日中は汗をかくようになってきました。水分をこまめにとりながら、学習や運動にしっかりととりくみましょう。

ポンペイの不思議 −3−

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2002年に名古屋でポンペイ展が開かれた時に、朝日新聞社に依頼されて、7回にわたって紙上に連載した原稿を紹介しています。

今日はその3回目。

「貨幣」です。

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「今と変わらない!」

ポンペイ展を参観した人の多くが抱く感想です。
それだけ、ローマの文化は成熟しており、現代につながるものが多いのです。

なかでも「ウェスパシアヌス帝の銅貨」(写真)は今でも立派に通用しそうです。

UFJ銀行貨幣資料館(名古屋市中区)によれば、紀元前650年には古代ギリシア最古の硬貨が使われています。

ローマでもその形状は引き継がれ、アウグストゥス帝(前27年〜)以降は、表面に皇帝の肖像を描くようになりました。この形式が、以後の西欧の基本デザインになったのです。

一方、日本では7世紀後半の「富本銭」が貨幣の歴史を変えましたが、庶民の間で使われるようになったのは、それからずいぶん時を経なければなりません。


さて、ポンペイ展では、当時の物価も紹介されています。

●3人家族1日分のパン  2〜8アス
同じくチーズ 2〜4アス
●普通のワイン(約1リットル) 1アス
●高級ワイン(約1リットル) 4アス
●ラバ           2千アス
●奴隷           1万アス

こうしてみると、当時の人々の生活がしのばれます。
物価は、そのころの生活を知る大きな手がかりです。調べてみるとおもしろいですよ。

そこで問題です。下写真のつぼは、何に使われた物でしょうか?

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以上が原稿です。

当時の物価を見ると、ワインが安いと思いませんか?

「奴隷」というのも、当時の社会の状況がわかります。
今の「出稼ぎ」とはワケが違います。

さて、答えは 貯金箱 でした。

注目すべきは、壺を割らないと中のコインが出せないことです。

当時も今も、貯金の難しさは変わりません。

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