日中は汗をかくようになってきました。水分をこまめにとりながら、学習や運動にしっかりととりくみましょう。

【校長日記】 茂木健一郎氏 講演会

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 昨日、第54回全国小学校社会科研究協議会研究大会の記念講演として、脳科学者の茂木健一郎氏 の講演を聴いてきました。
 演題は、脳科学と学び

 その内容の後半は、私が、就学時健診で保護者のみなさんにお話ししたことと同じような内容でした。講演の概要です。(抜粋)

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ここから実践的な話。

私は勉強ができる子どもだった。

なぜかと考えると、「ドーパミン」 だ。
前頭葉から回路があり、何かに挑戦するときにドーパミンが出て強化学習がおこる。

「5分以内に覚えよ」「10問中8問正解。もう1回やってみよう」「全問できた!」
この時にドーパミンが出る。シナプス細胞を強化する。

これだけだった。私は、小さい頃からチャレンジして、ドーパミンを出して、神経結合をやっていたのだ。

二重跳びは練習して100回できた。三重跳びもある時できた。ドーパミンが出た。
東京マラソンも2年連続で出ている。
今でもそうだが、挑戦を続けている。これだけでやってきた。

これがいいのは、他人との比較ではないから。
進歩は人と違っていい。
苦手意識がある子がドーパミンがでやすい。
最初が大切で、どう挑戦させるかだ。

タイムプレッシャーが重要。「5分でいいよ。5分間だけ真剣に考えよう。」これでもいい。

私はプリントもらい、20分と書いてあったら「よし、10分でやろう。」と思う。

脳の力はドーパミンだ。先生は、子どもたちの脳に奇跡を起こしてほしい。
なぜなら、ドーパミンは他人に認められたときにもよく出るからだ。

小学校の小林先生は、水泳25m自由形の選手を「茂木やれ」といってくれた。夏休みは毎日水泳の練習につきあってくれた。疲労がたまって記録が落ちたが、小林先生は「がまんして練習をしていれば、いつか上がる。」といってくれた。
実際、突然ばた足の感じ、手の感じが変わり、記録が3秒上がった。
そのときに小林先生にほめられた。
それで奇跡が起こった。本当に変化が起こったときに、その瞬間をとらえたら奇跡が起こる。
一生記憶に残る。

ただ、人間は変化をとらえるのが難しい。
脳は、変化を見逃す。変化の直後にいわなければ効果がない。教室の30人の様子をみて、変化を認められるのは難しい。

彼女の髪型の変化はすぐに言ってあげると喜ぶ。
子どももそう。
気づいてタイミング良く伝えられたらロケット点火する。

先生は誉めのアスリートだ。

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「ドーパミン」が出ると頭が良くなります。
シナプス細胞が強化されるからです。

ドーパミンを出す方法は2つ。

1 挑戦するとき(挑戦して達成感を味わったとき)

2 誰かに誉められたとき

「誉める」ことに関しては、教師だけでなく、家族でもできます。

ぜひ、良いところを具体的にタイミングよく誉めて、ドーパミンを出してあげましょう。


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