いて希望者に配る。それが文書をもっているものの責任」と語っておみえでした。

「最後は、元の土蔵に帰したい。」とも・・・。

「武田軍や上杉軍は農民主体なので田植えや稲刈りの時期には脱走兵が多数出るが、織田軍や豊臣軍は専門家なので強い。だから全国が統一できた。」などの話も、興味深く聴くことができました。

その後には、愛知県古銃研究会による、演武が行われました。

迫力の音です。

三段撃ちでは、20秒弱の間隔で撃っていましたが、実際にはもっと早く撃てそうでした。

【校長日記】 色丹島訪問記 −21−

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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告です。

夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

穴澗初等中等学校を紹介しています。

今日は図書館 です。

写真上は、教科書の部屋です。全て貸し出し、使用後は回収します。
オーストラリアの学校でも同様で、教科書は貸し出しでした。

世界的にはどうか・・・・

ここをご覧ください。
 「諸外国における初等中等教育教科書無償制度の概要」
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/gaiyou/04060901/__icsFiles/afieldfile/2014/07/01/1235098_01.pdf


写真中は図書館です。

 カラフルな本が並んでいましたが、人気ナンバー1は何か?と訪ねられました。

 正解は・・・

週刊女性だそうです。(写真下)

 ロシアの印刷技術では、あのようなきれいな写真は見られないと説明してくれました。
 
 学校における図書館の大切さは、国が違っても同じです。

 穴澗初等中等学校でも、とても大切にしてると感じました。
 

【校長日記】 吹奏楽コンクール愛知県大会2日目の結果は・・・

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ご案内の通り、今日は、吹奏楽コンクール愛知県大会2日目でした。

サマーフェスタのために1校だけ聴かないで学校に戻りましたが、結果は私の予想通りでした。

東海大会出場校の3校は・・・

名古屋市立植田中学校でした。

春日井市立中部中学校

東郷町立東郷中学校

他も、ほぼ私の評価通りの結果でした。

詳しくは、http://www.ad.cyberhome.ne.jp/~tom819/aichiWEB.htmlをご覧ください。

写真中は小ホールです。ここで音出しをします。懐かしいですね・・・。

【校長日記】 名古屋をとりまく歴史街道

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昨日、ちまき亭さんが作成している「街道を歩こう!」を紹介しました。

もう一つ、負けず劣らずすごいサイトを紹介します。

名古屋をとりまく歴史街道というサイトで、
Network2010のシリーズの一つです。

ここから http://network2010.org/kaido/

名古屋を取り巻く数々の街道を、動画と説明、地図、写真を織り交ぜて詳しく紹介しています。

これを見ながら歩けば、地域の歴史に詳しくなること間違いなし!

写真は岩倉街道(柳街道)のページです。

ぜひご覧ください。

【校長日記】 色丹島訪問記 −20−

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夏休み中を利用して、平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告をしています。

色丹島に2校しかないうちの一つ、穴澗初等中等学校を紹介しています。

今日はコンピュータ室

色丹島では、ネット環境がとても大切です。
本土との情報はネットがなければやっていけませんが、多くの住民がネット環境は悪いといっていました。
「悪い」の基準がよくわかりませんでしたが・・・・。

パソコンは残念ながらASUS、台湾製です。

コンセントの形状はごらんの通り。

まだまだ続きます。

【校長日記】 吹奏楽コンクール愛知県大会の結果は・・・

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今日は、各地区から勝ち上がったB編成20校が出場しました。

私も、審査員席で、自分でも評価をしながら、すべての演奏を聴きました。

結果は、1,2位は予想通り。全体でも、ほぼ審査結果通りでした。

東海大会出場校の3校は・・・

碧南市立東中学校

日進市立日進北中学校

豊田市立若園中学校


その他の金賞校は・・・

東郷町立諸和中学校 岡崎市立甲山中学校 春日井市立味美中学校でした。

私が特に印象に残ったのは、最優秀だった碧南市立東中学校。
ラヴェルの「マ・メール・ロワ」を、絶妙のアンサンブルで演奏しました。
個々の技量も高く、パーカッションのバランスもOKでした。

ただ、審査員席の2階では、低音が届かず、シンフォニックな響きが乏しく聞こえました。
1階の人に聞くと、逆に丸ごと聞こえたそうです。
場所は難しい・・・・。


もう一つ印象に残ったのは、

東郷町立諸輪中学校。

何とたったの12人。

ある子はトランペットとピッコロを、ある子はホルンとトロンボーンを、ある子はドラムとアルトサックス・テナーサックス、ある子は鍵盤打楽器とクラリネットを兼ね、しかも上手なのです。
驚きの金賞です。


全体の印象は、審査員席には低音が届きにくいようです。
逆に、高音はよく届きます。

タンバリン、スネア、ピッコロなど、節度が必要です。

スネアとティンパニが並んで演奏していても、スネアばかり目立ちます。
同様に、トランペットとトロンボーンがユニゾンで吹いても、トランペットが目立ちすぎます。

明日から演奏するバンドは、要注意ですね。

会場の外では記念写真。午後は、かなり強い雨が降りました。



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3/24 1〜5年修了式

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