最新更新日:2024/05/31 | |
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【校長日記】 第3回教師力アップセミナー教師力アップセミナーとは、日本の一流の講師を招いて話を聴こうというもので、参加者が会費を出し合って運営費に充てています。 すなわち、休日に、自腹を切って学び合う会なのです。 こうした教員の自主研修のシステムは、日本にしかないと聞いたことがあります。 その真偽はわかりませんが、それだけ努力している人が多いということでしょう。 今回も、県内各地はもとより、遠くは東京や神奈川から多くの人が集まりました。 今回の講師は、山口県下関市の授業名人、福山憲市先生 です。 今回は、私が担当なので、事前の連絡から諸準備、当日の司会を行いました。 テーマは、「20代からの教師修行 出会いと挑戦」 まさに、テーマ通りのお話でした。 詳細は、後日、会のHPにアップしますが、その一部を紹介します。 「初心には3つある。その3つを言えるか?」から始まったのが中央の写真です。 そこに書かれているように、若い頃の未熟な初心、歳と共に積み重ねていくその時々の初心、老後でも巡り会う初めてのことに対する初心。 まさに、生涯学習の神髄を言い表した言葉です。 下の写真は、昨日の話のエッセンスをまとめたものです。 イラストは、福山先生のオリジナルキャラクター。 毎日3冊の本を読み、毎日全員の子どもの様子を1人3行書き、2mもの自主学習帳に目を通し、保護者の手紙にはそれ以上の文章量の返事を書き、囲碁・将棋を楽しみ、土日には全国に講演に出かけて仲間と交流するエネルギー。 特別支援学級の児童に、1週間で学ぶ姿勢を植え付ける指導力、 まさに超人です。 これからも、そのエッセンスを学んでいけたらと思います。 【校長日記】 愛知県北方領土問題教育者会議この会は、次の目的があります。(規約第2条) 本会は、青少年及び教育関係者に対する北方領土教育の拡大・充実を通じ、若い世代の領土問題に対する意識の醸成を図ることを目的とする。 具体的には、愛知県内の北方領土問題に関する教育の現状把握や関連事業の実施、働きかけなどを行っています。 メンバーは、北方四島交流教育関係者訪問事業や同指導者研修会に参加した教員が中心です。 おそらく、ほとんどは社会科教員です。私も、平成25年度に北方四島の一つ、色丹島を訪問した関係で、メンバーになっています。 北方領土問題は、小学生にはまだまだ難しいかもしれませんが、5,6年生や保護者・地域のみなさんに、北方領土問題について知っていただけるように、「校長日記」の中で解説をしていきます。 どうか、問題についての理解や、現在の北方領土の様子を知っていただき、どうすればよいのかを考えていただければと思います。 写真上は、愛知県北方領土問題教育者会議のホームページです。 http://www.hoppou.gr.jp/ 写真中は、私のブログです。http://blog.goo.ne.jp/syaraku0812 その、北方領土のカテゴリー内には、110を超えるページがリンクされています。 写真下は、その中での私の色丹島訪問記録です。 今後、順に紹介していきますので、ぜひとも知識と関心を持っていただければと思います。 http://blog.goo.ne.jp/syaraku0812/e/8084a189192bef036997cd00ba6fd118 【校長日記】 思考力を育てる −3−
間が空いてしまいました。
来迎寺小学校の研究に関連して、思考力について考えるシリーズ第3弾です。 「思考力」に興味のある方はおつきあいいただければ幸いです。 思考の類型について、話を進めようと思いましたが、もう一つ寄り道させてください。 http://www.sing.co.jp/school/practice/forum10-3... で書かれた思考の型について4つ確認させてください。 簡単に紹介します。 (1)具体的思考と抽象的思考(概念的思考) 一番簡単に言うと、算数が具体的思考が中心で、数学が抽象的思考であると言えます。少々乱暴な言い方ですが・・・。 高学年には、算数でも抽象的思考が増えてきて、理解しづらい児童が増えてきます。例えば、整数の四則計算は具体的思考でできますが、分数になると急に難しくなりますね。 生活科の絵地図は具体的思考ですが、社会科の地図は抽象化思考です。 具体的思考から抽象的思考ができるように、また、時には抽象的思考から具体的思考へ戻ることもできるようにしていきます。 (3)主観的思考と客観的思考 (2)はとばします。 主観的思考は、自分の見方、気持ちをまじえた思考です。 これに対して、客観的思考は、誰が見てももっともだと思われるように、理詰めに考える場合です。 低学年は主観的思考が中心ですが、発達段階が進むと、客観的に考えることができるようになっていきます。 (4)は前回取り上げましたのでとばします。 (5)直観的思考と反省的思考(批判的思考・分析的思考) 前者は、いわゆるひらめきです。ただ、エジソンが言うように、ひらめきの陰には、何倍もの努力が必要なのです。 後者も大切です。その人の意見や自分の考え方の善し悪しを吟味したり、批判したりしながら考える場合です。 (6)集中的思考と拡散的思考 これは大切です。 前者は、答えは一つで、後者は、いろいろな答えが考えられます。 従って、授業の流し方が変わってきます。 例えば、前者の場合、グループで話し合うと、賢い子が結論を言っておしまいということがよくあります。 答えが一つでも、そこへ至るまでの道筋が複数あれば話し合う価値がありますが・・・。 後者は、グループ交流や全体交流が最適です。仲間の意見にふれてイメージが広がるからこそ、意見を交流させる意義があるのです。 「思考」について3回にわたって、考えてきました。 いよいよ次回から思考スキルについて話を進めます。 【校長日記】 広間家の門広間家の門は、みなさんご存じのように、本町の広間医院にあります。 この説明にもあるように、広間家はもともと生駒氏の御典医でした。 この門は生駒屋敷の中門を移築したものです。 中門でこれなので、大手門はどんなに立派だったのでしょうか。 鬼瓦やなまこ壁など、見応えがあります。 下の図は生駒屋敷の図です。中央 やや下寄りに○で囲んであるのが中門、すなわち広間家の門です。 当時、この門から駕籠が出入りしていました。 二の丸が、現在の布袋東保育園のあるところです。 生駒屋敷のスケールの大きさがわかります。 【校長日記】 小原 玲 氏が感動した蛍スポット「新・3大動物カメラマン 小原 玲 氏が感動した蛍スポット」と紹介されていました。 蛍を18年以上追いかけ続け 100箇所以上の蛍スポットを熟知とも・・・。 あの講演の時のような素朴な語り口で、時々いじられながら撮影が進められていました。 その1箇所目は、大分県・白山川。ゲンジボタルが紹介されました。 2箇所目が、石川県渡津町。こちらは、水田のヘイケボタルです。 小原さんは、「蛍のいるところで採れた米しか食べない」と番組中で語っていましたが、それは、布袋小での講演の後、いっしょに食事をしながら聞いたおはなしの中にもありました。 3箇所目は、名古屋駅から車で30分の、相生山緑地。ここはヒメボタルです。こんな都市部に、蛍の里があるのは驚きでした。 最後に、次のように言われました。 「子どもが感動する光景を残したい」 下の写真は、小原さんのブログです。ちょうど、テレビで紹介された石川県の水田の話が載っています。ぜひご覧ください。 http://reiohara.cocolog-nifty.com/blog/cat7431832/ 私も、何年か前に赤目の滝近くで見た蛍の群れは、初めは電飾と疑ったくらいの無数の光の点でした。 一生忘れられない光景です。 そんな経験を、子どもたちにもさせたい。そのために、自然を守るという活動を続けている小原さんの活動を見守っていきたいと思います。 上の写真は、番組中でも紹介された写真のある写真集『蛍―light of a firefly』です。 【校長日記】 学びの小中連携もともと、布袋中学校区は、小中連携の研究を最初に始めた地区です。 中学生が布袋小学校で英語交流をしたり、吹奏楽部と金管クラブが合同で演奏したりと、交流を続けてきました。 その後、宮田中学校区の3校(宮田中学校、宮田小学校、藤里小学校)で、学びの小中連携、すなわち、授業規律を小中でそろえる研究を行い成果を出しました。 布袋中学校区の3校は、授業規律の面でもそろえられるところはそろえていこうと、先進校の宮田中学校を訪問したのです。 発想は、岐阜市の研修校です。 中学校5校・小学校4校が、同じような授業スタイルでやっていることに気付きました。 尋ねてみると、かつてはそうではなかったそうです。 ほぼ共通した小学校で学んだ授業の約束を一度白紙に戻して、それぞれの教師のルールで指導していました。生徒は、教科ごとにスタイルを変えなければなりません。生徒指導上、なかなか落ち着かなかったそうです。 それを、中学校が小学校にそろえたところ、劇的に変わったのです。 子どもの立場で考えれば、小学校でやってきたことをそのままやればよいので不安がありません。 中学校としても、指導の手間が省け、その分、授業内容(教材研究)に集中することができます。 基本は、「話す人を見て聞く。聞く人を見て話す。」 これは、布袋中学校区3校でも、これまで行われてきたことです。 「いただきます」の時に手を合わせることと同じレベルですが、これを基本に考えています。 夢は、子ども会やコミュニティスポーツ祭でも同じルールで適用できること。 学校で学んだことが、社会で使えることです。 今後も話し合いを続けていきます。 【校長日記】 今日の朝礼 −2−最近、トイレのスリッパの整頓がよくありません。 どう伝えると、前向きなメッセージになるのでしょうか? 私は、次のようにしました。 「行いには、△ よくない行いと、○ できて当たり前の行い、そして、◎ よい行いがあります。」 「トイレのスリッパで説明します。」 「自分が使ったスリッパを整頓しないのは?」よくないの声が聞こえてきます。 「自分の使ったスリッパだけはきちんとそろえるのは?」当たり前の行いと聞こえます。 「それでは、よい行いとは?周囲で話し合ってみましょう。」 1,2年生からも、「みんな分もそろえる」と聞こえてきます。 「その通りです。みんなの分もそろえるのがよい行いです」 「そして、もう一つあります。みんなの分もそろえている人をみたら、『ありがとう』といってくれる人の心もすばらしい」 「布袋小学校のぞうきんの整頓は学校中でできています。」 「トイレのスリッパも、整頓できることを期待します。」 今回も、結論を直接いわないで、考える時間を入れました。 その方が、より心に残るからです。 岩下 修 先生の、「AさせたければBといえ」の具体化です。 これから、トイレを見るのが楽しみです。 【校長日記】 今日の朝礼 −1−はじめに、よい歯の子の表彰を行いました。 それぞれ、すばらしい返事と態度で表彰を受け取ることができました。 全校より、温かい拍手をもらいました。 大切なのはその後です。 表彰授与式は、もらった児童は印象が強いのですが、他の児童には他人事です。 少しでも強く印象に残ってもらうには・・・ 私は、よい歯の子の歯を画像で見せました。 画像はインパクトがありすぎるので、予告してから見せました。 そして、こう続けました。 「ぜひ、自分の歯を鏡で見てみましょう」 さらに、歯みがきの大切さを繰り返しても、「またか・・・」になります。 そこで、私は次のようにしました。 11枚のよい歯の子ポスターコンクールの優秀作品を見せたのです。 目的は二つ。 「歯の大切さ」を映像により印象づけること。聴覚の情報より、視覚情報の方がはるかに印象に残りやすいのです。 もう一つは、よい絵を見せることです。 よい絵を見れば見るほど、子どもたちの絵の質は上がります。 こうした機会を利用して、短い時間でも、よい絵を紹介していきたいと考えています。 来迎寺小学校の伊藤校長先生からいただきましたさて、来迎寺小学校に訪問した際、伊藤校長先生から手作りのキーホルダーをいただきました。 お聞きしたところ、制作時間2時間30分。 文字の所は、3点で外枠とつながっています。 ドリルで穴をあけて、糸ノコ で形を整え、しかも、糸ノコの刃も細くするそうです。 その後、磨いて、着色、ニスだそうです。 こうした技術があれば、人生がより豊かになると思います。 以前に書きました、国語、算数、理科、社会は生活していくために必用な勉強です。 さらに、音楽、図画工作、体育、家庭 は生活を豊かにします。 そして、道徳 は人生を豊かにします。 ほてっ子をバランスよく育てていきたいと考えています。 【校長日記】 思考力を育てる −2−さて、来迎寺小学校の研究に関連して、思考力について考えるシリーズ第2弾。 「推理」「推論」について考えます。 名探偵はあれこれ推理しますが、基本は次のものです。 よく知られている事実と事実との関係から、一つの結論を導き出す働きです。 次の3つがあります。 演繹推理 言葉は難しいのですが、みなさん普通にやっています。 すべての生物には寿命がある。私の家のパピヨンは生物である。だから、私の家の犬もいつかは寿命が来る。 一般的は判断から、特殊(個別)な判断を導き出す方法です。 帰納推理 今の逆で、いくつかの特殊(個別)な判断をから一般的判断を導き出す方法です。 鉄は電気を通す。銅も電気を通す。鉛も電気を通す。 鉄も銅も鉛も金属だ。だから、金属は電気を通す。 類比推理 もう一つ。類比というものがあります。 あの姉妹のうち、姉は、料理が上手で、音楽が得意、字もきれいだ。妹も料理が上手で音楽好き。きっと、きれいな字を書くのではないか。 あくまでも推理なのですが、多くの条件が一致するので、他のことも一致するのではないかというものです。 創造力 今、企業では、創造力のある人が求められています。 「創造力」:新しいものを創り出す力です。 思考でいうと、創造的思考力(生産的思考力)ともいわれるます。 どんな人が、創造的思考力が高いのか。 それは、思考の流暢性、柔軟性、独創性です。 流暢性は、考えをすらすらと作り出す力 柔軟性は、いろいろの角度から柔軟に考える力 独創性は、新奇な考えを生み出す力 昔、家庭内に電気のソケットは一つしかありませんでした。 電灯を点けるとアイロンがかけられません。 それが当たり前の時代だったのです。 けんかをしている姉妹を見て、松下幸之助は二股ソケットを考えました。 実際には、すでにあったものをより使いやすく、より安く改良したのですが、そこには彼の創造力と、集中力、執着力が新製品を生み出しました。 問題解決力 授業では、導入の後に「問題」「課題」が出されます。 そこでは、既習事項と、生活経験などを交えて、含まれているいろいろの条件を考え、一つの解決方法を見つけ出す働きが問題解決です。 そして、その力が問題解決力です。 これは、何も、学校の授業だけでなく、生活場面などでもありえます。 この問題解決力には、前回の概念作用、判断作用、推理作用さらには創造力が含まれ、これらが一緒に働くことによって問題解決が行われることになります。 これで、思考について一通り確認しました。 思考の類型についてもう少しかみ砕いてから、シンキングツールへと話を進めていきます。 【校長日記】 岐阜市立加納小学校訪問この時期の発表会は、名古屋の附属小、岐阜の附属小中、そして加納小学校ぐらいなものです。 加納小学校は、秋(11月21日)には、特別活動・特別支援の発表も行うので、年2回の発表会を行います。 これは、すごいことです。 研究テーマは、実践力のある子どもの育成 − 主体的に思考・判断・表現して解決できる子をめざして − 学習公開1では全公開授業を広く浅く、学習公開2では社会科授業のみを参観しました。 全体会の後、加納小名物である創作オペラを鑑賞し、社会科分科会に参加しました。 5年生の社会科授業は久しぶりに見た面白い授業でした。 課題に向かって、児童は前の意見に少しずつ肉付けしながら発表していきます。 そして、先生のゆさぶり資料。「後藤さんの米は高い。お母さんなら買う?」 ほとんどが買わないに挙手。 この頃から授業が面白くなりました。 「高品質」「消費者の信用」をキーワードに児童がまとめ、その後に、海津町のトマト出荷場を取り上げました。 今回学んだことが、応用できるかを確かめます。 さすが、見事に応用できました。 創作オペラは「太陽の詩」 素晴らしい出来でした。 分科会では、時間を大幅に上回る、熱の入った会になりました。 特に、OBの先生が、愛のこもった厳しい意見を言ってみえることが印象に残りました。 秋にも参加します。 【校長日記】 思考力を育てる −1−「思考力」とは何か? もちろん「考える力」なのですが、それでは「考える力」とは何か? みなさん、まずは考えてみてください。 ここからは、意見としてご理解ください。 (少し長くなりますよ。) 比較的、まとまっているのは、新学社のサイトです。かなり古い記事ですが、基本的に今でも通用すると思っています。私もほぼ同じように考えていますので、引用しながら進めていきます。 http://www.sing.co.jp/school/practice/forum10-2.html 次のように述べています。 思考力は考える力であるが、それでは「考える」とはどんな働きであるか。心理学では、思考という働きは、観察や記憶によって頭の中に蓄えられた内容をいろいろ関係づけ、新しい関係を作り出す働きとみなされている。 簡単にいうと、点である知識をつないで、線や面にしていく働きです。 「思考する力」とは、「知識を関係づける力」ということになります。 その関係を見ていきましょう。 概念作用 難しい言葉ですね。でも、ここであきらめないで! 二つ以上のものの特徴を比べ、似ているところを取り出す働きを抽象作用といいます。 例えば、わが家の犬はパピヨンです。アルプスの少女ハイジに出てくるヨーゼフはセントバーナードです。大きさも賢さも全く異なりますが、抽象化すると、同じ犬になります。この「犬」というイメージが概念です。 おにぎりと三角定規は全くの別物ですが、抽象化すると、三角形という概念になります。 今、頭に三角形をイメージしたあなた。すでに思考(関係づけ)をしているのです。 判断作用 次のように説明しています。 二つ以上の概念の間の関係あるいは概念とその属性との間の関係を定め、その関係が正しいか否かを断定する働きである。 「鉄は金属である」 これが判断です。鉄は、見るからに金属に見えますね。 「水銀は金属である。」 液体ですが、電気を通す性質から「金属」と判断したのです。 「レモンは金属ではない」 電極を刺すと電流が流れますが、明らかに金属ではありませ。 電流だけがが金属の条件ではありません。 これらは思考した結果なのです。 「あなたは人だ」「あなたは優しい人だ」 似たような文ですが、内容のレベルは全然違います。 「優しい」とする根拠があったのでしょう。 これも、判断です。 それでは、次はどう判断しますか? 「今年のドラゴンズは強いか弱いか」 「最下位だから弱い」、「エラーが多いから弱い」、「抑えが打たれるから弱い」それぞれ判断です。 なかには、「シーズン前の予想よりは弱くない」という人もいるかもしれません。 それも思考なのです。 明日に続きます。 【校長日記】 知立市立来迎寺小学校 訪問今回が3回目の訪問です。 来迎寺小学校は伝統校で、職員室前の廊下には、歴代PTA会長の写真がずらりと並んでいます。 子どもたちもとても素直で、訪問時は掃除中でしたが、自然な笑顔であいさつをしてくれました。 その研究テーマは、 「思考力を育てる授業づくり」 −思考スキルを習得し、活用できる子を目指して− 今回は、2年生 生活科の授業を参観し、研究協議会に参加しました。 「思考力を育てる」にはどうすればよいのか? しばらく、この欄で考えていきたいと思います。 考える力を考える。何だか、頭が混乱しそうですが、保護者の皆様も、ぜひ、いっしょに考えてみてください。 【校長日記】 続けるということ「徹子の部屋」は1976年から。 「ミュージックステーション」は1986年から。 そうそう、「サザエさん」は1969年からです。 それぞれ長く続くからには、それなりの理由があるのです。 さて、昨日、社会科教師の集まりである「社楽の会」を開催しました。 数えること、第434回め。 これまでの内容や参加者名が、すべてネット上に残してあります。 ここから http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm 第1回は、平成6年6月3日。1994年なので、長寿番組から見ればまだまだですが、これからもきっと続く予定です。 地域での職業体験や、東京での職場訪問など、この会で発信されて広まったものも少なくありません。 もともとの発想は、「音を楽しむ音楽があるのなら、社会科を楽しむ社楽があってもいいじゃないか」 社会科教師が授業を楽しむために、そして子どもたちが社会科授業を楽しむために、今後も続けていきます。 【校長日記】 18歳から選挙権 −2−−1−では、新聞社の社説の概略を紹介しました。 最も踏み込んでいたのは中日新聞です。 国立国会図書館が世界の状況を調べたことがある。百九十八カ国・地域のうち、選挙年齢の下限を十八歳としている国は、百六十七にものぼった。国際的にみても「二十歳以上」としてきた日本は少数派に属していたわけだ。 これはその通りです。 http://www.city.sakata.lg.jp/ou/senkan/senkanji... 懸念されるのが、現在、若い世代の政治への無関心や低迷する投票率だ。選挙権年齢を引き下げたからといって投票率が向上する保証はどこにもない。鍵となるのは、いかに良質な「主権者教育」がなされるかである。 一票を投じる主権者の一人として、国家レベル、社会・地域レベルの課題に対して、自ら考え、判断し、行動していくための教育である。しかし、現実にはことさら「政治的中立性」を強調するために、教育行政が現場の教員を萎縮させているのではないか。 主権者教育を「一票を投じる主権者の一人として、国家レベル、社会・地域レベルの課題に対して、自ら考え、判断し、行動していくための教育」と定義しています。 一昨日見た、岐阜大学附属中学校では、普天間基地、 諫早湾干拓問題を議論していました。 確かに、現実の政治的な問題を扱うのは難しさが伴います。それを「現実にはことさら「政治的中立性」を強調するために、教育行政が現場の教員を萎縮させているのではないか。」と表現しているのでしょう。 考えさせられます。 教育基本法には「良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない」との定めがある。 この政治的教養とは何?これを明らかにしなければなりません。 社会科教師にとって、今回の公職選挙法改正は、大きな宿題をもらったような気分です。 ただ、主権者意識というのは、選挙だけではありません。 まちづくりへの参加・参画、地域のゴミ当番への参加・協力、いろいろな所で必要です。 学級の係活動、委員会活動など、学校教育全体を通して、社会の一員であるという意識を育てていきたいと考えています。 もう一つの問題は、成人は何歳?ということです。 これから議論が始まることでしょう。 さらに、飲酒や結婚、裁判など、年齢によって制限する法律などは数多くあり、300を超えます。 すべての整合性を図るには、かなり時間が必要です。 【校長日記】 今日の朝礼 −2−そこで、私が良いと思うところを紹介しました。 《スピーチした女子児童》 ○ 笑顔で聴く人を見て話している ○ 原稿を見ていない ○ 物を見せて話している ○ 聴く人に呼びかけながら話している 《聴いている児童》 ○ 話す人を見て聴いている ○ うなずきながら聴いている ○ 温かい気持ちで聴いている ○ 話す人が言葉が詰まっても、じっと待って 《発言した男子児童》 ○ 進んで発言している ○ 家では良くないとアドバイスしている 《発言した女子児童》 ○ みんなに質問を投げかけて、考えを聞いてから、自分の考えを発言している。 ○ ザワザワしていても、誰かが話し始めるとピタッと静かになる いつも、「聴くは思いやりだよ」と言ってきました。 今日は、一つ加わえました。 「聴くも話すも思いやりだよ」 話す側にも、相手意識が必要なのです。 そのことがよくわかるスピーチでした。 【校長日記】 今日の朝礼 −1−そのスピーチは、数年前の岐阜県山県市立高富小学校のもので、担任の川田英樹先生には、一昨日に直接お許しをいただいたものです。 次のような内容です。 ある女子児童が、よく母とけんかをして、そのたびに祖父母宅へ家出?をします。いつも持ち出す袋の中には、パンダのぬいぐるみと家族の写真、友達の手紙と歯ブラシセットを見せながら紹介します。 ただ、家族の写真を見た時には自分でも反省をし、このときも少し涙を流します。 それについて、友達が意見を言うというものでした。 ある男の子は、「けんかはいいけど、家を出ておじいさんの家へ行くのはやめた方がよい」とも言っています。 その後、私はこうつなげました。 「まだ続きますが、ここまでで、いいなと思うところがあります。みんなはどう思いましたか?まわりと話し合ってみてください。」 1年生もそれなりに話し合っていました。 続きます。 【校長日記】 ドッジボール、恐るべし!でも、やっている子は、お父さん・お母さんの小学生当時に比べると、かなり減少しています。 さて、私のトレーニングのホームグランドは、一宮市総合体育館。 トレーニングルームを使ったり、周囲のコースを走っています。 3つあるアリーナでは、土曜・日曜には、何らかの大会が開かれています。 今日は、一宮市?のドッジボール大会が開かれていました。 これは、運動場でやっているドッジボールとは違い、競技スポーツです。 ドッジボールは、競技として全国統一ルールを制定し、全国大会を開催してから25年目になるのです。 実際に試合を見ていると、強いチームは、「当たらない」ために表面積を小さくして、小さく固まります。 いったんボールを奪うと、外野を3面使って、その守りを崩しにかかります。 強いサッカーチーム同様、組織として動いていることがわかります。 ドッジボール、恐るべし! J.D.B.A.ホームページ http://www.dodgeball.or.jp/ 【校長日記】 新しい時代を生きぬく生徒ここ10年ほど、毎年訪問しています。 研究テーマは、新しい時代を生き抜く生徒 (写真上) サブテーマが、 「汎用的な能力」の育成と「建設的相互作用」を生み出す授業を目指して 難しい言葉ですね、 それでは、「汎用的な能力」とは何でしょうか?(写真中) 自ら課題を発見し解決する力 他者と協働するためのコミュニケーション能力 物事を多様な観点から論理的に考察する力 昨日、デンソーの人事部長さんが言っていたことに似ています。 学校では、子どもたちに、このような力を付けることを求められているのです。 それでは「建設的相互作用」とは? 私は初めて聞いた言葉です。次の3つだそうです。 可 搬 性:学習成果が、将来必要になる場所と時間まで「もっていける」こと 活用可能性:学習成果が、必要になった時にきちんと「使える」こと 持続可能性:学習成果が、修正可能であることを含めて、「発展的に持続」すること わからないでもないですが・・・ 保護者のみなさん、いかがですか? 【校長日記】 金融経済教育研究会以前にも紹介した、金融経済教育研究会です。 2人の講師の方をお招きするのですが、私は、一人目の方のみ参加しました。 講師は、株式会社デンソーの人事部長 山内 啓市 氏です。 前半は、デンソーという会社の紹介。 後半は、会社として何を目指しているのか、 そしてメインが、どんな人材を育成しようとしているのか です。 教員として、また、管理職としてとても興味深い話でした。 これまでの会社の研修は、先人が過去から培った知見を次世代に伝える やり方でした。 即ち、先輩の話を聴くのです。 しかし、問題がありました。 講義形式では、睡眠の時よりも、脳波が動かないそうなのです。 そうです。今時、大学でも講義形式の授業は減りました。 私もいろいろなところで講師を務めますが、必ず模擬授業形式、即ち参加型にします。 朝礼でも、「まわりの人と話し合ってごらん」というのはそのためです。 山内氏は、「世の中が国際化、高速化、高度化し、1人の先輩が教えられることではない。 」「自ら学び、自ら考え続ける人材になるための働きかけ、刺激を与えることしかできない」 と言われました。 その通りでしょう。 言われたことをきちっとやることも大切ですが、それでは会社は伸びていきません。 目的のために、何が必要か、何をすればよいのか考える、すなわち参画できる人材を育成しようとしているのです。 そのための手だてを紹介していただきました。 そのエッセンスが、「成長できる個人づくり」「支え合うチームづくり」「挑戦する風土づくり」 です。 学校も同じです。 異業種の人の話を聴くのは、いつも勉強になります。 |
江南市立布袋小学校
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